拝啓 陸の孤島から

いいことがあってこその 笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃいいこと あると思えたら それがいいことの 序章です

絶対

2006年06月06日 18時39分04秒 | 日々の話
こないだ「永遠」なんて存在しない、っていう記事を書きましたが、
最近、「絶対」という言葉にも畏怖の念を覚えます。


わりと使用頻度の高い言葉だと思います。
ゆえに簡単に口にしてしまう部分がなきにしもあらずかなあ、と感じます。

「これ、絶対に美味しいって!」
「絶対、明日持ってくるから。」

そもそも【絶対】とは「対(あいて)」を「絶」つ。
つまり、相手を必要とせずに完全独立の状態で存在するという意なわけです。
そのように、高く険しい山がそびえ立つような言葉を簡単に口にしてしまうと、
その内容がどんなに美しくとも空々しくなってしまう危険性があります。



「今日のことは絶対に忘れないから。」
「あなたと仲が悪くなるなんてことは絶対にない。」



「永遠」という言葉とともに信じて良いのか迷う言葉です。
まあ、いろいろ言っても使っちゃうんですけどね。


あなたはすぐに絶対などと云う
あたしは何時も其れを厭がるの
だって冷めてしまっちゃえば 其れすら嘘になるじゃない
              (椎名林檎「ギブス」)