スターライト（三共、一発台）

1989年（平成元年）に三共から登場した一発台「スターライト」

（スターライトII⇒賞球オール13）

 

（スターライトI⇒賞球オール10）

 

（スターライトIIの新メラ…以前「殿堂蕨店」にて撮影）

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「はい、スターライトコーナーからまたまた出ましたァ、118番台のお客様ァ、お座り一発のラッキースタートォ～ッ！」

ダミ声のベテラン店員によるマイクパフォーマンスが、遠くから聞こえてくる…。

 

本機は、三つ穴クルーンの名機「スーパーコンビ」の後継機として登場。

スーパーコンビとの最大の違いは、大当り穴の位置だ。コンビは「手前穴」を大当りにしていたが、スターライトは右奥を当りにする店が多かった（店によっては、左奥を当りにするところも）

 

初打ちは、東京・新大久保駅そばのパチ屋「サンキン」（三金）（⇒「USA」⇒閉店）。

大学へ通う途中、山手線で新大久保駅を通ると、「パチンコサンキン」という赤と黄色の大きな看板が、いつも車窓から見えた（「らあ麺　仁」ていう黒と黄色の看板もあったな…）。普段は高田馬場で降りるのだが、その看板があまりにも気になって、途中下車したのがきっかけだ。

新大久保といえば、あの頃は日拓ヤマテとか、山水林とか、ダイシンとかエルドラドとか、香ばしい店が大久保通り沿いの左右に並んでいたな…。山水林にあったドリームX（奥村）は、良く回った記憶がある。

さて、当時の都内では、一発台のシマにスターライトを置くホールを割と見かけた。個人的には、上述の「サンキン」以外にも、新宿・歌舞伎町「オデヲン」（コマ劇前）、JR町田駅「エース」、それに高田馬場の「東陽会館」などが思い出される。先日紹介したJR駒込駅界隈では、南口の「スリーナイン」や東口・駒込銀座通りの「ニュースポスポ」に設置されていた。

私が一発台に接していた頃（平成2年）の三共は、すでにスーパーコンビではなく、後続機のスターライトやターゲット、それにビッグウェーブなんかが主流だった。なので、クルーン右奥が大当りである事に、それほど不自然さは感じなかった。むしろ、「ビッグポーター」（マルホン）や「サーカス」（平和）など、手前が当りの三つ穴クルーン台を後から打った感じだ。

まぁ、コンビからの流れでスターライトを打った人にとっては、あの当り穴の位置は違和感タップリだっただろうが…。

いずれにしても、「当りならウン千発、ハズレたらたったの十数発」と雲泥の差があるので、クルーンに一発飛び込んだ時の期待感はハンパなかった。

右奥をV穴にしている場合、大当り後は右打ちに切り替える。右のサイド（袖）チューリップの開放により、新たな出玉ルートが出来上がるのだ。盤面に施された、芸術的な釘調整が懐かしい。当然、賞球オール１０のスターライトIの方が、予定数終了までに時間を要した。

（スターライトIIの右サイドチューリップ）

 

余談だが、私が一発台にハマるきっかけになったのが、当時の地元Y駅の「パチンコL」に設置されていた「ベータ」（ニューギン）である。「一球入魂」のスターライトとは違い、クルーンやヤクモノにガシガシ玉をねじ込んで当りを狙う、まさに「ヘタな鉄砲、数打ちゃ当たる」的な台だが、あの中央奥Vゾーンに一発決まると、一気に中毒になった。

そうそう、向ヶ丘遊園の「ギンザ」系列で打った西陣「ジャスティ」にも、ドップリハマったな。「ニューギンザ」の三共「ターゲット」（「ビッグウェーブ」との入替で設置）にも良く助けられた。

百合ヶ丘「パーラー百合ヶ丘」の「サーカス」（平和）、新宿「ニューミヤコ」の「ビッグウェーブ」、歌舞伎町・コマ劇場通りの地下ホール「747」の「メガトロン」（藤商事）、高田馬場「ダイナム」の「サイクロン」（平和）にメガトロン…その他、様々な各地での「熱戦」が思い出される。

当時、資金はそれほど潤沢ではなかったが、一発台に懸ける情熱だけは、タップリ持ち合わせていた。懐に余裕が出来た今こそ、かつての如き一発台の「ハシゴ」を存分に堪能したいが…ままならぬものである。