今回は【奥津サックスマウスピース製作】という会社が発信しているHPの紹介です。Saxを初めて4年目の私が頭の中でずっとモヤモヤしていた疑問「今使っているマウスピースで本当にいいの?」「リードのチョイスは適切か?」「リードの組み付け方は適切か?」←本文記事を読むと、そうしたモヤモヤがクリアになります。
横浜市にあるマウスピースをハンドメイドしている会社。お値段は48000円前後するけど、いつか試してみたい。以下は記事からの抜粋です、各見出しをクリックすれば本文を読むことができます。写真や動画もあるので分かりやすい。
リードの振動って?
リードの振動がマウスピースのオープニングを閉塞しているということをまず踏まえることが、リードとマウスピースの組み合わせについて理解するのに丁度いい入り口になると思います。
リードの選び方
クラシック向きといわれるリードはハートが厚くて、ティップが薄い傾向があります。つまりハートとティップの厚みの差が大きいので、ティップ近くの狭い範囲が急なカーブを描いてしなる傾向があります。こうしたリードは、音の立ち上がりが速くクリアな音色が特徴です。
それに比べて、ジャズ向きといわれるリードはハートが薄くて、ティップが厚い傾向があります。ハートとティップの厚みの差が少ないので、より広い範囲が緩やかなカーブを描いてしなる傾向があります。こうしたリードはコントロールが柔軟で、倍音を多く含む音色が特徴です。
音色がかすれるようであればそのリードは硬すぎです。逆に大きな音量をだそうとして息が詰まってしまうようであれば柔らかすぎです。たまに柔らかいリードは初心者用、硬いリードは上級者用のように誤解をしている方がいますが、リードの硬さと奏者の熟練度は関係がありません。
狭いオープニングには硬いリードが、広いオープニングには柔らかいリードが相性が良いでしょう。
ティップ・オープニングの調べ方
オープニングが大きくなると、
・音量が大きく、力強い音色になる。
・息の消費量が大きく、コントロールしづらい。また、疲れやすい。
・柔らかいリードと組み合わせると相性がよい。
リードの取り付け位置
リードをしならせてマウスピースに押し付けた時に、リードの先端がティップレールの幅の範囲に納まる位置、これがリードの正しい取り付け位置だと思います。
以下はおまけ。
【アルバート式クラリネット 近藤哲平 のブログ】というのを見つけました。さらに深掘りした解説なので、初級者には難しすぎるけど。クラリネットとサックスの違いはありますが、リードを振動させ→マウスピースを介して→楽器本体に息(振動)を伝える という構造は全く同じだから とても参考になります。
マウスピースの構造1 - フェイシング
近藤哲平 kondo teppei
アルバート式クラリネット奏者。 ニューオリンズ仕込みの歌うようなスタイル、ヴィンテージ楽器の甘い音色とソウルフルなパフォーマンスは唯一無二。
最後に。
マウスピースだ、リードだ、リガチャーだ・・・このブログでしつこく取り上げてきました。もしかして、そんな私を「音に対するこだわり屋さん」だと誤解されているのではないでしょうか。答えはNOです。私が求めているのは操作性です。まずはそこをクリアしないと、その先にある「音の深み」だとか「情感」「テクニック」には近づけない。
とっかえひっかえ、いろんなアイテムを試してきたつもりです。その成果として「高音域から低音域まで、安定して吹く」という目標にも 最近ようやく近づいてきた。恥ずかしながら、まだそんな段階です。
リードのチョイスも ①Vandoren V16(固さ2.5)でほぼ満足しつつありましたが、最近になって「もう少し固めのリードも試しておこう」という気分になりました。最初からあれこれ手を出したところで、本人の評価の基準が定まってないから かえって混乱を招く。だからこの領域は まだほとんど手付かずの状態でした。