残念ながら旅先からの投稿ではありません。「1年前に出掛けた台湾一人旅」の話の続き。自分自身に課したいくつかの買い物ミッションの中で最大のターゲット『Saxのハードケース』について書きます。
私が使用しているケースはGatorというブランドのソフトケース。楽器本体を購入した時に、お店が一緒に提供してくれたもの。ある程度の防水性能はありますが、『路上でSax』という場面にはやや役不足。今回の旅のつでに『ハードケース』を新調しようと考えました。
台北には旅の最初と最後で計5泊しました。台北は大都会だし、楽器店もいっぱいあるはず。予算は1万円前後。あらかじめ中国のAlibaba.com(阿里巴巴)というショッピングサイトで確認したらケースの相場は40~80 USドルだったので。
観光名所巡りも悪くはないけど、そればっかりだと「ガイドブックの内容を上書き」みたいで物足りない。せっかく中国語が話せるわけだしね。買い物の効率だけを考えたら、日本で探したほうがいいけど。知らない街を散策するための口実ってことで、そのついでに安くていいものが買えたら儲けもの。去年このブログに投稿した「台北の街中で撮ったアートな景色」も、そうしたランダムな行動があってこその発見です。
25枚 アートな景色(台湾)
2019年06月07日 台湾de漂流2019
台湾に入った初日からさっそく探しはじめたのですが、なかなかスムーズにはいきませんでした。タクシーを使ってホステルに移動中、通りに面したビルの2階に楽器店の看板を発見。後から行ってみたところ・・・小さな店ではありましたが、Sax本体の曲線を強調した形のハードケースしか在庫していませんでした(私が探しているのは長方形のケース)。ご親切に何軒か心当たりの店に電話で問い合わせてもくれたのですが、この形はあまり人気がないようで。取り寄せという方法もあるけど、他の店をあたることにしました。
よくよく考えてみると楽器店での売れ筋は「ピアノ」「キーボード」「ギター」「バイオリン」「民族楽器」あたり。「Sax」を扱う店となると台北でも少数派。ギターケースにしろSaxケースにしろ、かさ張るから在庫している数や種類も限られる。最近はインターネットで買ったほうが安いから、店で買う人も減ってきて。ますます店に置かなくなる。現物を見たうえで購入するとなると、簡単にはいきません。もっと簡単に楽器ケースが現地調達できると思ってたから、Saxをほぼ裸の状態で持ち込んでました。さっさと購入しておかないと楽器を安全に携帯できない。となればプランBでいくしかありません。
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下の写真は、台北駅の地下街で購入した旅行バッグ。いったんハードケースの捜索は諦めてこのバッグを購入しました。750台湾ドル(2700円)
左官ご用達の店(ホステルから歩いてすぐの場所)で緩衝材(610台湾ドル)とカッターナイフを購入。それを部屋に戻って切り刻み、楽器の周囲をプロテクトするクッションを自作。『軽さ』的には申し分ありませんが、欲を言えばもっとスリムなケースがいい。あくまでも一時的な対処ということで。
以上ここまでが前半戦。旅の最後、台北に戻ってから再度探すことにしました。
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「朝の公園でSaxの練習をしてた人」「地下街で路上演奏してた人」などからも情報収集しました。決定打になったのはインターネットで見つけた情報。
KINSTAR(金聲樂器音響)。店の近くには『華山 1914 文創園區』という面白い場所があります。かつて酒造工場があった場所をリニューアルした複合施設。煙突がそのまま残ってます。あの時は「手創生活体験展」が開催されていました(2020年5月のイベントスケジュールを確認したら、中止どころか毎週末さまざまな催しが。羨ましい。)
さて下の写真ですが、この金聲樂器音響に在庫していたアルトサックス用のハードケース。左側がクラシカルな木製2500台湾ドル、右が樹脂製2000台湾ドル(7200円)。樹脂製のケースを購入することにしました。やっと探していたものが見つかった。
※この価格、実はお店の人の確認間違いだったそうで本当の値は3000台湾ドル。なぜそれが分かったか? 店内改装工事中という情報もあったので、この日はSax本体を持参せずに出かけてます。問題ないとは思うけど万が一、楽器が収まらなかったら怖いので、いったん手付け金1000台湾ドルを預け→翌日にSaxを持ち込み、大きさを確認した上で購入しました。その時に、店の人から事情を告げられたというわけ。だからと言って値段は変わりませんよ。
ロゴにはSOARと入っています。
以上が台北でSaxケースを購入した経緯。最初に購入した旅行バッグの本体(750台湾ドル)+緩衝材(610台湾ドル)の出費があったので、このハードケース(2000台湾ドル)と合わせると3360台湾ドル(12000円)の出費です。
めでたしめでたし・・・と言いたいところですが、日本に持ち帰ってわずか1か月で壊れてしまいました。取っ手の左右2か所に鍵をかける金属のパーツがありまして、その片方が砕けました。購入時に、目立った傷はありませんでしたから 店の人も欠陥に気付いてないとは思います。ただし、そういう品質のブランドであることは知っていたのかも? 相手は外国人だから売り逃げできる? そう考えるとクラシカルな木製ケースに比べ500ドル安い値が付いてたのもうなづける。いずれにしろ「SOAR」というブランドは要注意ですね。苦労の末購入したケースだし、もしかしたら安価で修理できるかもしれないので押入れの奥に眠らせてあります。
そんなわけで、最初に使っていたGatorのソフトケースに戻ってしまいました。肩からストラップで吊って持ち運んでいますが、4年近く使い込んでるのでストラップの根元が悲鳴を上げてる。もってあと1年かも?
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