拝啓 陸の孤島から

いいことがあってこその 笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃいいこと あると思えたら それがいいことの 序章です

なんてことない一日

2006年06月20日 20時00分39秒 | 日々の話
このようにブログなどをやっておりますと、
時々「なんてことない1日」に出くわしてしまいます。


朝、決まった時間に家を出て、
なんということもなく仕事をこなして、
特記事項もなく帰宅し眠りにつく…。

もちろん、「ブログを毎日書く」ということを決めている人間にとっては、
こんな一日は災厄とさえ言えます。
仕方がないので、本やCDのレビューを書いてみたり、
写真でものっけてみたりするわけです。

もしもブログなんてものをやっていなければ、
今日のようななんてことない一日は、
なんの記憶にも引っかからないようなとても平和な(そして退屈な)一日として処理されるのでしょう。

そして、それはとても重要かつ貴重なことなんだということが今なら言えます。
「何もなかった日」
これ以上の幸せがあるでしょうか。
何かを失うよりは何も起こらない方が幸せには違いないです。

それでも、やはり自分はその一日に名前をつけてやりたいと思いました。
何もなかった日であっても、「なんてことなかった日」という名前をつけてやる。
そうすることによって、自分が今日を生きたんだって証になるような気がしたんです。
ブログの記事には題名を必ずつけなければなりません。
無理矢理にでもその日の記事に名前をつけるという行為。
この積み重ねがどこかに(また曖昧な表現だけど)届くのではないか。
いや、届かなくたっていい。
どこかに向かって伸びているという事実こそが重要だと思うのです。
少なくとも今の自分にとって。

これがブログを続けるささやかな理由ですかね。



・・・という理屈をこねることによって、
今日の記事をひねり出したわけだが(笑)

コンプライアンス

2006年06月19日 19時26分21秒 | 日々の話
そろそろ企業から求人票が送られてくる時期になりました。

その関係で今日は企業訪問に行きました。
朝6:30出発で(笑)


つくもが教員生活のスタートを切った懐かしの土地にある企業を訪問しました。
写真は、つくもが「日本で一番さわやかな立地のローソン」と信じている場所です。


で、3社回ったんですけど、そのうち2社の方から、
(うち一人はなんと代表取締役だったんですけど!)
会話の中に「コンプライアンス」っていう言葉が出てきました。


かろうじて「コンプライアンス」の意味は知っていましたが、
違和感は禁じ得ません。

国立国語研究所のHPを見てみると、
やはり「外来語言い換え提案」の対象になっていて、
意味は「法令遵守」とあり、備考欄(手引き)には、

* 1990年代後半から一般化が始まった語で,社会に混乱を与えないようにする企業倫理,社会からの信頼を高めるための企業戦略などとのかかわりで話題になることが多い。
* 企業内の部署や役職の名称に用いられることも多いが,一般に対しては,言い換え語を用いて説明を付与することが必要な場合も多い。
* 医師による服薬指示に関して,それをよく守ることを指して言われる場合があるが,その場合は「服薬遵守」と言い換えることができる。
* 「法のコンプライアンス」など,文脈から何を遵守するのかが明らかな場合は,単に「遵守」と言い換えることができる。
* 新聞などでは「遵守」の語は「順守」と書かれることもあるが,意味は同じである。

「説明を付与することが必要な場合も多い」なら、
そんな言葉、わざわざ使わなきゃいいのにって思うんですけどね。

かざぐるま

2006年06月18日 13時57分49秒 | 歌詞の世界
ただとおりすきただけ
君がまわるため
どこ吹いた風でした
くるりかざぐるま



いまさらながらという感じもしますが、
この「かざぐるま」は名曲ですね。

この曲の歌詞はものすごくシンプルです。
むしろ、ヒットした「もらい泣き」や「ハナミズキ」は、
一青窈楽曲の中でも歌詞が説明的な部類にはいると思われます。
(それでも、他のアーティストの曲に比べるといたってシンプルですが)

この曲の歌詞には余白が多く存在します。
そこに聴く人は自らの経験や感情を移入するのだと思います。

簡にして要。
まさにそんな言葉があてはまる名曲ですね。


それにしても、大サビの
「待つことも恋でした」っていうフレーズはせつないねえ・・・。

レトルトカレー

2006年06月17日 17時56分46秒 | 観た・買った・聴いた・読んだ
先日、テレビで美味しそうなカツカレーが紹介されていて、
「よ~し、今度の週末はカレーだな!」と思っていました。

ですが、一人分の、しかも一食分のカレーを作ることなど不可能に近いので、
レトルトカレーを買うことにしました。

実は、つくもはレトルトカレーってほとんど食べたことがないんです。
さすがにカレー粉を炒めて…なんて所からは作りませんが、
じゃがいも切って、肉炒めて、カレールー入れて…という風に、
鍋でコトコト煮て作るもんだと思っていますので。

で、スーパーに行ってみたんですけど、
いや~、いろいろあるんですね、レトルトカレー。
しかも、78円のものから500円以上するものまで。
どれがいいかわからないのでとりあえず無難そうなの買ってみました。、
(ちなみにこれは250円くらいのやつです)

味は…ん~、確かに美味しいとは思うんですけど、
やはり、カレーにはお袋の味ってのがありますね。
母親が作るカレーが一番美味しいようです(^_^;)

ただ、この銘柄が、ってんじゃなくて、
レトルトカレーの限界ってあるような気がしました。
特にお湯であたためるっていう調理法(?)は、
カレーがすぐ冷めちゃうって欠点がある気がします。

やっぱ、カレーは鍋で煮込むものですね。

51(とは途中から関係なくなるのだが)

2006年06月16日 21時47分05秒 | 日々の話
つくもにとって「51」というのはとても大事な、特別な数字。
おそらく日本全国には同様に思っている人が何百人、何千人といるでしょう。


高校生の時に理屈ではなく魅了され、
大学受験を控えていたつくもを勇気づけてくれたのは、
いつも背番号51でした。

ゆえに、51という数字をありがたがる傾向がつくもにはあります。
銭湯のロッカーは51番を使用するし、
初もうでのお賽銭も51円を投げ込んだりします。
このgooのIDも51を使用していますしね。

そこで本題なんですけど、(前置き長っ!)
上大岡トメさんの著書に「スッキリ!」(幻冬舎)というものがあります。
これは100万部を突破した「キッパリ!」の続編です。
自分の中の「余分なもの」を削ぎ落とすための様々な方法や考え方が、
イラストと文章で楽しく紹介されています。

箇条書き形式で書かれていますので、
51番目の項目を見てみると…、

「去るものは、追わない。」


追いかけまくりなんですけど、私(苦笑)。


イラスト部分にはこう書かれています。

「引っ越しや転職で連絡が途絶えたり、
 また、考え方が変わっていくことで、
 価値観の違いで去っていく人もいる。
 でも、ムリに追わなくていい。
 次の新しい出会いのために、神様がスペースを作ってくれたのだ。」


う~ん、だとしたらなんて残酷な神様なんだろうって思ってしまいますけどね。
確かにこういう仕事をしていると「新しい出会い」というのは多く、
人間関係の絆の絶対量が決まっているのなら新しくスペースを空ける頻度は高いんでしょうけど、
「そこか? そこを空けるのか!?」っていうスペースもやっぱりあるわけで。
10年、20年のスパンで見ればそのスペースは必然であったとしても、
2、3年のスパンで見たときにそのスペースを埋めようと、
周囲を無理矢理引き延ばしている自分がいたりします。


スッキリしたいけれど、
人との別れが辛いってのは「四苦八苦」のうちの一つですからね。

なかなか悟りをひらけそうにはありません…。

片想いさん 恋と本とごはんのABC

2006年06月15日 20時21分03秒 | 観た・買った・聴いた・読んだ
せつないっ!! せつないって!


……と叫び出したくなるような本です。



短いエッセイがそれぞれABC順に配列されて、
恋の思い出と本や食べ物飲み物がからめられております。

本に関する雑誌「ダ・ヴィンチ」の今月のプラチナ本に選ばれていて、
生徒が読むには面白かろうと思って購入したのですが、
この本は切なすぎるよ…。


世の中全ての片想いをしたことがある人にお勧めします。

漢字検定の意外な効能

2006年06月14日 21時12分57秒 | お仕事の話
今週末に漢字検定が行われます。


学校規模が小さいので受検者を集めるのがなかなか大変なんですが、
(20名以上いないと団体受験できないんです)
その分、きめの細かい指導を行うことが出来ます。
今週に入ってからは放課後に補習を行っております。

で、嬉しいことが一つ。

受検者の中に2年生の時に学校を休みがちだった子がいるんです。
外見はいわゆるギャルではないにせよ、
ちょっとアイライン引いてたり、
時々髪を染めてきてみたりと、
いかにも「ちょい悪女子高生」という感じの女の子です。
2年生の時にちょっとトラブルがありまして、
友達が次々と学校をやめていく中、
「自分はなんとか卒業したい」と言って学校に留まった子です。

今年も3年生になってから2勤1休状態ですが、
今週に入ってから毎朝遅刻することもなく学校に来てくれています。

「だって、漢字検定落ちたくねーやん。」

もともと能力は低いわけではなく、
国語や英語に関してはうちの学校の中では高い方に入る子です。
1年生の時からどういうわけかつくもになついてくれて、
好きな教科は「国語」と言ってくれます。

「先生、漢字検定やるとき言ってな。私、受けたいけん。」
そう言ってくれたときは嬉しかったですね。
しかも、結構難しい準2級を受けます。
今、検定の合格に向けて、放課後まで残って勉強しています。


正直、いろいろあって疲れることも多いこの仕事ですが、
こういう子の存在がある限り、がんばろうかな、って気になれます。

沈黙

2006年06月13日 19時54分44秒 | 日々の話
サッカー、負けちゃいましたね。


おそらく日本全国が悔しさや哀しさに充ちていた頃、
もちろんつくももそれらの感情を有していたのですが、
それとは別に妙なことに感心しておりました。


それは、日本が3点目を取られてしまったシーンでのこと。

ロスタイムに於ける痛恨の3失点目。
ピッチに立つ者、ベンチにいる者、そして多くの日本人が絶望した瞬間。


その時、実況アナウンサーは何を伝えたか。




「何も伝えなかった」んです。




正確に計ったわけではないのですが、
おそらくボールがゴールネットを揺らしてから15秒くらい沈黙が不意に訪れました。
その15秒は2分にも3分にも感じられるほど長いものでした。

そして、しばしの沈黙のあと、アナウンサーが絞り出した言葉は、

「---ニッポン、3点目を失いましたっ!……」


誰が見てもわかる事実をかなり遅れて実況したんです。

この時、アナウンサーが、
何もしゃべなかったのか、それとも何もしゃべなかったのか。
それはわかりません。
しかし、この沈黙はどんな実況よりも雄弁に全てを語っていたと思いました。
悔しさ、絶望、悲しさ……、
言葉にならない(できない)感情を沈黙によって伝える。
さすが、NHKのアナウンサーだなって思いました。

日頃、我々は自分の気持ちを伝えるのに言葉に頼ります。
ましてや、一応は言葉を扱う仕事をしているつくもは尚更です。
もちろん、それは悪いことではないのですが、
言葉を発せば発すほど気持ちは伝わると錯覚することも多いです。


何も伝えないからこそ伝わる気持ち。


そういうものの存在に気付かされた気がします。

ヱビスビール

2006年06月12日 20時35分06秒 | The best of XX
なんかこういうこと書くと
「カッコつけやがって!」と思われそうなんですけど、
わたくし、ビールはヱビスビールが一番美味しいと思っております。

生ビールだったり、訳わからなくなった飲み会とかだとさして文句はないんですけど、
なんか堅い飲み会とかで瓶ビールを注いだり注がれたりして、
ぬる~くなったビールとかだと、
「せめてビールくらい美味しいものを飲ませてくれよ…」とか思います。
よく飲み会で出るド○イとか一番○りとかは、
ぬるくなると嫌な酸味がでるんですよね…。

ゆえに、我が家の冷蔵庫にはヱビスビールが入っております。
値段は高いっちゃ高いんだけど数十円だしね…。
きちんと味に輪郭があって内容があります。
そんなにガバガバ飲めるビールじゃないけど、
数杯飲む分には飽きが来ないですね。


今日もサッカー見ながらヱビスビール飲もうかな!



あ、発泡酒とか第三のビールは問題外です。

今日の猫村さん2

2006年06月11日 11時36分20秒 | 観た・買った・聴いた・読んだ
(上の画像はamazon.co.jpにて公開されている画像です。念のため。)


いや~、いいわあ…。


もう、ほんとにハマりまくりです。
ネコ好きにはたまらないですよね。

2巻に入ってうまくなったなあ、って印象です。
絵が、って意味じゃなくて、
読ませ方が上手くなったなあって思います。
正直、1巻では「このコマは必要ないだろ…」というところもあったんですけど、
2巻はより引き込まれる感じになっております。
特にスケ子の恋愛と家政婦の職業倫理を絡めてるトコとかは上手い!

そして、ある意味、現代版「吾輩は猫である」ですよね。
ネコなのに家政婦っていうシュールな設定の中から、
家政婦事務所の人々、犬神家の人々などを、
ネコ視点で人間世界を風刺してますよね。
人間がとうに忘れたり失くしてしまったものを猫村さんから教えられるというか。


ま、そんな小難しいこと考えなくても、とっても面白いんですけどね。
犬のステテコにも縦結びしちゃうトコとか、
(なぜ猫村さんはイヌ好きなの!?)
事務所の奥さんが、
「そうやって人は成長していくんだよ。あんた猫だけどさ…。」
っていうとことか最高です!!

3巻が楽しみですが、いつ発売されることやら…。