昨日は重労働をしてしまって疲労感が残っているので今日は軽い登山にした。
行き先は北広島市にある「北広山(標高492m)」で標高差210mの山。ゆっくり登って1時間半。頂上で昼食のおにぎりをたべ、下山した。
頂上の先は、自衛隊の建物があり、入山禁止なので、ここまで。
天候もよく、大都市札幌に近い山なので2パーティ(10人)に出会った。
昨日は重労働をしてしまって疲労感が残っているので今日は軽い登山にした。
行き先は北広島市にある「北広山(標高492m)」で標高差210mの山。ゆっくり登って1時間半。頂上で昼食のおにぎりをたべ、下山した。
頂上の先は、自衛隊の建物があり、入山禁止なので、ここまで。
天候もよく、大都市札幌に近い山なので2パーティ(10人)に出会った。
登山道の笹刈りをすること8時間。朝7時に登り、頂上着が9時。そこから下山しながら登山道沿いの生い茂った笹を刈った。
2台の刈り払い機で右専門、左専門で笹を刈る。燃料を担ぎ、終了は14時半。またそこから登山口に歩いて戻ったら16時だった。
「逆境を生き抜くための教養」(出口治明著 幻冬舎新書 2023.5.30 第1刷 206ページ 990円)
「人生を面白くする本物の教養」に続く2冊目だ。著者は脳出血で倒れた。失語症や右半身まひの後遺症を抱えながら大分別府にあるAPU(立命館アジア太平洋大学)の学長を務めている。
「教養とは人生におけるワクワクすること、面白いことや、楽しいことを増やすためのツール」という。人間の能力はみんなどっこいどっこいで、ちょぼちょぼ。
行きつく答えはただ一つ、「自分に必要で、できることをやる」ということ。
後半の第4章が参考になった。
「運」とは「適切なときに適切な場所にいる」こと。「やるべきこと・できることを続けて幸運を待つ」こと。
「号泣する準備はできていた」(江國香織著 新潮文庫 令和3年5月30日26刷 233ページ)
平成15年11月新潮社より刊行された。2004年同書で直木賞を受賞した。著者のあとがきに「短編集、といっても様々なお菓子の詰め合わされた箱のようなものではなく、ひと袋のドロップという感じです。色は味は違っていても、成分はおなじで、大きさもまるさもだいたいおなじ、という風なつもりです」
「前進、もしくは前進のように思われるもの」のほか本書の題名にある「号泣する準備はできていた(私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだった)」を含め12の短編が収めている。12の短編がすべて違うシチュエーションだし、女性の心情を書けることがすごい。
前回の登山から3週間。今回の山は「風不死岳(ふっぷしだけ 1102m)を登り4時間、下り2時間で登山した。
ヤマップの記録を見たら登り956mだった。登りは支笏湖の道路脇に車を停め、「楓沢(かえでさわ)」に入り、頂上を目指した。
寒い。風が出てくると余計寒く感じる。北海道内の山々はすでに初冠雪の情報がある。この山も今日が初冠雪だ。
いまは苔の洞門は岩の倒壊恐れで通行ができない。その替わり、この楓沢が有名になってきた。岩に苔が張り付いている。
落ち葉の上を歩くのは気持ちがよい。
紅葉はいまが最盛期。
今朝降った初雪。
頂上看板。
支笏湖を眼下にする。木の枝に霧氷が付いている。
ドームが樽前山(火山)で斜面が白いのは雪。
今年初めての雪に遭遇し、寒さに体が順応しておらず、寒かった1日だった。
「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン著 久山葉子訳 2022.10.10 23刷 255ぺージ)
「(070-0809) 最強脳『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業」で読んだものよりも先に発刊されていた本だ。
繰り返しになるが、スマホ依存でいいことはなにもない。運動でストレスの耐性がつく。脳はスマホに追いつかない。スマホを使い過ぎると気が散り、よく眠れなくなり、ストレスを感じる。
スマホは人間の行動変容がついていかない。
自分のスマホ利用時間を知る、毎日1~2時間、スマホをオフにする、スマホの表示をモノクロにする、運転中はサイレントモードにする、チャットやメールをチェックする時間を決める、どんな運動でも脳に良い、積極的に交流したいと思う人だけをフォローする、スマホからSNSをアンインストールして、パソコンだけ使う。スマホでおかしくならないために。
「日本の絶望ランキング集」(大村大次郎著 中公新書ラクレ 2023.9.10 再版 214ページ)
精神科ベッド数は断トツ世界一、韓国よりも安い賃金、低い大学進学率、子どもや若者の自殺大国。国際データを比較検証したのが本書だ。
著者のあとがきに日本が衰退している原因に「工場などの生産設備を安易に海外移転させたこと」「人件費を抑制し続けてきたこと」に頷く。
人件費が上がらないことが最大の問題。いまの日本で問題なのは金がないことではなく、金があるのにそれがきちんと循環していない。著者は「経済循環の悪さ」を指摘する。
それを解決するには若者が選挙に行き、政治の見方を若者に向けるべきなのだ。子育て世代の投票率が上がればシルバー民主主義といわれる世の中を変えることができる。
教育費の高さを改めたり、子育て世代へもっと予算をかけるべきなのだ。
「ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音」(佐藤優・手嶋龍一 中公新書ラクレ2023.9.15 7刷253ページ)
標題にあるようにウクライナとロシアの戦争でだれが「利益」を得ているのか。
ユーラシア大陸のふたつの大国、「中国」と「ロシア」の核大国は台湾とウクライナの占領地を双方にとって”核心的利益”と見なし、新たな準同盟に突き進みつつある。
ウクライナ戦争と台湾危機は実は地下水脈でつながっていると指摘する。
プーチン大統領のウクライナ侵攻(侵略)はあらゆる国連憲章に背き、国際法規に反する、圧倒的な不正義であることは言を俟たない。それによってウクライナの民衆に多数の犠牲者が出ていることの責任はロシアにある。
しかし、米国はウクライナが望むような勝利のシナリオは描いていない。そのカギはクリミア半島にある。新クリミア戦争でロシアが劣勢になれば「核のボタン」に手をかけるかもしれない。それは核戦争の悪夢が現実になる恐れがある。
著者は「この戦争をアメリカにより管理された戦争」と呼ぶ。米国の軍事支援で莫大な戦費を投じられ、アメリカ軍産複合体は潤うことになる。アメリカ軍産複合体にとって特需なのだ。
弾薬などは一定期間が過ぎれば廃棄せざるを得ないが、降って湧いたように格好の使いどころができ、新鋭の兵器についてはこれ以上ない実験場が提供されている。
日本も他人事ではない。戦略なき防衛費の膨張は劣悪な軍産複合体を育んでしまい、不透明は兵器ビジネスがはびこり、政治の中枢の汚染することにある危険性がある。
ウクライナにも問題はある。ゼレンスキー大統領にも腐敗と汚職と財政難があり「破綻国家」の様相があったが、ロシアの侵攻で「民族の誇りと利益を守る」で様相は吹き飛んでしまった。ゼレンスキー大統領に自国民を悲惨な戦争に巻き込んでしまった責任がないというのは公正な評価とは思えない。
台湾の独立を認めず、一つの中国であることを核心的利益であると主張する中国。それに同調するロシア。「互いに強く支え合う」中国とロシア。ウクライナと台湾海峡危機が地下水脈を介して相連動していることを意味している。
一方、北朝鮮はウクライナ戦争で「たなぼた」の利を貪るという。経済的、軍事的な利益を直接的に得ているという。闘いで破壊された現地に北朝鮮の外貨を稼ぐため、多くの建設労働者が出稼ぎにいく。武器の輸出ではなく、労働者がロシア・ルーブルを手にする。それを食料、燃料、医薬品などをロシアから買うことができる。加えて米国製の壊れた兵器やそのマニュアルが戦利品として手に入れることができる。
ウクライナ戦争はロシアが総力態勢になり、「10年戦争」になるかもという。膠着状態が続けば10年戦争になってもおかしくない。
やめてほしい。戦争をして犠牲になるのは自国民だけでない、全世界の無辜の市民なのだ。
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻=侵略は、世界史を転換する大事件。国連において、常任理事国が侵略国になることを想定しておらず、想定していないから国連は機能不全になる。
ロシア国家が存亡の危機に瀕した場合、ロシアは核兵器を使用する(米国のワシントン、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコなど主要都市を戦略核で攻撃する)と明言しているから米国はロシア国家を分断し、弱体化することに踏み込まない。従って、アメリカを中心とする西側連合は米国とロシアが直接交戦することを避ける。米国の戦争目的はウクライナを勝利させることではなく、ウクライナを使ってロシアを弱体化させることにある。
「仕事がなくなる!」(丹羽宇一郎著 幻冬舎新書 2023.5.30 第1刷 189ページ)
急激な変化である。ChatGPT、AIに追われてしまい、私は何をして収入を得ればいいのかまったく不透明な時代だ。
とくに中高年の自分の仕事が急に無くなることに恐怖を感じている。AIが持ちえない、人間独自のものに注力すればいい、と著者は説く。それは何か。
普段どんな心構えで人生や仕事と向き合っているか、そうしたことの積み重ねが結果的に運につながるという。
ひと手間をかける、「体で覚えること」を侮るな。スキルの学び直し(リスキリング)は一朝一夕に身につくものではない。その姿勢が大事という。
「教養を磨く」(田坂広志著 光文社新書 2023.8.15 2刷 347ページ)
著者の言動は一貫している。本書の第7部「思想を紡ぎ出す読書」でこう言っている。
「自分の人生は、大いなる何か、導かれている。この否定的に見える出来事も、大いなる何かが、自分を育てようとして与えたものに他ならない」「人生で起こること、すべてに深い意味がある」「人生で起こること、すべて良きこと」。ヴィクトール・フランクルの言葉「それでも人生にイエスと言う」と「すべてを受け容れ、肯定する」という思想。
自分の思想を紡ぎ出すには、「深い問い」を持つことである。そのとき大切なことは、「専門の垣根を超えること」、「ジャンルの垣根を超えること」。答えのない問いを問う力こそが、真の「知性」であり、その「知性」の周りには、自然に、個性的な「知の生態系」が生まれてくるからだ。その深い知性にささえられたものこそ、「真の教養」に他ならない。
著者は72歳、多摩大学名誉教授、「田坂塾」を開塾した。
問われているのは「人は必ず死ぬ」「人生は一度しかない」「人生はいつ終わるか分からない」という三つの真実を、覚悟に定め、直視することができるか否かである。本との出会いも一期一会で、人の縁とも一期一会だ。いまを大事にする。
「強運」(元谷芙美子著 SBクリエイティブ 2022.3.30初版第3刷 )
たまたま泊まったアパホテルの部屋に置いてあった本を読んだ。立志伝中の人である。ピンチをチャンスに変える実践法とある。
「52ヘルツのクジラ」(町田その子著 中公文庫 2023.9.5 6刷 305ページ)
題名は同じクジラの仲間たちにも聞こえないような周波数で詩を歌う、世界で一頭しかないクジラのことをいう。
無限で広がる海を巨大な体で泳ぎながら孤独に耐えているクジラ。人間の世界にもある孤独。人と人は互いを知ることからすべてが始まる。
都会生活で修羅場を体験した主人公貴瑚(キコ)は大分の亡き祖母の家を手にいれる。母から愛情を注がれていない、虐待された一人の少年と出会う。著者が「魂の番(つがい)」と表現する、人と人のつながりが目に浮かぶ。アンさんが言う言葉「いい加減そのうるさい口を閉じろよ。おばさん」(113ページ)にしびれた。
2021年の本屋大賞に選ばれたことに頷ける本だ。素晴らしい本に出会った。著者の本は初めて。「星を掬う」や「宙ごはん」も読んでみよう。
「スマホより読書」(藤原正彦著 PHP文庫 2023.8.15 第1版第1刷 194ページ)
近くの本屋に寄ったら目に入った本。著者は「一に国語、二に国語、三、四がなくて、五に算数」と唱える。徹底的に国語に時間を割くことが大切。とくに「読み」が重要とする。
国防は国語にあり。「自ら本に手を伸ばす子供を育てる」、これが国力につながる。子供の英語教育を否定する。早期の英語教育は百害あって一利なし。教養とは「大局観」と言い切っている。
日曜日の今日は会の登山道整備。そのほとんどが登山道を覆う笹を刈る作業だ。
早朝7時に集合し、往復6時間、登山道の脇に繁茂している笹を刈った。
歩いた距離は5キロメートルだが、刈り払い機を持っての作業と刈ったあとの笹処理は慣れているとはいえ重労働だ。この道を使ってくれている人にすこしでも快適にとの思いで作業をした。
下山終了は午後3時を過ぎていた。