宮崎県にある運転免許センターはこの1箇所だけです。宮崎港の手前、イオンモールやシーガイヤの近くにあります。周囲を田畑や松林に囲まれ、モダンな建物のデザインです。
特筆したいのは学科試験や技能試験を受験する人に向けた各種サービス業者たちです。その一つ、主に「原付免許」「1種の普通免許」の受験者を対象に当日の早朝5時半から学科試験の受験対策でレクチャーを受けたり自習ができる学科教室(有料)。
その他に、遠方から受験、免許更新手続きで来た人が泊まる簡易宿泊施設。食堂やレストランも数軒あります。
技能試験受験者を「個人指導」する指導教官(男女)も4~5名います。店を構えているわけではないので、連絡を取りたい場合は「口コミ」もしくは「インターネット」で調べてください。1回のレッスンを何千円かで引き受けて、免許センターで行う技能試験(つまり飛び込み受験)に向けた練習を行っています。助手席にもブレーキペダルが付いている教習車(主にオートマ車)を使います。無免許の人には免許センターの場内での指導、仮免を取得した人には一般道で指導します。
1種も2種も技能試験では運転免許センター周辺の一般道を走らされます。ですから「個人指導」ではその技能試験用に設定されている一般道コース(4パターン)を繰り返し走行することになります。
私が今回取得したのは普通2種という免許、これは旅客サービスのための業務用免許。プライベートで自家用車に乗るだけなら普通1種の免許です。普通2種も普通1種も国土交通省認定の自動車教習所に1ヶ月ほど通えば取得可能(免許センターで技能試験を受験するより簡単)ですが費用は20万円以上かかります。
それに対し免許センターで飛び込みで受験した場合、学科試験の受験料(約7000円)と技能試験の受験料(約7000円)となるので、「何度か受験に失敗しても」飛び込みで受験した方が費用は安く抑えられるという計算になります(私の場合学科試験は1回で合格、技能試験は5回目で合格)。こうした事情から技能試験受験者を「個人指導」する指導教官が存在できるのです。
私が受験の準備を始めたのは9月3日。まだ大学生は夏休み途中だったので自動車教習所に空きがありません(2種だけを教える指導員は存在しない、1種の指導で手一杯だった)。やむをえず「個人指導」の教官に教わって技能試験を受ける準備を進めました。私の他に「1種の免許を失効したため、再度受験しなければならない人」とか「母国で運転免許を持っているが、まだ日本の運転免許は無い人」なども指導を受けていました。
タクシー会社の「養成乗務員」という身分について前回説明しましたが、少し補足しておきます。およそ20万円ほどの費用がかかるそうですが、私が応募したタクシー会社の場合その20万円が入社後毎月の給与から1万円ずつ引き落とされ2年かけて返済されます。さらに勤続3年を経ると「勤続3年の賞与」として本人に戻されます。
取り方によっては「免許取得費用を会社が負担」とも解釈できますが、もし退職する場合は免許取得にかかった費用を「会社に返済しなければならない」わけで、会社が絶対に損をしない仕組みとなっています。
次回は「学科試験」について書こうと思います。
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