蒸し暑くなってきた今日この頃、
夏のお点前である「絞り茶巾」をお稽古しました。
通常、茶巾は裏のお水屋で絞り、畳んで
お茶碗の中に仕込んで運び出しますが、
絞り茶巾は、お客の前で絞って畳むお点前です。
その間にお湯で温められたお茶碗が少し冷めます。
(これとは逆に、お茶碗を温めるために絞り茶巾をするという
冬の絞り茶巾のお点前があることを初めて知りました)
6月30日は夏越の祓ということで、今週の主菓子は「水無月」(福壽堂秀信御製)。
「夏越の祓」とは、この半年間の穢れを落とし、あと半年の無病息災を祈願する神事。
京都では、この日に和菓子の「水無月」をいただくならわしがあります。
(最近では、結構一般的になってきましたが)
ちなみに「水無月」のいわれは・・・
旧暦の6月1日は氷の節句。室町時代の宮中では、冬から氷室で保管していた氷で暑気払いをしていました。しかし、氷は庶民には大変貴重なもの。そこで形を似せた甘いお菓子で、息災を祈願したのが「水無月」です。ういろうの上に乗せた小豆には悪魔や邪気を祓う意味合いがあり、今でも夏越の祓には欠かせない和菓子です。(京都観光オフィシャルサイトから)
梅雨に入り、蒸し蒸しした日が続きます。
ご自愛ください。
教室は次回、7月14日(木)クレオ大阪中央です。
(S・K)