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セイピースプロジェクトのブログ

沖縄スタディツアー2009~ヌチドゥタカラの旅~報告

2009年09月30日 | 活動報告
総勢23名の様々な大学の学生達と一緒に、8月24日から5泊6日の沖縄スタディツアーに行ってきました。今回はこのスタディツアーの報告をしたいと思います。


~~平和学習1―沖縄戦の戦跡~~
        

スタディツアーでは、チビチリガマやシムクガマなどのガマ(自然の洞窟を利用した防空壕)、伊江島の戦跡、反戦平和資料館やひめゆり平和祈念資料館などを見に行きました。参加者の感想には

『ガマのことは聞いたことがあったが、実際に見て、自分のイメージとの相違を実感した。シムクガマはかなり奥まで入らせてもらったが、ガマの中は明かりを全て消すと真っ暗で64年前に人々が過ごした環境に近いものを体験出来た。その中で「ここで実際に戦争が起こったんだ」と強く考えさせられた』

 『今も残る沖縄戦の戦跡、ガマやその慰霊碑、これらの光景に「ああ、戦争は本当にあったんだ」と今更ながらに思った。教科書で知った「歴史」の何倍もの存在感をもつそれらを見て、初めて、僕は戦争があったという事実を、現在に連なる出来事として捉えることができた』 など、戦争のリアリティを感じられたというものがありました。


~~平和学習2―基地問題の今~~

        

現在沖縄にある在日米軍基地の普天間基地や高江区の北部訓練場なども見に行きました。高江区では、私たちが行った時にちょうどヘリの離陸の瞬間を見ることができ、具体的に基地があるとはどういうことなのか、基地がある生活とは何なのかを実感することができました。参加者からは、

『高江の新ヘリパット敷設に反対運動を続ける人たち、目前で離着陸の訓練を行う米軍のヘリの圧力は、僕の日本は平和な国であるという認識をぶち壊した。米軍基地とともに暮らしている沖縄の人にとって、戦争はかつて在ったものではなく、今なお脅威として在り続けている』

 という感想がありました。


~~人との出会い~~
        

今回のスタディツアーでは多くの出会いがありました。沖縄戦の戦跡をガイドしてくださった方、沖縄の基地問題に長年取り組んでこられた方々、基地のある高江区に住んでいる方々、と普通に沖縄に行くだけでは出来ないような出会いばかりでした。参加者からは

 『心に残ったのが、高江で座り込みを続ける人から聞いた、「(改憲でも)逆に9条を強化する(くらいの勢いで)」という言葉だった。目から鱗が落ちるような感覚だった。私にはなかった発想であるだけでなく、実際に運動している人の口からこんなに心強く明るい言葉を聴くとは思ってなかった』

 という感想がありました。


~~最後に~~

以上のように、今回のスタディツアーでは東京にいてはできないような多くの体験をすることができました。セイピースでは来年も沖縄スタディツアーを行う予定です。興味を持った方は来年、是非セイピースに連絡してください! 最後に参加者の感想を二つ上げてこの報告を終わりたいと思います。

『集団自決、ひめゆりなどの言葉を聞いたことはあったが、詳しいことはあまり知らなかった。しかし、実際に基地やガマを見たり、お話を聞いたりすることで、教科書では絶対に学べない何かを得ることができたのではないかと思う』

 『本当に楽しくて、有意義な体験ができたと思う。普段は大学の授業やバイトに追われてしまって、僕が生きている社会にある問題を考えることができなかった。でも、このスタディツアーでは、参加した人たちと話し合って一緒に考えることができた。今回できた多くの経験を大切にしていきたいと思う』

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