1993年(平成5年)に登場した純Aタイプの4号機「ザンガス1」(大東音響)。
(ボーナス確率表)
BIG REG
設定6 1/240.9 1/287.4
設定5 1/244.5 1/356.2
設定4 1/252.1 1/420.1
設定3 1/260.1 1/489.1
設定2 1/282.5 1/528.5
設定1 1/315.1 1/528.5
ビッグボーナス確率が高めに設定され、好調時にはクレジット内でのビッグ連チャンも発生した。当初から「裏モノ」の存在が話題になったが、自分の知るテリトリーに限って言えば、あからさまな連チャンとクソハマリを見せるザンガスには出会わなかった。ノーマルか、せいぜいビッグが3連程度のハウスモノくらいだろう。九州辺りでは、露骨な爆連Verが活躍していたらしいが…。
1993年頃といえば、まさにパチスロが3号機から4号機へとシフトし始めた黎明期である。当時の初期4号機は、ボーナスフラグ成立時に何らかの「告知」を行うタイプが多かった。チェリーバー、トロピカーナ、ソレックス、ロイヤルタカシーRT、オリエンタル2、ベガスガール…いずれも完全告知機である。その対極のリーチ目タイプが、ニューパルサーやジャックポット2Aなどであった。
この「ザンガス1」も、まさにボーナス告知機能が最大の「売り」になっていた。しかも、音と光による派手な告知である。ボーナス成立プレイの第3リール停止時、突如「ピロリロリロ…」と甲高い電子音が鳴り始め、同時に筐体上部の赤ランプ左右が点滅を開始。「ドレミファソラシド」と単純なメロディだが、意外にも中毒性があった。
告知が発生すると、シマの客が一斉に音の鳴った方を見るので、結構目立つ。目押しの巧くない人など、ひたすらピロピロと鳴らし続けるので、さらに目立ってしまう。
独特なフォルムの7絵柄など、絵柄も個性的で、エヘン虫みたいなリプレイ絵柄も印象深い。ビッグ中にもリプレイが揃ったが、あれは何の意味があったのだろうか。「ベル(ZANGUS)・ZANGUS・ベル」という妙な小役も存在し、通常時は絶対に揃わないが、ビッグボーナス中は「ジャックイン絵柄」及びジャックゲーム15枚払い出しの役割を果たした。
ビッグボーナス中のBGMは、何故か「結婚行進曲」。まぁ、ビッグが当り「めでたい」という意味で、選曲は間違ってはいないが…。ただ、派手な告知に比べて、ビッグ中の音楽は地味だった。
ザンガス1は導入直後から良く打ち込んだので、思い出深い4号機の1つである。向ヶ丘遊園の「スター」(現存)は、1階にパチ・2階にスロを置く小さな店で、当時は2階の右奥の一シマにザンガス1が置いてあった。普段からアレパチなどを打ちに通った店であるが、ザンガス1があった頃は、特に足繁く通ったものだ。隣のシマには、ペガサス412(当初ノーマル→B化)もあった。
(90年代前半の遊園「スター」画像…1F奥が増築される前の超・小店時代)
取りあえず、あの「ピロリロ」音が聴きたい…そんな思いでリールを一心不乱に回していた。一応、リールのスベリによるボーナス察知も可能だったが、告知なしにボーナスを成立プレイで揃える事は大変な損だと思っていたので、ひたすら「オヤジ打ち」が基本だった。飛び込みで7が揃った時は、悔しささえ感じたものだ。左リールには7絵柄が2つ&REGが1つしかなく、しかも一箇所に固まっていたので、左にボーナス絵柄がない状態から、普通に告知が入ったりもした。
(告知後は一枚掛けが基本。左リール中段に7とZANGUSのどちらが止まるか…。ちなみに、REG絵柄は「ZANGUS・ZANGUS・7」である(右リールにZANGUSは存在せず)。
遊園「スター」のザンガス1は、導入からしばらく「モーニング」(客寄せでビッグボーナスを特定の数台に仕込むサービス)が入っていた。ただ、本機でモーニングを仕込むと、告知機能で外部から丸わかりだ。そこで、朝一は全台の電源をオフにしておき、客が千円分のコインを買ったのを店員が確認してから電源を入れていた。
電源投入直後、「ピロリロ」と告知音が鳴れば、見事モーニングゲットである。逆に、何も音がしなければハズレ、たとえ他の朝一台が残っていても、買った千円のコインを使い切らなければ、台移動が出来なかった(この類の朝一システムは、当時多くの店で見受けられた筈だ。)。後から来た輩にモーニングをさらわれた時の悔しさといったら…。
ザンガス2はそのほとんどが最初から裏モノ化していましたね。
ザンガスとはうってかわり緑色で地味なザンガス2でしたが裏モノの出方は派手でした。