北海道の四季登山と読了記

週末の休みを利用して登山しています。ときどき本も読みます。

(010-0110)カニカマ人生論

2023年01月30日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

「カニカマ人生論」(清水ミチ子著 幻冬舎2022.8.25 第1刷236ページ)
新聞の書評欄に出ていて、読もうと思い、購入した。ホンモノの蟹ではない、カニに似せたカマボコがカニカマ。これが美味い。
まさに清水ミチ子はカニカマだ。食あたりしないのもいい。著者の自伝エッセーで、矢野顕子の音楽と出会い、タモリと出会い、永六輔と出会う。
その永から「芸はプロだけど、生き方がアマチュア」(159ページ)の言葉にしびれる。著者のレパートリーは100人。本名は美智子で生まれたときからすでにモノマネというがモノマネは本物だ。
以下、本書から。
「大事なことは人に聞け」(114ページ)。「どんな人だって幸せになれないようになっているのよ」「世の中はむしろ、うまくいかないようにできていることを知ってた方がいいですよ(林のり子の話)」(211ページ)。哀しくない人は、ずっと自分目線で生きている、地が足についてる、そんな感じがするのです。(216ページ)

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(2023-07)天気は良かったが風で転進

2023年01月29日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

今日の行先は札幌にある「朝里岳(1280m)」「白井岳(1301m)」を目指し、登山口の札幌国際スキー場に行ったが、天気はいいのだが、風が強い。
登山口で10m/S以上あり、この風の中を登るとなると頂上に行ったらひどいことになる。
そこで隣の「タケノコ山(9345m)」という風変わりな山に行くことにした。

登ったら風の向きが違うのかまったく風がない。天気もいい。

頂上の雪庇。雪庇の下は崖。踏み抜くと「雪崩」だ。ここを避けて頂上。

見えるは「股下山(820m)」と思う。

登り返しを1回

そこそこの斜面もあり、雪質もよかった。
登り460m。たっぷりと楽しんだ半日だった。

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(2023-06)オロフレ山系

2023年01月28日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

オロフレ山の近くに三等三角点「白水川(1022.2m)」がある。道々2号線のゲートが9時に開くのを待って、登ってきた。
駐車場に車を停めて、山スキーで標高差340mを1時間半ほどでピークに到達。頂上標識はなく、丘のような頂上をGPSで確認した。
雪質は申し分ない。午前中で下山し、車の中で昼食をとり、もとに戻った。

天気は薄曇り。吹雪いていないのが幸いだ。沢に下りないよう、地形図とコンパスで確認しながら頂上を目指す。

かろうじてオロフレ山が見えた

頂上は丸い。次回は東にある1056m地点とカルルス山を往復しようと思う。

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(009-0109)キャベツ炒めに捧ぐ

2023年01月27日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

「キャベツ炒めに捧ぐ」(井上荒野著 角川春樹事務所 2011.9.8 第1刷 215ページ)
著者は「切羽」で2008年直木賞を受賞した。家庭的な料理(惣菜屋)で、楽しいと思える仕事と恋がしたいという40,50台の女性3人の話。
料理は「ひろうす」「桃素麵」「芋版」「あさりフライ」「豆ごはん」「ふきのとう」「キャベツ炒め」「トウコロコシ」「キュウリいろいろ」「穴子と鰻」と人間模様が出てくる。

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致知出版社の人間力メルマガ 2023.1.26

2023年01月26日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

定期購読している「致知」は、人間力メルマガを配信している。今日の配信(2023.1.26)を紹介する。

日系ハワイ州元知事のジョージ・アリヨシ氏には
忘れられない出会いがあるといいます。
それはアリヨシ氏がアメリカ軍に入隊した頃、
戦争で焼け野原となった東京で出会った
靴磨きの少年です。

アリヨシ氏は少年の気概や心情を通して
「この国は必ずたくましく立ち上がる」
という確信を得ました。

その感動的な実話をお届けします。
───────────────────

(アリヨシ)

私が最初に日本の地を踏んだのは1945年、
第二次世界大戦が終わって
間もなくのことでした。

アメリカ陸軍に入隊したばかりの頃で、
焼け残った東京丸の内の旧郵船ビルを兵舎にして
GHQ(連合国軍総司令部)の通訳としての
活動を行ったのです。
 
私は日系アメリカ人です。
両親はともに九州の人で、
福岡出身の父は力士を辞めた後に貨物船船員となり、
たまたま寄港したハワイが好きになって
そのまま定住した、という異色の経歴の持ち主。
ここで熊本出身の母と出会って結婚し
私が誕生しました。

私は高校を出て陸軍情報部日本語学校に
学んでいたことが縁で、
通訳として日本に派遣されることになりました。
 
東京で最初に出会った日本人は、
靴を磨いてくれた7歳の少年でした。
 
私は思わず「君は子供なのに、
どうしてそういうことをやっているの」
と質問しました。

少し言葉を交わすうちに、
彼が戦争で両親を亡くし、
僅かな生活の糧を得るために
この仕事をしていることを知りました。

その頃の日本は
厳しい食糧難に喘いでいました。
それに大凶作が重なり
一千万人の日本人が
餓死すると見られていました。

少年はピンと姿勢を伸ばし、
はきはきした口調で質問に答えてくれましたが、
空腹であるとすぐに分かりました。
 
兵舎に戻った私は昼食のパンに
ジャムとバターを塗ってナプキンで包み、
他の隊員に分からないようポケットに入れて
少年のもとに走り、そっと手渡しました。

少年は「ありがとうございます。
ありがとうございます」と
何度も頭を下げた後、
それを手元にあった箱に入れました。

口に入れようとしないことを不思議に思って
「おなかが空いていないのか」と尋ねると、
彼はこう答えたのです。

「僕もおなかが空いています。
だけど家にいる3歳のマリコも
おなかを空かせているんです。
だから持って帰って一緒に食べるんです」
 
私は一片のパンをきょうだいで
仲良く分かち合おうとする、
この少年に心を揺さぶられました。

この少年を通して
「国のために」という
日本精神の原点を教えられる思いがしたのです。
「いまは廃墟のような状態でも、
日本人が皆このような気概と心情で生きていけば、
この国は必ずたくましく立ち直るに違いない」
そう確信しました。

果たしてその後の日本は
過去に類のないほど奇跡的な復興を遂げ、
世界屈指の経済大国に成長しました。
 
通訳として日本に滞在したのは僅か2か月です。
しかし、私は今日に至るまで
この少年のことを忘れたことがありません。
日本に来るたびにメディアを通して消息を捜したものの、
ついに見つけることはできませんでしたが、
もし会えることがあったら、
心からの労いと感謝の言葉を伝えるつもりでいます。

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(008-0108)万寿子さんの庭

2023年01月24日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

「万寿子さんの庭」(黒野伸一著 2007.4.3 第1刷 299ページ)
著者の本を読むのは初めてだ。竹本京子は短大を卒業し、会社に勤める20歳。右目が斜視でコンプレックスをもっている。就職で引っ越しをしたが近くの78歳「杉田万寿子」は変わり者で、いやがらせを受ける。しかし二人は仲良くなるが、万寿子は認知症の症状が徐々に出てきた。万寿子の庭にはたくさんの植木や花があった。主人公は植木の世話などをするようになる。認知症は人格全体が破壊されてゆくものと、人格が残りながら進行していくものがあり、著者は後者のほうが、より残酷に思えるという。


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(2023-05)ニセコの山

2023年01月22日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

今日日曜日は、ニセコにある「シャクナゲ岳」とその隣にある「ビーナスの丘」を目ざした。
8時半から登り始め、稜線に出たところで昨日と同じ、強風と低温とホワイトアウトで先に行くことを断念した。
標高900mまで標高差351m。気温はマイナス15°あり、風で体感温度はもっと低い。手の指が痛くなった。天候の回復は遅かった。

先行していた別のグループも稜線を出て、すこし行ったところで撤退していた。昨日と今日の2日間、頂上に行けずじまい。
自宅へ戻った夕方、地区山岳遭難救助隊から室蘭岳にスノーボードで行方不明、との連絡が入り、待機していたら、消防が20時過ぎに発見したとの情報が入り、一安心だ。ケガはなかったようだ。

来週土曜日はオロフレ山近辺を狙い、日曜日は朝里岳と白井岳を縦走する予定だ。

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(2023-04)豊浦の山

2023年01月21日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

朝、自宅前に積もった大雪を除雪して現地に着いたのは10時半を過ぎていた。
太平洋岸の南西部に豊浦町(長万部町の隣)がある。その山奥に「昆布(こんぶ)岳」があり、そこに今日行ってきた。山の名前は昆布だが、食べる昆布が由来ではないようだ。
結果はあえなく撤退。ホワイトアウトになってしまって標高580mで引き返した。

1時間10分で標高差308mを登ったが、大雪、強風の影響がまだ残っていた。

一時、まったく前が見えなくなった。持参したピンクテープを枝につけたり、雪面にコース旗を指していたりしたおかげで無事生還できた。

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(007-0107) やらかした時にどうするか

2023年01月20日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

「やらかした時にどうするか」(畑村洋太郎著 ちくまプリマ―新書 2022.6.10 初版第1刷 217ページ)
どんなに注意しても、どれほどたくさん知識を備えても失敗を完全に防ぐことはできません。なぜ失敗したのか、その分析やそれを糧にする方法を身につけ、失敗を怖れることなく果敢にチャレンジできるようになろう!と裏表紙にあった。
著者は「失敗学」で著名な東大名誉教授。本書の対象読者は高校生・大学生向けというが社会人にも適している。

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(006-0106)心の傷を癒すということ

2023年01月19日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

「心の傷を癒すということ」(安克昌著 作品社 1996.4.10 第1刷 265ページ)
阪神淡路大震災発生後、被災者の多くが不眠や緊張感でストレスを持つようになった。この本は避難所に集まったボランティアの人たちと被災者の心の傷のケアにあたった著者(精神科医)の記録である。気になった箇所を記す。
「心のケア」の見地から自分の体験を整理し、感情を表現することが気持ちの立て直しにはとても重要である。(109ページ)手記を書くことも有効な手段である。書くことが癒しになる。
家族、友人、仲間で自分の感情、恐怖、フラストレーション、そして手柄話をことばにする(=トーキング・スルーという)
自助グループで思いっきり泣ける場、悲嘆を分かち合える場が有効だ。死別を十分に悲しむという作業(ブリーフワーク)が必要である。
ボランティアの役割は「存在することである」(中井久夫氏)=被災者は見捨てられていないという安心感を感じるのだ。
ヨコの関係を意識し、大切にすることが患者の心的外傷の治療には必要。
「愛する人を亡くして時」(春秋社刊)「死別の悲しみを癒すための10の指針」(120ページ)は参考になる。
1 どのような感情もすべて受け入れよう 2 感情を外に表そう 3 悲しみが一夜にして癒えるなどとは思わないように 4 わが子とともに悲しみを癒そう
5 孤独の世界へ逃げ込むのは悲しみを癒す間違った方法 6 友人は大切な存在 7 自助グループの力を借りて自分や他の人を助けよう 8 カウンセリングを受けることも悲しみを癒すに役に立つ 9 自分を大切に 10 愛する人との死別という苦しみの体験を意味ある体験に変えるよう努力しよう

今年1月17日の北海道新聞「卓上四季」(1面記事)で精神科医安さんのことが紹介されていた。最後まで読むと震災から5年後、39歳でがんで亡くなっていたことを知った。冥福を祈りたい。

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(005-0105)文藝春秋 創刊100周年 新年特大号

2023年01月18日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

「文藝春秋 創刊100周年 新年特大号」(令和5年1月1日発行 第101巻第1号 684ページ)
今号は684ページ。平成の天皇皇后 両陛下大いに語る(保坂正康)、ウクライナ戦争の真実(E・トッド×佐藤優×片山杜秀)、私は日大をこう変える!(林真理子)、「101人の輝ける日本人」は池田隼人、土光敏夫、三島由紀夫、山口百恵、向田邦子など。大型企画の「100年の知に学ぶ」の中の「日本の自殺(1975年2月号)」を読み返す(佐伯啓思)は一読必見だ。
うらやましい死に方(読者投稿 五木寛之)もよかった。集まれ老害(内館牧子)は以前読んでいる「老害の人」で、経歴自慢、病気自慢、孫自慢はしてはいけないのだ。自慢話は老人だけでしなければならない。
政治だけでない、経済も世間話も詰まっている文藝春秋。ページ数の多い今号の1500円は高い。

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(004-0104)小暮荘物語

2023年01月16日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

「小暮荘物語(こぐれそう)」(三浦しをん著 祥伝社 平成22年11月10日 初版第1刷 267ページ)
古びれた小暮荘に暮らす住人の物語だ。直木賞作家が描く小説は、「事実は小説よりも奇なり」という言葉を覆すだけの力量があるに違いない。
性的な描写、心理描写はどこまで嘘なのだろう。話が面白い。著者の作品を何冊か読んでいるが外れの本がない。

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(003-0103)はやくはやくっていわないで

2023年01月12日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

「はやくはやくっていわないで」(作・益田ミリ 絵・平沢一平 ミシマ社 2010年 絵本)
作者はイラストレーター。平沢一平の水彩画もいい。ミシマ社が出す図書は渋くていい。私はミシマ社のファンだ。
きこえていますか? この子の声、あの人の声、わたしの声・・・
読者対象は0歳から100歳までと帯にあった。「はやくはやくっていわないで ゆっくり いくよ ゆっくり おいで」

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(002-0102)生きるぼくら

2023年01月11日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

「生きるぼくら」(原田ハマ著 徳間書店 2012.10.1 2刷385ページ)
初出は「日本農業新聞」。いじめでひきこもりになった人生(じんせい)という名の主人公。亡き父の母は蓼科に住み、米をつくっているが認知症になった。
父は再婚し、その妻は父の死後、事故でなくなり、その子である対人恐怖症の女子(21歳)は血のつながらない祖母と暮らしていた。米づくりで主人公(人生)の生き方が変わる10ヶ月の物語だ。
人生というものにけっして無駄なことはないことを教えてくれるいい小説だ。

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(2023-03)外輪ピーク

2023年01月09日 | 四季の山登り(2023.1.1~2023.12.31)

今日の行先は俱多楽湖(くったらこ)の外輪ピーク「窟太郎(くったろう、534m)山=と呼ぶようだ」を登ってきた。
登別温泉から俱多楽湖への道がすでに閉鎖していて、ゲート近くに車を停めて歩き出した。冬用登山靴に6本アイゼンを装着して上り下りした。
尾根の取り付きまで約1時間の林道歩き。取り付きから頂上まで1時間半を要した。

三角点は一等で、見晴しのいいところで太平洋、俱多楽湖が一望できる。

右下に見えるのが太平洋

下る途中に「ポンヌプリ(402m)」に寄り、標高差700m、約6時間の行程を終えた。

太平洋岸は雪が少なく、ところどころにササがまだ出ている。

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