Senboうそ本当

広東省恵州市→宮崎県に転居。
話題は波乗り、流木、温泉、里山、農耕、
撮影、中国語、タクシー乗務、アルトサックス。

大学教授と口蹄疫

2019年01月12日 | 空車&珍走&迷走

大学教授をお乗せしました。市内から空港まで、2000円ほどの距離です。この日は午後3時頃に宮崎市内のホテル玄関前にクルマを付けて待機。ほかにタクシーは居ません。するとビジネスマンが近づいて来て「先生が降りて来られたら、空港までよろしくお願いします」とのこと。詳細を確認したらそれが大学教授で、ホテルで行われた講演会の主役だということも分かりました。

乗り込んで来られたのは初老の紳士。気軽に話しかけられるような雰囲気ではありません。こういう時は ①ひたすら黙ったまま運転して目的地に向かう ②だめもとで話しかけて、反応をうかがう いずれの方法を取るかはドライバーのその時の気分次第。空港までは15分、ずっと黙っているのは味気ない。まずは当たり障りのない質問として「宮崎には何度か来られたこと、ありますか?」と話しかけたところ、「あの口蹄疫(こうていえき)の騒動があった時に・・・」10年前のエピソードを聞かせていただくことができました。その時も講演会に招かれたとか。でも “口蹄疫” の騒ぎで観光客はキャンセルが続出、ホテル内はロビーも露天風呂もガラガラだったそうです。

そしてこれも同じ日の話ですが、同様に ごく平凡な話題から話が発展しました。

指令を受け郊外の半導体工場に向かったところ、乗り込んで来られたのは50代のビジネスマン。手荷物はやや大きめのキャリーバッグが1つ。行き先は市内のビジネスホテル。1800円ぐらいの距離です。移動中しばらくは携帯電話で仕事の打ち合わせ、その後はスマホを操作してる様子だったので 話しかけるのもどうかと躊躇してました。
なぜかこの日は積極的に話しかけた私。かなり唐突でしたが「あの、スマホを使うようになってもう長いんですか? 私はスマホデビューしてやっと1年なんです」さらに続けて「スマホの便利な機能の恩恵を受けています」とか「スマホのCPUの性能が、型落ちのノートPCを上回っていることに昨日気付きました」といった話をしたら、「自分の母親が 最近同年輩の友達の影響を受けて “私もスマホを買う” と言い出した」でも彼の考えとしては “詐欺メール” に騙されたりと、やっかいな面もあるから「スマホなんて大して役に立たないぜ」といった偽情報でごまかしている・・・といった話に。

特に男性客の場合は、見た目は気難しそうでも “話しかけてみたら意外にも話に乗ってきた” ということがたびたびある。今回ほどに会話が盛り上がるのはレアケースではありますが。私は基本 ヤジウマなので。知らない世界がちょっと覗けたことに満足です。


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