チェロが奏でるクリスマスの名曲
チェリストのステファン・ハウザー(1986-)はクロアチア生まれ。最近まで友人と組んで2cellosで世界に知られるようになったが、解散後はソリストとして歩み始め、この《Christmas》CD盤は初のクリスマス・アルバム。タイトルがあまりにもそっけなく、私が付けるのだったら、せめて《My Christmas》にしたいところ。〈まきびとひつじを〉から始まり、〈アメイジング・グレース〉で終わるが、1曲目を聞き始めた途端、クリスマス・ツリーが点灯されたように心が明るくなった演奏を聴かせる。オーケストラの演奏・響きもとても良く、彼の持ち味である力強く、そして美しいチェロの音色を引き立たせる素敵なCD盤である。何曲か合唱団の歌声が入るが、1曲以外はハミング・コーラス。聴いていて、クリスマス・プレゼントを貰ったような気分になった。クリスマス・シーズン以外の時でも聴いていたいほど。マスター・ワークス・レーベル。
今日3日はクリスマス・アドベント(降誕祭)の始まりの日。クリスマスの準備期間に入る、1本目のローソクを灯す日曜日である。
ソニー・ミュージック '23/4・5録音 '23/10発売 14曲 51:26 2,125円 (国内向け輸入盤 通販)
ステファン・ハウザー(チェロ)
ロバート・ジーグラー(指揮)
チェコ・スタジオ・オーケストラ 同合唱団