Senboうそ本当

広東省恵州市→宮崎県に転居。
話題は波乗り、流木、温泉、里山、農耕、
撮影、中国語、タクシー乗務、アルトサックス。

梁山伯と祝英台

2016年01月17日 | テレビ番組(中国)

中国で1700年も語り継がれている物語り「梁山伯与祝英台」。
中国四大民間説話の1つで、他の3つは「白蛇伝」「孟姜女哭長城」「牛郎織女」。

Wikipediaに記載されている物語りの概要は

中国東晋の時代、浙江上虞の祝家の娘である祝英台が男装して杭州に遊学に出た途中に会稽から来たという梁山伯に出会う。ともに学ぶこと三年、深い友となった二人だが英台が女の身であることは知らないままであった。その後祝英台が学業をやめて里に帰ったので梁山伯が会いにいくと英台は向祝家の馬文才といいなずけになっていた。梁山伯は思い悩み鄞の県令(役人)の職にあったときに死んでしまう。祝英台が嫁ぎに道をゆくときに梁山伯の墓のところを通りかかると急に嵐が吹く。輿を降りて墓の前に行くと墓が開き、その穴に身を投げると二匹のが出てきてひらひらと飛んでいった。

物語の中で梁山伯(男性)が役人になるために寄宿制の私塾に泊まり込んで学友に囲まれ勉強するのですが、中国で598年(隋の時代)に始まった官僚登用試験「科挙」に向けた受験勉強です。日本で今行われているセンター試験の報道に触れて、このTVドラマのシーンを思い出しました。

この物語のユニークなところはストーリーの大部分を女性主人公が男に変装して登場することです。日本では「ベルサイユのバラ(宝塚歌劇)」や「リボンの騎士(手塚治虫のアニメ)」なんかでおなじみの手法ですが、オリジナルはこの「梁山伯与祝英台」でしょう。私の大好きな香港映画「金枝玉葉(邦題:君さえいれば)」の主人公も女性ですが、男性新人歌手のオーディションにもぐり込み物語が進みます。

2007年に放映されたテレビドラマが日本でも視聴できます。

愛奇芸
http://www.iqiyi.com/v_19rriful6f.html

 

訂正:

「科挙」すなわち官僚登用試験。だから日本の大学入試とは意味合いが違いますね。
官僚になったら収入が安定しますが大学に入っただけでは儲かりません。
でも全国の複数個所でほぼ同時に実施する試験、という所は「人類最古?のセンター試験」と言えるのではないでしょうか。



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