北海道の四季登山と読了記

週末の休みを利用して登山しています。ときどき本も読みます。

(073-0719) すらすら読める方丈記

2024年07月26日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「すらすら読める方丈記」(中野孝次著 講談社文庫 2022.6.29第18刷 219ページ)
著者はすでに物故者である。國學院大學教授を経て作家活動にはいった。読んだなかで「ハラスのいた日々」「清貧の思想」は秀逸だ。
本書は2003年2月に単行本ででて講談社文庫に収められた。
本屋で何気なく手にとってあらためて「ゆく河の流れは絶えずして・・・・」を読もうと思い、購入した。
鴨長明の方丈記。1155年ころに生まれ、1216年に没した。60歳。ちょうどこの時期、大火事、飢饉が続き、凄惨な世の中であった。その世相で3m四方(方丈)の草庵で閑居生活を送り、自己の生活と体験に絞り、綴った。本書は原文に加え、現代文に訳し、読みやすい。声に出して読むことで理解がより深まる。800年後の今も残っている方丈記を読めることに感謝したい。

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