松江人の日帰り登山

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CDを聴く ピーター・ブレイナー『A JOURNEY』ピアノ・ミュージック・2

2021-04-01 | CD

前回に引き続いてスロヴァキア生まれの編曲者・作曲家・ピアニストのピーター・ブレイナー(1957-)のピアノ演奏による『旅ー穏やかでロマンチックなピアノ・ミュージック・2』を紹介する。「旅」というタイトルが付いているが、曲名を見ても「旅」を感じさせるものがない。「心の旅」か「旅の心象」をイメージしたCDかもしれない。前回と同じブレナーの最新の自作曲演奏なので世界初録音ということになるが、全曲がオーケストラをバックにピアノ演奏されている。曲目の半数近くがクラシック曲からのアレンジで、フォーレの〈パヴァーヌ〉、ドヴォルザークの〈『新世界交響曲』より「ラルゴ」〉、ヘンデルの〈歌劇『リナルド』より「私を泣かせてください(涙の流れるままに)」〉、チャイコフスキーの〈『四季』より「秋の歌」〉、伝承曲の〈グリーンスリーヴス〉など。オーケストラのロイヤル・フィルはとても控えめの演奏で、いつもの元気のいいロイヤルとは勝手が違う。ピアノもヒーリング・ミュージックらしく穏やかに弾くので、コタツで聴いていたら二度も居眠りしてしまったほどの心地良さ。爽やかなピアノ演奏である。

ナクソス '20/9録音 '21/3発売 23曲 86:01 1,206円(日本国内流通輸入盤 日本語帯なし 通販)
     ピーター・ブレイナー(ピアノ)
     ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(イギリス)