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新メンバーについて思うこと・2015年ver

2015年02月24日 23時15分21秒 | 名古屋おもてなし武将隊

新メンバーが決まりましたね。所用を済ませて帰宅し、TLを見たときには一瞬何が起こったのかと思いましたが。
そろそろそんなニュースが出てもおかしくない時期ではありましたが、頭では理解していても、やっぱり動揺してしまいます。

2012年3月。初代の出立が発表。
みんなが不安に思っている頃ではあったけれど、ちょうど春キャンのパンフレットに全員の姿が載ったことがわかって、一安心した後の発表でした。
家臣は衝撃のあまり泣き、叫び、怒り、情緒不安定になりました。
どうしても受け入れられず、去った人もいます。それは当然の気持ちでもあると思います。
残ることも、卒業することも、どちらもその人の、その人なりの想い。そこに悪いことなど一切ありません。
私みたいにいわゆる推し武将が残ってくれても、メンバーが出立することにはとても、とても深く、複雑な感情があったのですから。

その後新メンバーが決まったとニュースになりました。
写真を見てびっくりした人もいれば、納得した人もいました。これも当然のことでしょう。
この人たちを受け入れられるのか、見守っていくことができるのか。それを判断するのは自分自身でしかないのです。

初代と交代でよみがえった方たちは、苦しくて辛い日々を過ごしたのではないでしょうか。
12月に行われた『武士語~もののふがたり』で「つらかった・・・本当につらかった・・・」と言った信長様の一言が忘れられません。
乗り越えなければいけないつらさ。
・・・とわかっていても、なかなか乗り越えられない、見えないモノとの戦い。
それはもう、私たちには想像できないくらいのつらさがあったに違いありません。

対して残ってくださった五人には、五人なりのつらさがあります。
自分たちが歩いてきた道を、いったんゼロに近いところまで戻って、ひっぱりあげていかなければならない。
時にはイライラもしたでしょう。時にはどころじゃなかったかもしれません。
日々お城や戦場にて戦いつつ、稽古をし、一定ラインまであげていかなくてはならない。
もどかしい想い、慣れない苦しさ。「苦しいことを苦しいと言えなかった」という家康様の一言も忘れられません。

気づけばもう、その日から約3年が経ちます。いわゆる二代目は、初代がいた時間よりも長い時間を現世で過ごしてきました。
最初はおっかなびっくり見ていた私たちも、日々を過ごすうち、彼らの人となりに惹かれていきました。
仲良く笑いあっている姿、かっこいい演武中の姿、おもしろおかしい表情などを見ていくうちに、もっとこの人たちを見ていたい、この人たちに会いに来たいと思うことが多くなっていきました。
ちょっとした仕草を可愛いと思ったりカッコイイと思ったり。
何気なく発した一言がとてもツボだったり。
槍や刀や扇を扱う姿、太鼓や拍子木やらを操る姿に心踊らされたり。
つまりは二代目も二代目ではなく、信長様、秀吉様、慶次様、元気!くん、踊舞くんという「個人」で見るように、自然になっていったのです。

立三さんという素敵な陣笠隊がいました。今でも座談で話題が出る、なんとも味のある素敵な方でした。
その方の出立が決まった時。どんなに笑顔で見送りたいと思ってもやっぱり涙は出ます。いろいろな事を思い出しては泣き、笑い。
笑顔で見送りはしたけれど、そこにいないという空虚感は私にでさえあったのです。

代わりによみがえってきてくれたのが、なっちゃんこと なつさん でした。
ひさしぶりの女性ということで、いわれのない声もありました。それでも笑顔を絶やさない、素敵な女性です。
たった1ヶ月の間に演武に太鼓に拍子木におもてなしに、いろいろなことを覚えてきました。
ほんの数か月後には天下一予選という大舞台に立たなければならなかったのにも関わらず、その中で立派に太鼓を叩き続けた方です。


出会いと別れを繰り返してきた数年間。
また新たに出立が決まり、正直予想はしていたけれどやっぱり残念だと思う気持ちの方が強いです。
もう少し見ていたかった。もう少し見ていたかったよと思いました。今でもまだそう思います。
でもだからといって出立するなとは思わない。自分でも不思議ですが。

けれど出会いと別れを繰り返してきたからこそ、新たな方も素敵な人になっていくんじゃないか、とも思います。
お城に出ればわかることだと思うけれど、武将隊は生半可な気持ちでできることではありません。
演武をするだけではないのです。知識も必要だし、人とのかかわり方も見極める必要がありますし、体調が悪くても顔に出せない時がほとんどです。
十人はそれぞれいろんなことを乗り越えて、今のところまできたのです。

2012年に新メンバーについて書いたブログを読み返しました。
そこには今も同じように思うことを記してありました。

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第一はとにかく『武将になりきって欲しい』ということ。

どんなにイケメンであっても、どんなに高学歴であっても、何よりも大事なことが自分がなる武将に敬意を払うことだと思います。
武将隊、というものが結成されたのは、まず本来の武将という方がいたからこそ、です。歴史上で名が残っている方たちは、なにがしかの功績があったからなのです。
いい事も悪い事もありますが、戦国時代を生き抜いた、これこれこういうことをした、と日本全国、果ては世界にも名の知れた方々でもあるわけです。
そういう武将に敬意を払い、なりきって下さい。自分はこの武将なんだ、と思いをこめてください。まずはそこからだと思います。

最初からすべてができるわけはありません。
自分にできること、できないことを見極めつつ、先代のいいところは取り入れ、残留メンバーの言葉を聞きいれ、かつ自分を見失わずに進んでください。
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名古屋おもてなし武将隊の魅力は一言では言い表せません。
それは名古屋に限りません。どの武将隊でもその隊独自の色があり、魅力があります。
その中でも先駆者と言われ、武将隊文化をひっぱってきた名古屋おもてなし武将隊という存在の一人になった事を誇りに思い、歩んでいってほしいと思います。
私はこれからも、できる限り長い間、名古屋おもてなし武将隊を見て行きたいし、見て行こうと思っています。