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なつめ、つぼつぼ。

「お茶を気軽に楽しみたい」という仲間でお稽古をし、
お茶会を開いています。いつでも遊びに来てください。

近畿大学 秋季大茶会にうかがって。

2016年10月10日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

3連休の2日目、先生にお誘いいただいて、

近畿大学茶道部「茶心会」の秋季大茶会に、

社中4人でうかがってきました。

 

大阪美術倶楽部に釜をかけられるなんて立派なものです。

現役大学生だけでなく、OB・OGも駆けつけての、

茶道部あげてのおもてなしの心がいっぱいのお茶会でした。

 

お席は本席と副席の2席。

本席では、小袋棚を使われての趣向が楽しかったです。

お床の花は、秋らしく宗全籠にいけられた、

すすき、秋明菊、笹竜胆などの秋の草花。

 

お菓子は撮影していませんが、松葉屋御製の「穂懸」。

穂懸とは稲の刈り始めの神事のことだそうで、

この秋季大茶会が、

これまでの活動の集大成であることを

実りの刈り取りにかけて今回のお茶会のテーマとされているものです。

 

そして、副席でいただいたお干菓子も松葉屋御製で

御名を忘れましたが、菊の花と葉のかわいらしいお菓子でした。

 

床のお花も秋らしく。

 

待合のお花も素敵でした。

 

基本に忠実なお運びに、

「お菓子をどうぞ」「お茶をどうぞ」と元気な声をかけていただくのも微笑ましく、

また、半東(はんとう)さんの、

使われたお道具の御銘や製作者の名前を必死で暗記され、

それをご紹介くださる姿には、私たちも初心を思い出すことができました。

 (昔、亡くなったN先生のおうちでの初釜などでは、

半東に当たった者が必死で、先生のお道具の御銘を暗記したものだなぁ)

 

個人的には、私も大学の茶道部でお茶を習い始めたので、

懐かしい思いでいっぱいになりました。

(こんな立派なお茶会を自主開催したことはありませんでしたが)

 

この学生さんたちが卒業後、気軽にお稽古を続けたいと思われたなら、

うちのグループに参加してくださらないかしらと思いつつ、会場を後にしました。

 

(S・K)

 

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2016年7月31日特別稽古。

2016年08月03日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

7月31日のお稽古は、

午前中は社中の者だけで特別稽古。

午後は、お客様もお招きしてのお茶会形式のお稽古でした。

真夏のお茶会らしく、

この季節にしか登場しないお道具や趣向で。

床の間の花は涼しげなリンドウのブルーだけをゼミ籠に生けました。

 

先生がお誕生日にプレゼントされたという、

ヘレンドの 干支小筺をお香合に見立てました。

 

水面を見せたほうが涼しげに見えるというので

暑い季節に使われる平水指。

内側の水草がゆらゆらして、涼風を感じていただけたでしょうか。

お点前の最後に、袱紗(ふくさ)でセミの形を作って飾るのも、

この季節のお点前ならではです。

(オレンジの色から、どうしても金魚に思えるんですけどね・・・笑)

 

写真には撮り忘れていますが、

お茶碗も平茶碗を使いました。

 

午後のお茶会式お稽古は、

前回同様、お濃茶と続きお薄を体験いただきました。

お茶を習っていない方には、

なかなか経験できないお濃茶席です。

いただき方も手取り足取り、お教えします。

また、次の機会にご興味があればぜひ。

 

お楽しみのお菓子は、

午前中のお稽古には「京の離宮」(鼓月御製)

午後の主菓子は「花芙蓉」(鼓月御製)

 

お干菓子は、

おもたせの「月世界」(月世界本舗御製)と、

尾張屋御製の「蕎麦板」です。

 

「月世界」は富山の銘菓だそうですが、

初めていただきました。

軽く口のなかで溶けて、上品な甘みがお抹茶とよく合います。

Oさん、ありがとうございました。

 

 

最後に、茶杓飾りのお稽古をして、

今回の特別稽古を無事に終えました。

(S・K)

 

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特別稽古+お茶会

2016年04月27日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

4月24日は日曜日のお稽古ということで、

午前中は日頃できないお点前の特別稽古とし、

午後からはお客様も招いてのお茶会となりました。

お茶会にお越しいただいた皆様には、

本当にありがとうございました。

 

さて、午前の特別稽古で教えていただいたのは、

「茶湯(ちゃとう)」と天目台を使っての濃茶、

そして、水瓶を使ってのお点前でした。

 

(水瓶を使ってのお点前)

 

今回初めて教わった「茶湯」とは、

献茶式などで仏前に茶を献じるときや、

供養のお茶を点てる作法だそうです。

 

数年前に、N井先生が亡くなられ、

昨年には、私たちの姉弟子にあたるY野先生が亡くなられ、

近々、追悼のお茶会を催したいという話もちらほらと。

 

そのときには、N井先生の「成穂会」を引き継いだ私たちが

お点前をさせていただくことになろうかと、

慌てないためのお稽古です。

Y先生も、N井先生の形見のお着物でいらっしゃいました。

 

床には、あらかじめお菓子が供えられています。

 

供えられるお茶は、

正客によって床に運ばれ、

花器を左に寄せて、右に供えられました。

 

午後からは、4人のお客様をお迎えし、

蹲(つくばい)、躙り口(にじりぐち)を使っての

正式な席入りを体験いただきました。

濃茶から続けて薄茶を差し上げました。

お菓子は、奈良・大和郡山市に本店を置く、

菊屋御製の「花菖蒲」です。

 

大和郡山城の門前にある菊屋さんで有名なのは「御城之口餅」です。

郡山城の城主だった豊臣秀長が、兄・秀吉をもてなすために作らせた餅で、

秀吉もたいそう気に入られたという逸話が残っています。

せっかくなので、午前中の特別稽古でいただきました。

 

本日はこのほかにも、おもたせで

石川県小松市の松葉屋御製「月よみ山路」をいただき、

みんなで楽しませていただきました。

 

この日、先生がお持ちくださった干支のお道具は、

お茶杓でした(ご銘『くくり猿」』)。

 

これからも時々は、日曜にゆったりと

特別稽古やお茶会をしていきたいねと話しています。

お茶会には、お茶の経験のない方も歓迎。

お菓子とお茶のほぼ実費(今回は700円)で

お茶会を体験いただけます。気軽にお越しください。

 

 

◆5月のお稽古日のお知らせ◆

5月12日(木)18:30~ ドーンセンター(天満橋駅)

5月27日(金)18:30~ 東大阪市布施駅前リージョンセンター(布施駅)

(18:30~20:00の間でお越しいただければお稽古できます)

 

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各流合同茶会に行ってきました。その2

2016年03月21日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

先週の合同茶会のレポートの続きです。

 

二席目は煎茶道のお席に入らせていただきました。

 花月菴流さんの立礼席(りゅうれいせき)です。

 

私も煎茶道のお席は、ずっと大昔に入ったきりの二度目です。

お菓子をいただく前に1煎目をいただき、

お菓子をいただいた後に、もう一煎入れていただくのだな、

といったぐらいの知識です。

 

まず、お点前というかお道具がきらびやかなのが印象的でした。

こんなトパーズ色の美しい炉で

お盆点前などができたら楽しいでしょうね。

 

一煎目はまず、お茶の香りと甘みを味わいます。

(本当に甘いお茶でした)

ちゃんと飲み干しましたという証に、

伏せて置くのが作法だそうです。

お菓子をいただいたあと、

(「陽春」 亀甲堂御製)

急須に入れられた二煎目を注ぎ分けていただきました。

きれいな緑色です。

同じ茶葉なのに、

二煎目は口の中の甘みをすっきりさせる、

ほどよい苦味。

人間の感覚って、本当に不思議ですね。

 

ところで、このお席の待合で飾られていたのがこちら。

黒文字に、蒟蒻芋に、金柑に、檸檬。

独活(うど)に、薇(ぜんまい)に、筍(たけのこ)に、蕗の薹(ふきのとう)と、

何とも美味しそうな春の恵みのお飾りでした。

角度を変えて、アップ気味に撮影したのがこちらです。

 

こうして他の社中のお席に寄せていただくと、

いろいろ勉強になります。

何より楽しいです。

来年もまたうかがいたいものです。

 

(S・K)

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各流合同茶会に行ってきました。その1

2016年03月17日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

先日3月13日に、社中有志で

朝日新聞チャリティー各流合同茶会に行ってきました。

久しぶりでした。

 

まずは、お武家さんを流祖とするお席を体験させていただきたいと、

古小石州流さんのお席へ。

千利休を祖とする三千家と違って、

武家から発祥した流派はあまりに所作が違うので、

見ていても、とても楽しいです。

一番よくわかるのは、袱紗(ふくさ)を左にではなく、

右につけることでしょうか。

 

これは左に帯刀するからだと聞いたことがありますが、

今回、ちょっと検索してみたら

「基本的に袱紗は右手で扱うものなので、

 普通は右につけるところを、

 宗旦が左利きで左腰につけたので、

 その末裔である千家流では左腰に袱紗をつけるようになった」

という説を見つけました。真偽は定かではありません。

 

お棚が変わっていて楽しかったですね。リバーシブル仕様だそうです。

水指は、楽焼旦入のお作です。

お茶碗も珍しいものを見せていただきました。

一番手前のお茶椀は半七作の「乾山写春草」ですが、

スミレなどの絵の描かれたかわいらしいお茶碗でした。

お香合は御菩薩仁清写「誰が袖」。

内側の朱も鮮やかでした。

お茶器は、内側の蒔絵の見事だったこと。

お抹茶の美しい緑色に映えていました。

 

お菓子は、末広御製の「花衣」です。

 

もう一席は、なかなかうかがう機会のない煎茶道を拝見しようと、

花月菴流さんのお席へ。

次の機会にレポートを紹介します。

 

今夜は、布施でお稽古です。

では、また。

 

(S・K)

 

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