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「議員定数は4名削減し20名に、月給の2割は受け取らない」を公約しトップ当選したみんなの党公認候補。
7月24日投票日となった三田市議会補欠選挙はいま一つ盛り上がりに欠けた。市長選挙とのダブル選挙は突然現れた「三田維新の会」対現職との闘いが注目され市議補選はその影に隠れた感がある。もう一つは、直前まで「24名を4名減の20名とする議員定数削減」問題が連日報道されたにも関わらず争点にならなかった事もある。定数削減問題を取り上げ、何故定数削減なのか!今こそ「議会改革」が必要だと、街頭演説や政策ビラを通じて訴え続けたのは「みんなの党」公認候補1名だけであった。
他の候補は議員定数削減や、議員報酬削減をあえて争点としない理由は、現職の党所属市議の応援を得て当選した為。当選する前に所属する会派が決まっているからだ。現職議員団は3月定例会で議員定数を22名にする条例を可決している。議員同士の仲良しグループに入るには「議員定数削減」「議員報酬削減」について自らの考えをはっきりさせる事は難しい立場だ。しかしそれでは市民の負託を受けた議員として問題がある。是々非々をはっきりさせることは議員の責務だ。議員間のなれ合いや行政とのしがらみから脱却し市民の代表として堂々と議論を展開してもらいたい。市民が期待する「議会改革」に対する考えや「行財政改革」さらには福祉、教育、環境、経済、文化、交通、等々議員として取り組む事柄は多岐にわたる、政治理念、政治哲学をしっかりと踏まえ、市民が主役の議会を期待する。
国、地方を問わず議会には伝統と文化が残されているその一つに当選回数と年齢順がある。年上を尊敬し先輩に敬意を表する、良い意味での年功序列だ。当選回数と年齢が高い議員が議席番号が上になる。いわゆる上座に座ることになるのだ。今回当選された新人議員3人の議席番号は年齢の若い順の1番から始まるのが普通で現職は議席番号が3番ずつ繰り上がる。ところが三田市議会は3年前の改選時から1度落選し、再挑戦し当選したベテラン議員も新人扱いとして以前の当選回数は無関係に議席は若い番号に座る事になっているようだ。まるで選挙に失敗した罰のようでそこには古き良き伝統は存在しない。政治を志す者落選回数は恥ではなく政治に対する熱意の表れで再度の挑戦で当選を勝ち取ったならばむしろ拍手を送る寛容さが必要ではないのか。そして2人以上は会派として認め〇〇会と名ずけているがひとりの場合は「無会派」と呼ばられ勝手に自分の思う名前は付けられない事になっている。また質問時間も会派より短く制限されている。市民の代表として付託を受け議員になったのに会派に所属しなければ多くの制限を受けている事実を市民は知らない。議会には一般常識には考えられない事が多々ある。先進市では「議会基本条例」が施行され議会の役割、議員の責任が明記されている。三田市議会でも検討されているようだが総論賛成各論反対で今だその姿は見えない。悪しき慣習から脱却し全国に発信できる議会改革を期待する。