愛犬耳袋

 コーギー犬・アーサーとの生活と喜怒哀楽

お引き渡しの日程決まる

2006年09月11日 | 仔猫


 仔猫たちの健康診断に動物病院へ。
 うちには猫用の気の利いたキャリーが無く、愛犬用のはバカデカすぎるため、やむなく昆虫などを飼育するプラケース(メッシュの蓋付き)を使っている。これを旅行用バッグに入れて、外の視界を遮断してやると、今までは時折ニャーと鳴くぐらいで、大人しくしていたものだった。
 それが今日久々に使ってみると、2匹が育った分ビッチビチなのはともかく、頭や肩の力が強くなったせいで、蓋を閉めても閉めても中から
「ンニャー!!」バコッ!
 と押し上げてくるではないか。
 かかりつけの獣医さんは自転車で5分だが、このフタを片手で押さえながら走る道のりの長い事長い事。

 さて、そうやってたどり着いた病院。
 体重を量ってもらうと、兄猫900g、妹猫800g。めでたくお引き渡しボーダーをクリアしていることが判明。
 続いて体格・骨格・目・口・リンパ節などを触診。検温と検便の結果も異常なし。
 実は妹猫のヒゲがところどころプチプチに短くなっている。栄養状態が悪いとこうなると聞き心配していたのだが、先生曰く
「あー、これは毎日よく遊んでる証拠ですね。あちこちにぶつかったり挟まったりしてると、短く切れるんですよ」
 よく遊んでいる……というか、よく追いかけられてるもんな。それも犬に。
 愛犬の激しい愛情は何も実らないどころか、妹猫の切れヒゲを産んでいた。反省。

 以前の検査では先生になすがままだった仔猫たちも、今や成長してゴソゴソとあちこち動き回ることこの上ない。一匹が診察中、もう一匹をケースに帰すと、ニャーニャー泣き叫ぶので、やむなく補助の先生と交代でだっこする。
 若い女の先生に抱かれ「静かにしてね」なんてやさしく諭される兄猫。わかってんのか?

 小さな病院なので、保護した経緯はすべての獣医さんも把握しているらしく、今日の担当では無い先生も、検査の合間に診察室をのぞいては、
「大きくなったね」
 と声をかけていく。時にはあごの下をチョロチョロとくすぐられ、仔猫たちはうっすら目を閉じていた。

 かねてから里親さんと引き渡し日程を、17日(日)か24日(日)のどちらかにしようと打ち合わせていたのだが、その点も相談すると、
「もう2ヶ月目に入っているし、体格・体調的にも問題は無いので、早い方がいいでしょう」
 とのお墨付き。新幹線での移動やワクチンの時期など、こまごまと注意点を伺って家路についた。

 病院からの帰り道、検査で興奮したのか、2匹のパワーはさらに激しさを増し、とうとうケースのフタを閉められない有様になってしまった。
 フタと本体の隙間から、小さな頭をちょこんとふたつ並べる仔猫たち。飛び出そうとはせず、流れ行く自転車の景色を興味深そうに眺めていたが、こっちは何が起こるか気が気じゃない。5分の帰り道が1時間ぐらいに感じたぞ。

 家に帰り着くと、診察や漏らしたオシッコ(病院に行くと必ずケースの中でする)で、体が気持ち悪いのか妹猫はしきりに毛づくろいをし、兄猫はハイテンションのまま部屋の中を歩きまわって、ようやく2匹、重なりあうようにベッタリと横になっていた。
 お疲れさん。
 そして、あと少しの間、よろしく。




起こしちゃった。ゴメン



妹は熟睡