ここではインフレ需要曲線・インフレ供給曲線について説明します。
・IADーインフレ需要曲線: Y=Y-1+ β(m-π) + γg
Y当期の国民所得 Y-1前期の国民所得 β,γ正の定数 m名目通貨供給増加率 π物価上昇率 g:実質政府支出増加率
Yとπの関係ですから、曲線は右下がりとなります。π以外の変数が動けば、IAD曲線がシフトします。
β(m-π) は金融政策(LM曲線)、γgは財政政策を示しています。
・IASーインフレ供給曲線: π=πe + (Y-Yf) πe 期待インフレ率、Yf 完全雇用国民所得
景気が過熱すればY>Yf、物価は上昇するという意味です。→ディマンド・プルインフレ
Yとπの関係ですから、曲線は右上がりとなります。π以外の変数が動けば、IAS曲線がシフトします。
※ 合理的期待 ⇔ π=πe、人々はインフレ率を正確に予測します
※ 適合的期待 ⇔ π=πー1、人々は前期と同じインフレ率が続くと予測します
※ 長期均衡 ⇔ Y=Yf・π=πe(=π-1)、国民所得もインフレ率も定常状態(変化しない)
(インフレ率が図中ではPですが、文中ではπです)
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