北海道の四季登山と読了記

週末の休みを利用して登山しています。ときどき本も読みます。

(019-0210) 東京都同情塔

2024年02月28日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「東京都同情塔」(九段 理江著 第百七十回芥川賞受賞作 文藝春秋2024.3掲載 P270~P351 2段組)
1990年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。2021年「歩い音楽」で第126回文學界新人賞受賞しデビュー。
主人公・牧名沙羅は犯罪者を「ホモ・ミゼラビリス(同情されるべき人々)」と呼び、彼らを収容する施設「シンパシータワートーキョー」を設計し、建設される。建築や現代の言葉などに思考をこらす。生成AIが出てくる場面を小説にしたのは著者が初めてではないか。
著者は小説家になりたいと思ったことはないという。犯罪者を同情されるべき人とし、東京のど真ん中に塔を建設し暮らさせる。つまり刑務所である。極端といえば極端である。

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(018-0209)この部屋から東京タワーは永遠に見えない

2024年02月26日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」(著者 麻布競馬場 集英社 2022.10.9 第2刷 188ページ)
14万イイネに達したツイートを改題し「3年4組のみんなへ」をはじめ、書下ろしを含む20の「twitter文学」と帯にある。著者名は仮名で本名はわからない。「東京に来なかったほうが幸せだった?」 Twitterで凄まじい反響を呼んだ、虚無と諦念のショートストーリー集。
その生き方が切ない。フィクションで書かれているが、30歳前後の男女の生態が出ている。受験の偏差値が超高い大学を出たから、高い家賃のマンションに住んでいるから何なのだろう。「東京に来なかったほうが幸せだった?」に頷く。他人と比較するのはやめよう。

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(017-0208) 新聞連載小説

2024年02月26日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「ひまわり」(新川帆立著 新聞連載 令和6年2月26日 完 280回連載)新川帆立の小説を読むのは初だ。
会社勤めをしていた女性が交通事故で頚髄損傷で首から下は動かなくなり、会社を辞めて弁護士になるまでのことを小説にした作品。毎日読んでいて主人公を応援したくなるような物語だった。
刊行されたら購入しようと思う。

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(2024-19)小樽の山

2024年02月25日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

今日の行先は小樽市にある塩谷丸山(629m)。登りは2時間少し。標高差500mを山スキーで登った。
前日に降った雪も申し分なく、下りの滑走はスキー技術が上達したのではないかと錯覚するぐらい快適だった。

登山口付近。高架をくぐる。

目ざす頂上は左の頂き。

小樽の街が見える。

積丹方面

フカフカ雪。

 

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(2024-18)2日目

2024年02月25日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

2日目の山は、ニセコ山系の828m峰。蘭越町新見地区にある山。

今年一番の雪質で降りるときは気持ちいいくらいすんなり滑ることができた。10年くらい前に新見温泉旅館が廃業し、建物がなくなり、当然道路の除雪もしておらず、目国内岳は遠くなってしまった。

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(2024-17)三連休初日

2024年02月24日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

2月23日(金)天皇誕生日の今日は、累標山(ルベシベ山793m)を山スキーで上り下りした。
俱知安から小樽に抜ける国道5号の稲穂トンネル手前の除雪車転回所に車を置かせてもらい、出発した。獲得標高差589m。
約3時間の登りだった。

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(016-0207) 永遠と横道世之介(下巻)

2024年02月20日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「永遠と横道世之介(下巻)」(吉田修一著 毎日新聞出版 2023.5.30発行 382ページ)
なんでもない一日のような主人公。余命2年と知りながら結ばれた世之介の恋人二千花(にちか)との思い出を中心に、下宿人たちとの交流の物語だ。
3月、4月、5月、6月、7月、8月。そして15年後には主人公はいない。

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(2024-16)定番

2024年02月18日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

今日の行先は山スキー初級者コースと言われる西昆布岳(803.9m)。場所は豊浦町上泉。酪農家の庭先に駐車の許可をもらい、停めた。
標高差539mの登りを2時間すこしで山頂。雪質はすこし重たかったが、滑るには支障はなかった。

山頂に標識はなく、なだからな斜面。

下りてきて酪農家の土地から写した西昆布岳。山頂はすこし先の裏にある。8時過ぎに登り、下りは13時。穏やかな半日だった。

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(2024-15)3度目

2024年02月17日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

今シーズン3回目のアイスクライミング。
場所は前回実施した山北沢の手前にある「通称・左股沢」で、凍った滝を10数メートル登ったり、下ったりを繰り返した。上部の支点はアイススクリュー3本をつかって流動分散させて固定する。
3回登り返した。午前中で終えて帰宅した。

滝に行く途中、雪崩の跡。全層雪崩だ。デブリの先端は固くなっていた。

その雪崩の横を注意して横切った。

ロープを確保してくれている人を信じて、下降した。

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(015-0206) 文藝春秋三月特別号

2024年02月16日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「文藝春秋三月特別号」(第102巻第3号 令和6年3月1日発行 508ページ)
興味がわいて読んだもの。
萩生田光一×加藤勝信×武田良一「派閥とカネ」本音で語る
JAL乗務員 緊迫の証言(柳田邦男) 画期的新説「邪馬台はヤマトである」(百崎有一郎) 父慎太郎を作った人と言葉(石原延啓) 記者は天国に行けない㉖(清武英利)
芥川賞受賞作については別途記す。

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(014-0205) 一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本

2024年02月15日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本」(大岡玲著 発行:日刊現代 発売:講談社 2022.10.21 第1刷 343ページ)
書評と時事批評を合わせた図書紹介本。令和元年から4年半ばまで日刊ゲンダイ連載したコラムをまとめた。
大きなニュースや見聞きした事柄に触発された著者のノウミソが過去に読んだ本の群れから一冊を選び出したという。「中国の大盗賊・完全版」(高島俊男著)、「星のカンタータ」(三木卓著)、「ゴミ清掃員の日常」(原作・構成/滝沢秀一、まんが/滝澤友紀)を読みたくなった。

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(013-0204) 永遠と横道世之介(上巻)

2024年02月14日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「永遠と横道世之介(上巻)」(吉田修一著 毎日新聞出版 2023.5.30347ページ)
淡々と生きている主人公横道世之介。2010年「横道世之介」から10年たち、毎日新聞の2021年11月17日から2023年1月20日まで連載されていた。39歳になったカメラマン横道世之介は東京吉祥寺に暮らす。「ドーミー吉祥寺の南」の下宿を切り盛りするあけみ、最古参の営業マン、大学生の谷尻、ベテラン教師の息子は引きこもりの一歩の9月から2月までの物語である。

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(2024-14)長かった歩き

2024年02月12日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

今日の行先は支笏湖にある「フレ岳(1046m)」。ここには夏道がなく、登れるのは冬季間のみで、凍った「オコタンペ湖」を渡らないと登れない山だ。
登山計画には登山を5時間30分と予定したが、実際も5時間20分。湖は難なく渡れたが、尾根登りが急で難儀した。山スキーは無理と判断し、スノーシューで歩き通した。

丹鳴岳が遠方に見える

振丁(ふれてい)にも登った

下山は急斜面を滑るように下り、2時間で登山口に着けた。普段は履かないスノーシューにどこか余計な力がかかり、下りてきて足腰がこわばっていた。オコタンペ湖の渡渉は2回目。天気も良かった。

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(2024-13)札幌定山渓奥

2024年02月10日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

旧豊羽鉱山の手前に毒矢峰(どくやほう、どくやみね 885m 標高差450m)という山がある。急な斜面がある山で山スキーでの登りを3時間を予想していた。山スキーは急斜面を直登できなく、ジグザクを切りながら登らないと頂上につくことができない。登山開始8:25~頂上11:50で3時間25分の登りだった。

登山口にある登山届「天狗小屋」は雪に埋もれていた。ここを起点にして、定山渓天狗岳(定天=じょうてん)は右の林道、毒矢峰は左の林道へ続く。

見えるのは白井岳、余市岳方面

書の達人が書いたと思われる草書風の看板。みんなが読めるように「楷書」にしてほしいと思うのは自分だけか

その看板の木の裏には「句」があった

下山は木の中を滑るが木と木の間隔が狭く、木に激突しないよう用心しながら慎重に下りた。

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(012-0203) エンド・オブ・ライフ

2024年02月09日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「エンド・オブ・ライフ」(佐々涼子著 集英社インターナショナル 2020.20.10 第1刷 315ページ)
エンジェルフライトに続く死をテーマにしたノンフィクション。在宅医療と死。2013年から京都にある診療所で通院が困難な人、自宅で終末医療を望む人のために医師と看護師が自宅へ赴く。
「最期の願い」をどこまで叶えられるか。診療所の負担となる潮干狩やディズニーランドにも同行する。膵臓癌を患った看護師を主に終末期を描く。100人の死に方は100通りあり、皆違うというのが本書を読んで思った。

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