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まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ムサシ(パイオニア、2-2号機)

2012-05-23 20:01:42 | パチスロ2号機

パイオニア2-2号機「ムサシ」(1990年登場)

 

     

       (赤パネル)                       (青パネル) 

※茶色パネル画像は、現在捜索中。

 

(ボーナス確率)

       BIG    REG    フルーツ        

設定1  1/315   1/315   1/1000  

設定2  1/292   1/292   1/833

設定3  1/273   1/273   1/666

設定4  1/256   1/256   1/588

設定5  1/240   1/240   1/526 

設定6  1/227   1/227   1/344
 

2-1号機「スーパーセブン」までは、高砂電器と業務提携していたパイオニア。その提携を解消して、自社開発のオリジナルマシンとして最初に送り出したのが「ムサシ」である。
 
 
リール絵柄、筐体、BGM、操作性などは、見事なまでに高砂色を消し去っていた。大きなリール窓、小判型のストップボタン、独特なフォルムの7や「MUSASHI」の絵柄。
 
スーパーセブンも良かったが、それとは全く違う魅力があった。特に、MUSASHI絵柄は、ビッグボーナスのリーチ目でもあり、いっそう存在感を示していた。
 
 
2号機の特色である「小役の集中」(フルーツゲーム)を搭載。集中に当選すると、41ゲームの間、約66%の確率で10枚小役が揃う(オレンジ&プラム:約57.5%、ベル:約8.5%)。
 
途中でレギュラーが成立すると、ボーナス終了後に集中は再開。また、集中時にビッグフラグが立った場合は、MUSASHI抜きの後にビッグを揃えることが可能。
 
 
当時の主な実戦店…新宿「日拓1号店」、下北沢「下北レジャー」、渋谷「アルファ」など
 
日拓1号店(現・エスパス日拓・西武新宿駅前店)…正面から2階に上がると、階段前にムサシが2シマ並んでいた。導入から日も浅く、露骨な連チャンは無かったので、多分ノーマルだろう。
 
 
下北レジャー(現・カレイド下北沢)…当時、地下のパチスロシマの右角に、ムサシの長いシマがあった。ドリームセブンやワイルドキャッツもこの店で良く打った。
 
 
   
渋谷「アルファ」1991年当時(画面右下)       現在の「アルファ」跡地    
 
「アルファ」は、都内でムサシを最初に導入した店と言われている。当時の導入台数は57台。「デートライン銀河」との入替だった。3号機時代は「スーパープラネット」「ミスターマジック」を入れていた。  
 
 
私にとって、ムサシといえば、「盤面押し」や「ホッパー暴走セット」などの如何わしいネタではなく、ボーナス成立時の「リールのスベリ」に尽きる。基本的にビタ止まり制御の本機だが、ボーナスフラグが立つと、ボーナス絵柄を引き込もうとして大きなスベリが起きる。
 
左リール上段に7がズルッと滑って来た時は、枠下にチェリーが無ければ、ビッグ確定となる。この7のスベリを感知した瞬間が、非常に気持ちが良かったのだ。そのまま7を揃えるも良し、次プレイでムサシの3つ揃いを拝むのもまた良し。レギュラーの場合はBARがズルッと来る。中リールで、ボーナス絵柄が滑ってテンパイした瞬間もアツい。
 
ただ、「あれ、今微妙にスベッたよな?」と思わせておいて、何も入っていない事がしばしばあった。「小スベリ」ともいうべきガセスベリだが、いまだに原因は良く判らない…。
 
 
なお、ムサシは導入後暫くして「裏モノ」が登場した。上乗せタイプと貯金タイプが出回ったが、初期は上乗せモノ、中期以降は貯金モノが幅を利かせた。貯金モノの場合、モノホンの大スベリが起こっても、次プレイでフラグが消えてしまう事も。上乗せモノでは、初ビッグ時に1/2の連チャン抽選に当たると、ビッグが2連~5連の何れかを選択する「5連Ver」が有名だった。
 
 
もう一つ、ムサシで思い出深い事といえば、「ムサシ抜き」であろう。これは、ビッグフラグ成立時に、1枚掛けで7絵柄を避けつつ、10枚役の「MUSASHI」を抜き続けるというもの。プログラム上のバグで、いとも簡単にコインを増やす事が出来た。
 
但し、1枚掛けに対する店側のチェックは厳しく、上述した実戦店の場合、ムサシ抜きが見つかれば、店員から厳重注意を受けるのは必至であった。
 
現役時には、ムサシ抜きの恩恵をほとんど受けられなかったが、少し前にパチスロゲームセンターで、思う存分ムサシ抜きを楽しんだ。ただ、その時は調子に乗って300枚くらい抜いていたら、いつの間にかビッグのフラグが消えてしまったのだが…あれは何だったのだろう。
 
 
 
最後に、ムサシの2大攻略法?である「盤面押し」と「ホッパー暴走セット」について簡単に触れておく。ただ、個人的には、こうしたゴトまがいの行為には何の思い入れもない。結果的に、台の寿命が縮んだだけであろう。
 
★盤面押し…リール窓とリールとの距離が近く、リール窓を強く押すと窓がリールに接触する、という構造上の欠陥を突いた荒技。リール回転中に強引にリール窓を押して、強制的にリールをストップさせると、何故かビッグボーナスがスタートする。リール位置を奥に引っ込める対策が取られたが、台に穴を開けてリールを止める不届き者も現れた。
 
★ホッパー暴走セット…クレジットを45以上にしておき、小役払い出しのあるゲームで、右リール停止と同時にコインを追加投入する。巧くタイミングが合えば、ホッパーが回りっぱなしとなり、中のコインが延々出てくる。ホッパー停止処理のバグを突いた裏技だが…やはり正攻法とは言い難い。