まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ファンキードクター(マルホン)あれこれ

2014-10-01 06:34:21 | 現金機デジパチ



1995年(平成7年)にマルホンから登場した現金機デジパチ「ファンキードクター」


★賞球…5&11
★大当り確率…1/53
★図柄…0~5、博士(7種類)
★最高3ラウンド継続
★出玉…約300個
★時短搭載…大当り終了後、時短抽選演出アリ
⇒画面に「天使」出現で時短突入 「悪魔」出現で単発or時短終了
★時短突入率…1/15 (1/16説もアリ)
★時短継続率…14/15 (15/16説もアリ)



大当り後は「天使」か「悪魔」か…

いつもハラハラドキドキさせられた、マルホンドットの憎いヤツ。

(「博士がフラスコを落とす⇒爆発して悪魔or天使が出現」なので、当の博士がどちらかに変身する設定だったと思われる。悪魔時の嘆きのブルース調サウンド、天使時のほのぼのサウンドも印象的。)

しかも、破格の大当り確率(1/53)で、初当りをポコポコ引く親切設計。自力の数珠連チャンで、時短なしでも出玉が増えたりした。

さらに、図柄が7つと少なく、リーチが掛かり易いのも特徴で、多彩なリーチアクション※を多く堪能できた(戻りや再始動も有)。全回転リーチが外れるのも、本機の「お約束」だった(最後に右がズレる)。

※ノーマル、スロー、高速、コマ送り、コマ送りリバース、中右同時回転(ショート)、中右同時回転(ロング)、全回転、即止まり(⇒時短中のみ)の9種類。なお、時短中は、全回転と即止まりの2種類のみ発生。


通常は、ハネモノ然(「ハネデジのハシリ」的な表現もあるが、ハネデジという「最近」の言葉に馴染みの薄い自分には、イマイチピンと来ない…)のマッタリとした展開だが、一たび幸運の「天使」を引けば、高い継続率で5連、10連、15連…とひたすら続く時短。低投資で遊べる上に、爆裂の夢まで追う事が出来た。

でもまぁ、出玉的には、10連以上してやっと3000発※という具合で、足下にドル箱を3つ4つと積み上げるには、それなりの「ヒキ」も必要とされた。
(※あくまで釘が「まとも」な場合の話。小デジ用の肩チャッカーを潰されたりしたら、時短中の玉減りは半端なかった。故・田山プロの日記でも、常連の「坊や」が打ったファンキードクターが、「時短9回で1010個」という酷い状況だった。)

逆に、さんざん悪魔に弄ばれた挙句、ようやく引いた天使が「即落ち」…なんてことも、決して少なくなかったのだ。


95年の登場直後から、それこそ当たり前のように打っていた。だが、特段思い入れがある時期は、寧ろ、それより後の「1998年~2001年」辺り。

この時期行った、『旅打ち』という名の小旅行と強く記憶が繋がるのだ。その理由は…


当時、名古屋、浜松、京都、広島、博多、富山、金沢といった地方駅に遠征して、駅前のビジネスホテルを拠点に、周辺のパチ屋・スロ屋を探しては、ぶっつけ本番の勝負をするという、「プチ旅打ち」を決行したことがある。
(BOSSとしのけんの旅打ち番組にも影響された)

ハッキリ言って、自分の場合は「行き当たりばったり」感満載の旅だった。それでも、短期の滞在で宿泊費・交通費をキッチリ稼ぎ出したのだから、「運が良かった」という他はない。

で、この旅打ちを終えて「帰還」するのが、いつも新幹線を降りる「小田原駅」だった(富山と金沢の時は東京駅だが)。

旅打ちを終えて小田原に着くと、駅近くで食事をとった後、旅の「しめくくり」として、駅前のパチ屋で一勝負してから、小田急線で帰宅するのが「習わし」だった。

この時によく立ち寄ったホールが、小田原駅にほど近い商店街にある「ニューライト(駅前店)」という、割とこじんまりとした店。ここには、ファンキードクターが長らく設置されていた。


(在りし日の小田原「ニューライト」駅前店。ハネモノのファインプレーや玉ちゃんファイトもあった。スロは、サンダーVやピンクパンサー、007、コングダムなど設置)


旅打ちではスロがメインだったが、旅の最後はマッタリとパチりたくなるのか、この店で必ずと言ってよいほど、「悪魔と天使のせめぎ合い」を楽しんだ。
(天使で思い出したが、この店で98年頃に「CCエンジェル」を打った記憶アリ)

もちろん、旅打ちの「出発地」も小田原駅が多かったのだが、出がけにファンキー(こう略すと、西陣の「ファンキーセブン」を思い出すな…本機には「ファンドク(毒)なんて略称もあった」)を打ったりすると、天使に「拘束」されて足止めを喰らう恐れがあった。よって、小田原でのファンキー勝負は「旅の終り」と相場が決まっていた。夜から打ち始めて、天使が40連以上もダラダラ続き、終電ギリギリで帰った事もある。



さて、話は少々変わるが、「天使」といえば、あの喜ばしいドットの天使を見ると、どことなく、漫画家の「西原理恵子」女史が描く、「自画キャラ」に似ているように感じる。

     
(天使…動画を元に「ペイント」機能で自作)     サイバラ女史が描く(自画)キャラ  


この点に関して、かの田山幸憲プロも、桜新町H店(パチーノヒノ)でファンキーを追っていた時期、まだ天使を見たことがないノッポ君に、「(天使は)西原理恵子みたいなヤツだよ」と説明した事がある。

「天使=サイバラ説」には賛否両論あろうが、少なくとも、田山プロは私と同じ印象を持っていたようだ。


田山さんとファンキーというと、溝の口B店以来のパチ仲間「ヒッピー」がH店に来た際、勝負終りに二人で飲む約束をしたが、田山さんがヒキ強で時短がなかなか終わらず、とうとう「62連チャン目」で時短中の台をブン投げた、という「伝説」もある。

普通ならば、悪魔が出るまで打ち続けるのが筋だが、地下のソファーに座って自分を待ち続けるヒッピーの姿を見て、「台捨て」を決心したという。

目先の出玉よりも、馴染みの友と酌み交わす酒を優先する、田山プロの人柄が偲ばれる逸話だ(過去の対談では、この事について「ハングリー精神が無くなった」といっているが、これは田山氏独特の「照れ隠し」ではないだろうか…)。

そういえば、ファンキードクター、ファインプレー、雀士ウーロン牌という風に、90年代後半の田山さんは、何かとマルホンの台と縁が深かったな…。



それから、ファンキーの主役ともいえる「博士」(ドクター)キャラも、強く印象に残る。同時期に出た「CRクレイジー博士」ってのもあったな。

私の感性では、あの独特の髪型や風貌は、アラーキーこと写真家の荒木経惟氏を彷彿とさせた(電撃ネットワークの南部虎弾氏にも似ている…)。まぁ、これも賛否両論あろう。

  

荒木氏といえば、かつて、「写真時代」(白夜書房)という伝説の成人誌で、後にパチンコ必勝ガイドの編集長となる末井昭氏と、タッグを組んでいた事でも知られる。


西原理恵子、田山幸憲、アラーキー…何だか、ファンキードクターという台は、妙に「白夜書房」チックな台だな、とあらためて感じる今日この頃である。そうそう、「ドクター」といえば、90年代初頭に、テレ朝の深夜番組「プレステージ」のパチンココーナーで、末井編集長が「ドクター末井」の名で指南役として登場していたので、これも「白夜」繋がり。
(90年代後半には、別の番組で「ゴンゾーロ末井」と呼ばれた)




ついでなので、ペイントで「悪魔」も作ってみた。白夜の「悪魔キャラ」は、果たして?因みに、田山さんは、末井編集長を当初「悪徳商人」と呼んでいたが…まぁ、この悪魔とはあまり関係ないか(笑)。



3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ホントに懐かしい・・ (ニューときわ)
2014-10-02 01:40:45
いつも更新を楽しみにしています。ものすごい情報量と文章力に脱帽です。
ファンキードクター、ホントに懐かしいです。
あの頃、安い投資で済み、しかもそれなりに夢がある、ファンキードクター、ウーロン牌、アミダロードなんかを好んで打っていました。
それと、羽根物のヘブンブリッジやキャロットボーイ、お竜さんも好きでした。
私は上野の辺りで打っていたのですが、一度、東大病院近くの路上で田山さんとすれちがったことがあります。
当然、田山さんは治療のために病院を訪れていたのでしょう(このとき日記が休載されていました)。かくいう私はパチスロのモーニングを拾いに行く途中・・。とても複雑な気持ちになったのを思い出します。
そういえば、田山さんは日記の中かどこかで、ナナシーの全回転を2回(3回?)外したことがあると書いていました。
そのうちの一回は本郷の店だとありました。本郷といえば東大病院がある駅です。きっと治療の帰りに寄ってみたんでしょうね。本郷にはパチンコ屋は一軒しかないので「ニューときわ(現アバンザ本郷)」かと思われます。
私も7月になると必ず田山さんを思い出すクチですので、懐パチの中に、ちょくちょく田山さんのことが出てきてとても嬉しいです。
これからも楽しく拝読させていただきます。
返信する
Unknown (MT)
2014-10-03 01:59:59
この台は不思議?な思い出があります。

天使モード中の大当たり2R目。

何とV逸しパンク。

まあ痛くも痒くも無いわ!と笑っていたら、悪魔で連チャン終了。

これは15分の1の偶然の結果か?それとも、たぬ吉同様パンク=連チャン終了なのか?いまだに気になります。

因みにこれが人生最初で最後のデジパチパンクでした。

また、ラウンド9カウントV逸、オーバー入賞の10カウント目でV入賞の経験もあり。

この時はしばらく画面がエラーっぽくなりました。

返信する
Unknown (山形屋)
2014-10-14 18:42:25
ファンキードクター懐かしい~めっちゃ打ったな~。

南部さんの画像そっくりですね~。(笑)
返信する