まともに説明しようとすると相当長くなるので、ポイントだけまとめました。
基本は生産関数: 生産 = 技術 × f(労働・資本) Y=Af(L,K)
これから、 経済成長率 = ➀技術進歩率 + ②労働増加率 + ③資本増加率
自然成長率 = ➀+②、 保証成長率=③
さらに、③ = 貯蓄率 ÷ 必要資本係数 (たまに 貯蓄率 × 資本生産性)
※公務員試験の場合、ここまでの算式さえ理解すれば計算問題はほぼ解けます。文章問題の場合は以下の新古典派・ケインズ派の論点の違いがよく出題されます。
一般職 2020.40 2019.40 2017.39 2016.40 2015.40
特別区 2020.30 2019.30 2017.30 2015.27
新古典派
市場での価格の調整機能が働くため、成長率は安定的です。保証成長率=自然成長率となる成長を均斉成長と言います。
均衡成長では 自然成長率=保証成長率 となり、新古典派は市場によりこれが達成されていると考えます。
前提としては コブダグラス型生産関数 Y = A・L^^α・ K^^β で 規模に関する収穫一定 α+β=1 、また 資本と労働は代替可能であるとしています。
また、一人あたりの消費が最大化する定常状態を黄金律と呼びます。ここでは、資本の限界生産力=自然成長率となります。
ケインズ派(ハロッド=ドーマー・モデル)
市場の価格調整機能は完全でなく、資本・労働の代替性も否定しているため、成長率は不安定と考えています。