千里山ブラウズ

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岡田ジャパン

2010-07-01 00:01:44 | Weblog

 蒸し暑い梅雨空をなお暑くさせてくれたサッカー日本代表、岡田ジャパンのベスト8進出は惜しくもなりませんでした。パラグアイ共に無得点のまま延長30分でも決着がつかず、PK戦での敗退は死力を尽くしたという感がありました。
 試合は守備的にしっかりと集中し得点を許さない展開に持ち込み、最後の15分に相手も疲れたところで攻撃(岡崎・中村・玉田の投入)に出て最少得点で勝ち切るという狙いだったと想います。前日の会見で岡田監督の「ノーガードで打ち合っても負けないけれど‥‥」という趣旨のコメントを聞きましたが、本当はそんな試合ができたらという想いだったと想われますし、後半の選手交代後の戦いはそのようなリスクを覚悟の勝利への迫力が感じられました。
 僕のブログでもワールドカップ直前にオシム前監督の新書を読みご紹介しましたが、そこでは日本選手の能力と特長を信じ「‥‥後はリスクを冒してトライすることで、選手個人とチームが世界への体験と自信を持つこと」と言い続けている姿がありました。今回の岡田ジャパンを見ていて、切り込み隊長の松井・大久保や中盤の遠藤・長谷部・阿部の攻守、また世界相手では献身的な守備中心になりましたが長友・駒野、そして3人砦の闘莉王・中沢・川島の身体を張った泥臭い頑張りと、このオシムの求めた自信と体験が試合毎に積み上がっていくのを感じました。ワールドカップ前の国際試合4連敗は、まさに本番のためのトライアルだったように想えてきます。
 同時に世界のレベルとの差も感じさせられた大会だったと想います。何となくですが今はアジア代表は常連となったように、グループリーグでの勝ち上がりはこれからは普通に勝てる国になると想います。そして今回ベスト16の戦いは5分5分という位置まで来ました。ベスト8・ベスト4への壁は、これから選手一人一人がリスクを冒したトライアルから得られる、世界体験と自信を積み上げ代表チームに持ち寄ることによってつかめる夢となるのではないでしょうか。
 120パーセントで戦う中でシュートやパスそしてトラップ・ドリブルなどの精度を高めるのは難しく、100パーセントで世界と戦えるようになって初めて、岡田ジャパンが本当にやりたかった試合が、次のブラジルで開催されるワールドカップ2014で見られると想います。
 今日から自分達も頑張ろうと、様々な場所や分野で多くの国民が思ったことでしょう、感動しました心から期待しています!

※ タブロイド版の日刊ゲンダイのように、評論家やジャーナリストなどの目には守備的な試合運びなどが批判の対象になっているようですが‥‥。それも日本代表に高いレベルを求めることの裏返しなのでしょうか。