愛犬耳袋

 コーギー犬・アーサーとの生活と喜怒哀楽

仔猫、知らない人に会う

2006年09月01日 | 仔猫

 大学時代の先輩が、近所まで来たというので、家に寄っていただいた。
 この先輩も猫飼いである。猫の扱いなら慣れたものであるので、仔猫の“家族以外の人にも免疫作戦”をやってしまおう、ということになった。

 先輩宅の猫は茶トラと白の、実に存在感のあるオスで、これがまた人懐っこい。来客にも物怖じせず寄っていき、ズリズリと身をすり寄せてゴロゴロゴロゴロと、体に見合った雷鳴のような喉ならしを披露してくれる。先日など、工事に来た人の膝に乗ってしまったそうだ。
 先輩宅の愛猫にあやかる気持ちもあって、程よいところで2匹を披露。
 先輩は、猫飼いの貫禄を見せつけ、余裕綽々で仔猫を遊ばせてくれるかと思いきや、
「うえええええ?」
 とフリーズしている。聞けば愛猫が先輩宅にやってきたのは、生後3~4カ月になっていたと言うではないか。
「もううちに来たときはデカかった。そして来た日に布団のオシッコした」
 と先輩。こんな現役バリバリの仔猫中の仔猫は、生で見るのも触るのも初めてだと言う。
 我が家の仔猫兄妹は生後1ヶ月半~もうすぐ2ヶ月といったところ。重くなったとはいえ、片手に楽勝で乗っちゃうサイズだ。その小ささに感動を通り越し、衝撃を受けた先輩は、
「ひえー、小さい」
「ひえー、たよりない」
「うわ、うわ、うわ」
 を連呼。
 余裕綽々どころか、おっかなびっくり。保護した時から見て来た者にとっては、しっかりした仔猫になった、という気持ちなのだが、成猫に比べると格段に小さくて頼りなく感じるようだ。
 しかし序盤こそ驚いていた先輩も、最終的には「ニャンニャン、ニャンニャン、どうちたのかな~」と幼児言葉で呼びかけ、写真を取りまくるまでに脳みそがとろけていた。

 せっかっくとろけていただいたので、今日は来客のいるリビングの方でゴハンをあげることに。
 いつも使っているトレイとお皿を持ってきて床に置き「ゴハンだよー」と呼ぶと、妹猫はタッと駆け寄ってバクバクと食べ始めた。しかし兄猫は落ち着かないのか、一口食べて遊びと探検に戻ってしまう。
 すっ飛んでいった兄を尻目に、悠々と食事を済ませた妹猫。いつものように顔をあらうと、なんと先輩の膝に「ドッコイショ」とよじ上ってくつろぎ始めた。
「これなら里親さんが見に来ても大丈夫だろう」
 仔猫初心者の先輩ではあるが、うれしい太鼓判をもらった。

 なお、この日先輩からお土産としてハッピーセットのおまけのドラミちゃん人形を頂く。ねじで動く招き猫だ。愛犬に見せると、いたくよろこび、ドラミちゃんに頭からかぶりつき、取り上げるまで、あちこちに連れ回っていた。つくづく小さきものが好きな犬である。