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スーパーバニーガール(オリンピア、2-2号機)

2011-12-30 03:43:46 | パチスロ2号機

コチラの関連記事も、どうぞご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/69704485e8de035ff73c35ae1ec72117
(拝啓、スーパーバニーガール様)





1990年(平成2年)にオリンピアから登場した2-2号機「スーパーバニーガール」。

 

ビッグ絵柄に7ではなく「SUPER」を採用。1・5号機「ニュースターダスト2」の流れだ。

 

レギュラー絵柄はBUNNY(バニーの耳)。本機で初採用され、4号機「ファイナルバニー」で復活。

 

(ボーナス確率)

        BIG      REG      フルーツ

設定1  1/304.1  1/326.1  1/225 

設定2  1/288.5   1/312.5   1/225

設定3  1/264.7   1/281.3   1/225

設定4  1/247.3   1/264.7   1/225

設定5  1/236.8   1/255.7   1/204.5

設定6  1/236.8   1/239.4   1/150

 

(60ゲーム集中の選択率)

天国モード時⇒設定1~5=90%、設定6=70%

地獄モード時⇒設定1~5=10%、設定6=30%

 

(小役フラグとしての集中確率)

1/1000(全設定共通)


本機は、瑞穂の3号機「コンチネンタル1」と並び、自分にパチスロの楽しさを教えてくれた「恩人」である。言い方を変えれば、自分をスロの道にガッツリ引きずり込んだ「主犯」でもある。

ビッグ時の「ウィリアムテル序曲」の軽快な調べも心地良かった。

 

通常時は、順押し・ハサミ打ちをすると、何らかの小役がテンパイする制御が働く。

だが、ボーナス成立時には、このテンパイ制御が崩れ、何の小役もテンパイしない「ズレ目」が出現し易くなる。この「お、ズレた」と感じる瞬間が、打っていて気持ちが良かったのだ。

(挟み打ちでのズレ目…小役の取りこぼしでも出現する。但し、上の画像では左枠上に青リンゴ、左枠下にチェリーがあり、右リールで取りこぼしのない「プラム」がずれている。左がチェリーを蹴っていれば、100%の入り目。)

 

そして、何といっても問答無用の「中段単チェリー」には、魔性ともいえる魅力があった。

この綺麗なリーチ目を拝みたいが為に、授業をサボって連日パチ屋・スロ屋に通った。

 

中段単チェリーが出ると、私は挟み打ちでボーナスを判別していた。この形はビッグ。

 

こちらは残念、バケ…ハマリを喰らってこのパターンは、心底ガックリ来たものだ。

 

好調時には、ボーナスとフルーツ集中が旨く絡んで出玉も一気に増加した。しかし、地獄モードに落ちてしまえば、集中も5ゲームばかり…。メリハリのあるゲーム展開で、飽きることなくプレイを楽しめた。集中の途中でビッグが入った時は、ハサミ打ちでボーナス絵柄を外しつつ小役を取る打ち方で、集中を完走させてからビッグを揃える事が出来た。

 

当時、スーバニを打っていたホールとしては、新宿、高田馬場、下北沢、町田といったエリアが思い出される。特に、新宿・歌舞伎町での設置率は極めて高かった、と記憶する。

(当時、良くスーバニを打っていたホール一覧)

新宿・西口…「アラジン」、「ジャンボ」

新宿・東南口…「グリンピース」、「メトロ」、「パチスロ太平洋」

新宿・歌舞伎町…「日拓1」「日拓3」、「日拓4」、「パチスロ日拓(ビッグプレイ3)」、「ムサシ」、「トップス」、「コスモ」、「モナミ」、「ニューメトロ」

※当時の歌舞伎町パチンコ店マップ…下記のリンク先を参照。

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/942c8fd33de397f3246c7df0fcf22006

高田馬場…「国際センター」

下北沢…「グリンピース」

町田…「TAC5」

1990年~91年の途中までは、あからさまに爆連するスーバニには出会わなかった。元々、小役持ちが悪く、波も荒い機種なので、クレジット内の3連、4連程度は当然の如く起こったが…。

91年末から1992年辺りにかけて、だんだんと怪しい出方をするスーバニが増殖し、中段単チェリーのリーチ目が消える貯金Verなども確認された。貯金Verの場合、毎ゲームボーナスを目押しすると飛躍的に機械割がアップした。

 

★論点:ボーナスに当選したゲームで、中段単チェリーは出現するか?

現役時、気にかけていたのが「スーバニでは成立プレイで中段単チェが出るか?」という疑問だ。

ズレ目も何も出ていないのに、次プレイで突然単チェが出る事が良くあったからだ。

ボーナス当選後なら問題ないが、成立プレイでの単チェ出現は、スーバニの抽選方式を考えると、どうも腑に落ちない。

スーバニの各役判定は、ドラム回転後、ストップランプが有効になるまでの短い時間で処理される。その際、①ビッグボーナス抽選→②レギュラーボーナス抽選→③集中の抽選→④小役の抽選、という順序で判定が行われる。いわゆる「単独抽選方式」である。

すなわち、通常時に小役が出現したという事は、ビッグ、レギュラー、集中すべての抽選に外れた事を意味する。従って、ボーナス成立プレイに、小役である中段単チェが同時に成立したとは、考えにくいのだ。※この点について、文末の「追記」を参照されたい。

この疑問点について、ネット上の文献では諸説まちまちで、「成立時でも単チェは出る」とする「同時成立」肯定派と、「単チェは成立後の等倍返しのみ」とする否定派が対立する。当時の攻略誌などを読み返しても、この点に深く言及する文献は、あまり見当たらない(ただ、単独抽選方式を示唆する記述は散見される)。

個人的な見解では、これは恐らく「ノーマル」と「裏モノ」の違いだと思っている。派手に連チャンする台では、ボーナス後1ゲーム目の単チェ出現など、明らかに同時成立と考えられる現象が確かに起きていた。これを、「RAM注射の副作用」などとは、考えられないだろうか。

この「同時成立」現象は、別にスーバニに限った事ではない。コンチやアラジン2など、他の裏モノでも良く見られた。連チャンVerのコンチ1で、ビッグ終了後1ゲーム目にチェリー付きのリーチ目が出たり、アラジン2の爆裂Verで、成立プレイに中段チェリー付き7から中リールがズルスベリするなど、ノーマルのコンチやアラ2では見られない事象が起きていたのだ。

とはいっても、あの時代の機械が「ノーマル」か「裏」かを判断すること自体、打ち手にとっては容易ではなかった。ただ、導入当初は、露骨な連チャンがない「ノーマル然」としたスーバニやアラ2なども、多くのホールに入っていた。その時期からスロを打っていた者からすれば、ボーナスとチェリーの同時成立には、違和感を覚えざるを得ない(後に、連チャン規制の「再封印」が行われた際もノーマル化が目立ったが…)。

また、スーバニでズレ目なしに単チェが出る事象も、既に前ゲームでボーナスに当選していた可能性は十分にある。スーバニでは、ボーナス成立時に積極的にズレ目を出そうという制御はなく、ボーナス絵柄が引き込めない場合に、小役テンパイ制御が働かない結果、ズレ目が多く出るに過ぎない。たとえ、ハサミ打ちでプラムやベルがテンパイしたからと言って、それだけでボーナス未成立とはいえないのだ。

以上の事から、スーバニにおけるボーナス成立ゲームでの単チェリー出現は、ノーマルでは起こりえない「裏モノ特有の現象」と結論付けるものである。

 

※追記

本文で紹介した各役判定方式は、当時の攻略本に掲載されたフローチャートを参考にしている。ただ、このフローチャートは便宜上の物にすぎず、実際の役判定が、ビッグ⇒レギュラー⇒集中⇒小役の順で行われる事を証明する「正式な解析」とは言い切れない。機種によっては、同じ小役でも、チェリーだけはボーナス成立時に同時当選するプログラムも存在するからだ。本機の後継機「バニーXO」(3号機)では、ボーナスフラグ成立時にチェリーも同時成立するとの事である(当時のXO実戦でも、そのように感じた)。

したがって、スーバニのボーナス&チェリー同時フラグ成立については、裏モノに特有の現象という持論を否定はしないものの、プログラムの内容によっては、たとえノーマルでも同時成立の可能性はある、としておく。

※追記の追記

スーバニの解析に関する資料を入手した結果、やはり成立プレイで単チェは落ちない事が判明した。「バニーXO」では、ボーナス成立時に単チェリーが同時にセットされるプログラムになっているが、スーバニにそのような処理はない。したがって、スーバニで中段単チェリーが出現した時には、既に前ゲームでボーナスが成立していた、という事である(但し、裏モノはこの限りではない)。



1 コメント

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追記までが素晴らしい (毒天使)
2016-08-03 10:43:52
今まで何度もこの事について考えた事があって、2号機規定ではどうなってたんだっけなぁと思ってたけど規定云々じゃないんだね。
仲間内で話してても解決できなかった事だけど、こういううやむやさが当時の台の面白味を表してるよね。
しっかしまあ…よくそんな資料入手したな。笑
毎度ながら感服するわ。
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