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セイピースプロジェクトのブログ

高江の状況と私たちの取り組み

2008年01月10日 | 活動報告
●高江はどんなところ?
 高江は沖縄県北部の東村の一集落です。人口はたった53世帯約150人。お年寄りの多い過疎地域です。他方で中学生以下も20%ほどを占めています。私は一度現地へ行きましたが、ホントにいい人たちばかりです!!どんな人も受け入れる包容力みたいなものを感じました。それから音楽できる人が多いですね。
 それから高江といえば自然がスゴイ。集落自体が「やんばるの森」の中にあります。そこにはヤンバルクイナやノグチゲラといった絶滅危惧種をはじめ、多種多様な生物種が棲み、世界自然遺産の候補地にも挙げられるほど。でも選定されないのは基地があるからなんです。。。

●ヘリパッド建設の経緯
 もともと東村一帯には「北部訓練場」という米軍施設がありました。主にジャングル訓練を行い、特にベトナム戦争の頃に活用されました。もちろん今でも米軍がヘリを飛ばしたり、森の中でサバイバル訓練をやっていたりします。
 そんな中、1996年のSACO最終合意で普天間基地の返還と同時に、北部訓練場の過半返還が謳われました。しかしそれは県内移設を条件としていたのです。そして選ばれたのが高江でした。2007年に、移設を受け入れなければ「振興策を止める」という脅しに村長が屈する形で7月初旬から建設が始められるようになりました。

 7月の建設開始に合わせて現地住民の方は座り込みを始められました。更に8月24日に「ヘリパッドいらない住民の会」を立ち上げられ、結束して阻止行動を続けられました。そのかいあってか9月にはいると建設はストップし、実に4ヶ月近く何もなかったのです。しかし先日(昨年12/25)に再開されました。そして防衛局の計画書などによれば今年に入って本格化するものと見られています。

●ヘリパッド建設計画の概観
 まず建設予定のヘリパッドは高江の集落を囲んで6箇所造られることになっています。うち3箇所は今年2月末完了予定(!!)。後はまだ未定です。詳しくはコチラ⇒http://okinawaforum.org/disagreeblog/takae-sit-in-guide-j.pdf
 なぜ集落を囲んで建設するかというと集落(建物や住民)を標的にすることで、戦場をイメージしたより実践的な訓練にするためです。以前は人のいない訓練場でしたから、端的に今回の基地移設は機能強化と言えます。これまでの超低空飛行訓練(電線くらいの高さ)、夜間の無灯火訓練(=灯りのある集落の真上を飛ぶ)が強化され、さらに想像もつかない訓練の仕方をするかもしれません。
 しかも配備されるヘリがまた危険すぎます。MV22オスプレイという機体ですが、相当安定性に乏しく、別名widow makerです(未亡人作り。機体が墜落して死亡した米兵の本国の妻が未亡人に)。アメリカでは配備反対の声が大きいものです。

◎セイピースとしての取り組み
 セイピースでは、高江のヘリパッド建設は豊かな自然の破壊、現地の人びとの生活の侵害、他国での戦争につながるものとして、中止を求めていきたいと考えています。具体的には以下のような取り組みを行っています。

①国会請願署名
 現地の方を中心に集めておられます。セイピースとしても全国的な関心が存在することを国会にアピールしようと、東京で署名活動を行っています。全体として1/10まで集めるとのことで、セイピースでも1500筆集めることを目標にして頑張ってきました!そして1/7に集計したところ、1651筆に達していました!署名に協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。

②イベント 
 高江の問題は沖縄ですらあまり知られていません。東京ではなおさらで、ニュースにもなりません。ですからまず知ってもらうことを主眼にイベントを企画しています。これまで現地の方を招いてのトークイベント、高江の紹介映像含め、映画上映を中心としたイベントを開催しました。

③現地への人的支援
 八王子平和市民連絡会、ピースボート、グリーンピースとの共同で「辺野古プロジェクト」を立ち上げ、1ヶ月に1人を辺野古に送り、基地建設阻止に協力していきます。同時に高江でもできればと考えています。人材募集中です。

 以上は今のところの活動内容です。ですが今年2月末にはヘリパッド3箇所が完成するということで、更に効果的な活動を模索しようと考えています!また、これを見てくださった方は高江の問題を周りの人にどんどん伝えていってください。セイピースの活動にも興味を持っていただけるとうれしいです。よろしくお願いします!!

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