ラサ サヤン

洋服作りといろいろ作り、好奇心旺盛の毎日

相楽園でワヤンクリ

2014-08-31 13:36:43 | マレーシア
先週、相楽園で夜にワヤンクリがあり、観てきました。

相楽園といえば、神戸の美しい日本庭園で有名です。
晴れていたら、外で行われる予定でしたが、雨の為、会館の中で・・・

ワヤンクリにはガムランがつきもの。
インドネシアの楽団ですが、日本人ばかり・・・
やはり、いらっしゃるんですね~衣装も美しい・・・

インドネシアのダンスも、日本人の方が踊っていましたが、皆さんとてもお上手でした。


ワヤンクリは影絵芝居。語りべさんがからくり人形を動かします。

水牛の革(?)で出来ていると以前マレーシアで聞いた気がしますが、
とても細かい模様がカットされているので、美しい影絵を見ることができます。







表から見ても、裏から見ても楽しいのですが、
物語はジャワ語でしたので、全くわかりませんが・・・
いつか、日本語で行われる日はくるのでしょうか・・・?
毎年この時期に行われているようなので、また来年が楽しみ。

移動する布・更紗

2014-08-06 22:01:47 | 洋裁
神戸ファッション美術館で、講座がありました。
『移動する布・更紗』大阪芸術大学の井関先生の講座でした。

更紗(さらさ)は、インド起源の木綿地の文様染め製品、及び、その影響を受けて
アジア、ヨーロッパなどで製作された類似の文様染め製品を指す染織工芸用語。
英語のchintzに相当する。日本ではインド以外の地域で製作されたものを、
産地によりジャワ更紗、ペルシャ更紗、和更紗などと称している。
(ウィキペディアより)

布の歴史から説明がありました。
狩猟時代、布は皮でした。
木の皮、魚の皮、動物の皮・・・
その後農耕するようになり、
チグリス・ユーフラテス川周辺では、羊を飼ってウールが作られ、
インダス川周近では、コットンが作られ
黄河流域はシルク

そして、細かい柄模様が発達して、更紗模様は唐草模様やペーズリー、花柄等・・・
始めは、この柄を機織りで織っていたそうです。
カシミール地方等で・・・





こんな細かい柄を機織り機で、織るってすごいですよね~
1日1人2㎜~5㎜しか進まないとか・・・

その後、機織りから刺繍模様になり 

 

(刺繍での柄)
 
大量に生産できる、プリントになったそうです。



ダッカ綿は、インドの高級な木綿。こんなに細い糸を作ることは難しいそうで、
細い糸で織った布に刺繍をするのも、高度な技術が必要とのことでした。




幻の綿織物

幻の綿織物ダッカ・モスリンは、日本人技術者、大正紡績の近藤 健氏の手によって機械織りで再現され、「ダッカの霧」と名づけられました。
番手といえば、綿の原産国であるインドには、かつて、300番の超極細綿糸で織り上げた伝説の布がありました。
17世紀のムガル王朝時代、旧ベンガル州のダッカやヴァラナシで織られた綿布、モスリンが、それ。
極細の糸を紡ぐためには湿度が必要で、海岸から立ちのぼる朝霧の中で、熟練職人たちが手で紡ぎ、人類最高の芸術品と言われたものです。
その布は蝶の羽のように軽く繊細で、何重に巻いても肌が透けて見えたとか。
ダッカ・モスリンの熟練職人はムガル皇帝によって完全に庇護され、その製品は皇帝に献上されました。
神々しい極薄地の織物は人々を魅了し、やがて世界に広まりましたが、18世紀末、イギリスで起こった産業革命がダッカ・モスリンの悲劇に。
機械紡績での大量生産をめざしたイギリスの資本家は、ダッカ・モスリンのあまりの品質の高さと人気に嫉妬し、
職人の腕を切り落として、その技を根絶やしにしてしまったのです。
究極の綿織物をめぐる悲しい歴史は、綿という素材がもつ奥深い魅力をも教えてくれます。












100年前の世界のファッション

2014-08-04 23:09:49 | おでかけ
もう長い事投稿できてなくて、元気ですか?の声もいただきますが、
私は相変わらず、風邪も引かずとても元気です。
昨年転職してから、物作りからすっかり遠ざかってしまい・・・
仕事ばかりして、投稿するネタもなくて・・・

今回、久し振りに神戸ファッション美術館に行き、
美しい布と出会い、アップすることができました・・・
かなり久し振りの、幸せなひと時をご紹介します。



100年前の世界には多様なファッションがあった。
けれど、今は世界中同じようなファッションになってきている。
神戸ファッション美術館の世界の民族衣装と、ナショナルジオグラフィックの写真の世界の民族衣装が、展示していました。

上の写真は100年ほど前のアルジェリアの裕福な家の少女でコインをまとっているナショナルジオグラフィックからのものです。
手作りの民族衣装は、素敵ですよね・・・
何時間でも見ていたい、素敵な展示でした。

私がかつて住んでいたマレーシアでは、今も女性達は民族衣装のバジュクーロンを着ていることと思います。
私は残念ながら着物を着ることがめったにありませんが、
息子は、昨年と今年浴衣を着て神戸の花火大会を見に行きました・・・
民族衣装は、大切にしたいですね。
日本人として、着物も着ないとね。