佐々木さんのメルマガで 時々すごく面白い情報があります
サッカーワールドカップで思った以上に日本が世界に通用しなくて、
あんなに楽しみにして、3ゲームともしっかりTVで応援したのに・・・
日本中が応援していたし、ドイツにもあんなにたくさんの人たちが応援に行っていたのに・・・・少し寂しい気持ちでいました
そんな気持ちだった方、少し長いけれど読んでみて下さい
_____
今日のNews
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●「W杯では体格の違いを強く感じた。世界と対等に戦うためには体格を
向上させていかないといけない」と話した。
日本経済新聞 6月27日
●「安定した力を出せるようになれば本物になる」と日本の将来に期待を
寄せたが、世界の強豪との差で痛感した点に「体格差」をあげた。
朝日新聞 6月27日
●体格差から来るコンタクトプレーに対する身体的な弱さにも言及した。
ジーコ監督「90分を通して体格の良い選手の攻撃に耐えうるベース。
腰を中心とした下半身、上半身、この辺を鍛えないといけない。
各クラブや代表で補強することを心掛けたが、思うようにいかなかった」
毎日新聞 6月27日
●「体格の壁を感じた。技術だけでは勝てない。体力面の強化に取り
組まねば」と繰り返し提言した。
読売新聞 6月27日
●日本代表ジーコ監督 退任会見 該当部分の全文
今大会で感じたのは、(相手チームとの)体格差だった。フィジカルの
強い相手とやるときに、90分間通して相手の攻撃に耐えられるようにな
らなければ。ただし、これは個人個人の問題というより、若い時から鍛え
る必要がある問題だ。そういう環境がなかった(今の)代表の選手たちは
彼らなりに精いっぱいやったが、その体格差の壁を越えることができなか
った。世界と対等に戦うためには、そういう部分もこれから考えていかな
ければならないと思う。
また、これはスポーツ医学的な問題だが、代表チームと各クラブが協力
してやってもらいたいことがある。日本の選手は、筋肉の損傷であるとか
、骨折から復帰する日数があまりにもかかり過ぎるという点だ。これは日
本人が筋肉の質で劣っているという問題ではない。たとえば、今回のW杯
でも試合が終わって移動するときに、多くの日本の選手はアイシングをし
ながらバスに乗り込んでいたが、ほかのチームではそういったシーンは見
られなかった。彼らはどういう治療をしているのか、けがに対する予防や
ケアをどうしているのか。食文化の違いなどもあるが、もう少しそういっ
た面を突き詰めて、世界の最先端の国と接触を持ちながら、交流すること
が必要になってくると思う。
体格で勝る相手と試合で当たった時、こちらがけがを抱えた状態でいる
と、満足な状態で戦う以上にハンディを生む。代表で調整する時間は非常
に短いわけで、それぞれのクラブでそういうことも意見交換して、より良
いものを作っていってもらいたい。
上背がある相手と対戦する際、最初は相手も足元で回してくるが、どう
しても分が悪くなってくると中盤を省略する形でロングボールを放り込ん
でくる。そして、特に欧州の国では、190センチ以上の上背を持った攻
撃陣がいる。実際にその相手と勝ち点3を奪い合う真剣勝負をやったとき
に、90分間持ちこたえることができない。
オーストラリア戦が終わった後に宮本と話をしたが、「1試合とは思え
ないほど疲れた」と言っていた。というのも、相手がロングボールを入れ
てきたときに体を当てたり、相手のバランスを崩すためにジャンプが必要
になるが、それを異常な回数繰り返したためにふくらはぎに負担がかかっ
て、尋常ではない疲れとなったようだ。世界のサッカーは、日本に対して
足元でかなわなければ、絶対に体格差で上回ろうという戦術を取ってくる
はず。こういった面の予防や、ジャンプに必要な筋力を鍛えることが必要
だ。
かつてバレーボール界で起こったことだが、世界を制した日本のアジリ
ティー(機敏さ)に対して外国選手がパワーで対抗し、日本の成績が落ち
るというようなことがあった。このようなことが日本のサッカーでは起き
てほしくない。
フィジカルを鍛えていくことは、日本の選手にとって無理ではないと思
う。私も何十年とブラジル代表で見てきたが、海外に出て長くプレーして
いる選手、例えばロナウジーニョやカカらはブラジルにいた時は華奢(き
ゃしゃ)だったが、それぞれのクラブで鍛えて見違えるようになった。彼
らも(もともとは)日本人と同じような体格だったわけだから、各クラブ
の鍛え方次第で日本人も確実に進歩すると思う。これは短い期間しか集ま
ることのできない代表ではできないので、各クラブで研究してもらえれば
と思う。
アジアを見ても中国には非常に体格のいい選手が多いし、今後はオース
トラリアもアジアの枠で出場することになる。また、旧ソ連から独立した
国々もある。彼らがさらに鍛えて予選に臨んでくるわけで、日本はこうし
た国々を打ち破ってW杯に出場するという難関が待ち受けている。ぜひ、
皆さんの力でこの問題に対応してほしい。
こうしたことを言うのは、決して今大会の(フィジカルで敗れたという
)言い訳ではない。パワープレーだけで勝負が決まってしまうこの状況は
、これからも続いていくと思う。私はこの状況を快く思ってはいないが、
4年間にわたり日本の選手たちと仕事をしていく中で、選手と監督以上の
友情関係を築いたサッカー界のかわいい後輩たちが、身に付けた技術を生
かせずに体格だけで負けてしまう、あるいは勝ち切れないという結果が続
くことのないように、心から祈っている。
――言い訳でないとはいえ、結果が出なかった最大の原因はフィジカルの
差であると言っているような印象を受けます。体格差に関してはあらかじ
め分かっていたことだと思いますが、どのような対策を行ってきたのです
か。また戦うすべはあったのですか?
ジーコ 当然、それは分かっていたので、4年間を通してできる限りの補
強運動を行い、強いチームに対しての(フィジカルの)ベース作りを行っ
てきたが、思うようにはいかなかった。そこでW杯本大会が近づく中で、
相手にリスタートをできるだけ与えない、不必要なファウルをしない、ロ
ングボールを放り込まれたときでもなるべくコーナーキックにはしない、
あるいはロングスローもあるので相手自陣に近いボールを(クリアで)蹴
るようにということを繰り返してやってきた。
実際に、セットプレーで放り込まれる数が少ないほど、ジャンプの繰り
返しは防ぐことができ、消耗を避けられる。40本を放り込まれたとして
、2点を奪われたとしても38本は防いでいることになる。40本を20
本、10本と減らせればという計算をしながら、取り組んできた。ただし
、W杯中やその前のドイツ戦もそうだったが、自分たちがボールを持った
ときには攻撃のきっかけを作ることはできるが、あの緊張感と責任の重さ
の中で、90分間すべてを防ぎ切ることはなかなかできない。残り時間の
少ない中で得点を奪われて、勝ち損ねる試合が続いた。ただ、あの時期に
選手たちとできることは、それぐらいだったと思う。
オーストラリア戦では、頭が真っ白になる猛暑の中で、体を酷使しなけ
ればならなかった。しかし、高いボールがすべてではなかったと思う。足
元での突破が図れないと、中盤を省略して自陣から大きな長いボールを上
げることになる。そうなると、こちらが前掛かりになってボールを奪われ
たときに、相手は前に持って行けばいい。そうすると、DFがクリアした
ボールを中盤が拾いにいかなければならず、その繰り返しになると、ちょ
っとしたスペースが生まれてしまい、そこを相手の2列目などに突かれて
しまう。そういうケースで点を取られたと思う。
クロアチア戦では、ロングボールを放り込んできたが、日本から得点を
奪えなかった。非常に苦しい中で選手たちはしっかりやってくれたと思う
。体格の違いについてだが、相手にセットプレーを与えないだけで、日本
は勝ち切れるだろうか。相手はもっと巧妙なパワープレーを仕掛けてくる
だろう。だから、体格の差を何とか克服するような努力が必要だと言いた
かった。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200606/at00009672.html
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佐々木の視点・考え方
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★26日のジーコ監督会見。
TVや新聞報道を見ると「体格差があったから仕方が無い」とジーコ前
監督が言い訳をしたかのような報道がされた。
原文を読んでみると異なっているし、言い訳しているわけでもない。
どうしようもない現実が客観的に述べられているだけ。
これだけ長文の引用をしたのは、投資でも何でも「2次情報には嘘が
ある」ということを実感していただきたいから。
ゴミ情報を仕入れると結論もゴミになる。
サッカーワールドカップで思った以上に日本が世界に通用しなくて、
あんなに楽しみにして、3ゲームともしっかりTVで応援したのに・・・
日本中が応援していたし、ドイツにもあんなにたくさんの人たちが応援に行っていたのに・・・・少し寂しい気持ちでいました
そんな気持ちだった方、少し長いけれど読んでみて下さい
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今日のNews
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●「W杯では体格の違いを強く感じた。世界と対等に戦うためには体格を
向上させていかないといけない」と話した。
日本経済新聞 6月27日
●「安定した力を出せるようになれば本物になる」と日本の将来に期待を
寄せたが、世界の強豪との差で痛感した点に「体格差」をあげた。
朝日新聞 6月27日
●体格差から来るコンタクトプレーに対する身体的な弱さにも言及した。
ジーコ監督「90分を通して体格の良い選手の攻撃に耐えうるベース。
腰を中心とした下半身、上半身、この辺を鍛えないといけない。
各クラブや代表で補強することを心掛けたが、思うようにいかなかった」
毎日新聞 6月27日
●「体格の壁を感じた。技術だけでは勝てない。体力面の強化に取り
組まねば」と繰り返し提言した。
読売新聞 6月27日
●日本代表ジーコ監督 退任会見 該当部分の全文
今大会で感じたのは、(相手チームとの)体格差だった。フィジカルの
強い相手とやるときに、90分間通して相手の攻撃に耐えられるようにな
らなければ。ただし、これは個人個人の問題というより、若い時から鍛え
る必要がある問題だ。そういう環境がなかった(今の)代表の選手たちは
彼らなりに精いっぱいやったが、その体格差の壁を越えることができなか
った。世界と対等に戦うためには、そういう部分もこれから考えていかな
ければならないと思う。
また、これはスポーツ医学的な問題だが、代表チームと各クラブが協力
してやってもらいたいことがある。日本の選手は、筋肉の損傷であるとか
、骨折から復帰する日数があまりにもかかり過ぎるという点だ。これは日
本人が筋肉の質で劣っているという問題ではない。たとえば、今回のW杯
でも試合が終わって移動するときに、多くの日本の選手はアイシングをし
ながらバスに乗り込んでいたが、ほかのチームではそういったシーンは見
られなかった。彼らはどういう治療をしているのか、けがに対する予防や
ケアをどうしているのか。食文化の違いなどもあるが、もう少しそういっ
た面を突き詰めて、世界の最先端の国と接触を持ちながら、交流すること
が必要になってくると思う。
体格で勝る相手と試合で当たった時、こちらがけがを抱えた状態でいる
と、満足な状態で戦う以上にハンディを生む。代表で調整する時間は非常
に短いわけで、それぞれのクラブでそういうことも意見交換して、より良
いものを作っていってもらいたい。
上背がある相手と対戦する際、最初は相手も足元で回してくるが、どう
しても分が悪くなってくると中盤を省略する形でロングボールを放り込ん
でくる。そして、特に欧州の国では、190センチ以上の上背を持った攻
撃陣がいる。実際にその相手と勝ち点3を奪い合う真剣勝負をやったとき
に、90分間持ちこたえることができない。
オーストラリア戦が終わった後に宮本と話をしたが、「1試合とは思え
ないほど疲れた」と言っていた。というのも、相手がロングボールを入れ
てきたときに体を当てたり、相手のバランスを崩すためにジャンプが必要
になるが、それを異常な回数繰り返したためにふくらはぎに負担がかかっ
て、尋常ではない疲れとなったようだ。世界のサッカーは、日本に対して
足元でかなわなければ、絶対に体格差で上回ろうという戦術を取ってくる
はず。こういった面の予防や、ジャンプに必要な筋力を鍛えることが必要
だ。
かつてバレーボール界で起こったことだが、世界を制した日本のアジリ
ティー(機敏さ)に対して外国選手がパワーで対抗し、日本の成績が落ち
るというようなことがあった。このようなことが日本のサッカーでは起き
てほしくない。
フィジカルを鍛えていくことは、日本の選手にとって無理ではないと思
う。私も何十年とブラジル代表で見てきたが、海外に出て長くプレーして
いる選手、例えばロナウジーニョやカカらはブラジルにいた時は華奢(き
ゃしゃ)だったが、それぞれのクラブで鍛えて見違えるようになった。彼
らも(もともとは)日本人と同じような体格だったわけだから、各クラブ
の鍛え方次第で日本人も確実に進歩すると思う。これは短い期間しか集ま
ることのできない代表ではできないので、各クラブで研究してもらえれば
と思う。
アジアを見ても中国には非常に体格のいい選手が多いし、今後はオース
トラリアもアジアの枠で出場することになる。また、旧ソ連から独立した
国々もある。彼らがさらに鍛えて予選に臨んでくるわけで、日本はこうし
た国々を打ち破ってW杯に出場するという難関が待ち受けている。ぜひ、
皆さんの力でこの問題に対応してほしい。
こうしたことを言うのは、決して今大会の(フィジカルで敗れたという
)言い訳ではない。パワープレーだけで勝負が決まってしまうこの状況は
、これからも続いていくと思う。私はこの状況を快く思ってはいないが、
4年間にわたり日本の選手たちと仕事をしていく中で、選手と監督以上の
友情関係を築いたサッカー界のかわいい後輩たちが、身に付けた技術を生
かせずに体格だけで負けてしまう、あるいは勝ち切れないという結果が続
くことのないように、心から祈っている。
――言い訳でないとはいえ、結果が出なかった最大の原因はフィジカルの
差であると言っているような印象を受けます。体格差に関してはあらかじ
め分かっていたことだと思いますが、どのような対策を行ってきたのです
か。また戦うすべはあったのですか?
ジーコ 当然、それは分かっていたので、4年間を通してできる限りの補
強運動を行い、強いチームに対しての(フィジカルの)ベース作りを行っ
てきたが、思うようにはいかなかった。そこでW杯本大会が近づく中で、
相手にリスタートをできるだけ与えない、不必要なファウルをしない、ロ
ングボールを放り込まれたときでもなるべくコーナーキックにはしない、
あるいはロングスローもあるので相手自陣に近いボールを(クリアで)蹴
るようにということを繰り返してやってきた。
実際に、セットプレーで放り込まれる数が少ないほど、ジャンプの繰り
返しは防ぐことができ、消耗を避けられる。40本を放り込まれたとして
、2点を奪われたとしても38本は防いでいることになる。40本を20
本、10本と減らせればという計算をしながら、取り組んできた。ただし
、W杯中やその前のドイツ戦もそうだったが、自分たちがボールを持った
ときには攻撃のきっかけを作ることはできるが、あの緊張感と責任の重さ
の中で、90分間すべてを防ぎ切ることはなかなかできない。残り時間の
少ない中で得点を奪われて、勝ち損ねる試合が続いた。ただ、あの時期に
選手たちとできることは、それぐらいだったと思う。
オーストラリア戦では、頭が真っ白になる猛暑の中で、体を酷使しなけ
ればならなかった。しかし、高いボールがすべてではなかったと思う。足
元での突破が図れないと、中盤を省略して自陣から大きな長いボールを上
げることになる。そうなると、こちらが前掛かりになってボールを奪われ
たときに、相手は前に持って行けばいい。そうすると、DFがクリアした
ボールを中盤が拾いにいかなければならず、その繰り返しになると、ちょ
っとしたスペースが生まれてしまい、そこを相手の2列目などに突かれて
しまう。そういうケースで点を取られたと思う。
クロアチア戦では、ロングボールを放り込んできたが、日本から得点を
奪えなかった。非常に苦しい中で選手たちはしっかりやってくれたと思う
。体格の違いについてだが、相手にセットプレーを与えないだけで、日本
は勝ち切れるだろうか。相手はもっと巧妙なパワープレーを仕掛けてくる
だろう。だから、体格の差を何とか克服するような努力が必要だと言いた
かった。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200606/at00009672.html
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佐々木の視点・考え方
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★26日のジーコ監督会見。
TVや新聞報道を見ると「体格差があったから仕方が無い」とジーコ前
監督が言い訳をしたかのような報道がされた。
原文を読んでみると異なっているし、言い訳しているわけでもない。
どうしようもない現実が客観的に述べられているだけ。
これだけ長文の引用をしたのは、投資でも何でも「2次情報には嘘が
ある」ということを実感していただきたいから。
ゴミ情報を仕入れると結論もゴミになる。