拝啓 陸の孤島から

いいことがあってこその 笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃいいこと あると思えたら それがいいことの 序章です

私は恥ずべき偽善者です

2006年06月02日 19時19分27秒 | 日々の話
高校生の時、クラスメイトの男子に面と向かって、


「お前って。偽善者だな。」


と言われたことがあります。
「人間失格」の主人公・葉蔵の気持ちが少しわかったような瞬間でしたね。
少年漫画であれば背後にベタフラッシュが用いられるような場面でしょうか。


まあ、衝撃と言えば衝撃ですけど、
そんなぶしつけなことを言われたということに衝撃を受けたのではなく、
「バレてる・・・」と思ったことの方が衝撃でしたね。


自分が偽善者であることを否定しません。
むしろ肯定することにためらいはありません。


つ く も は 偽 善 者 で す 。


いろんなことを「誰かの為」と言いながら、
その実、自分が可愛くも哀れでたまらないのだと思います。


たとえば、つくもは今年度より実家を出て一人暮らしを始めたのですが、
その理由はさまざまあれど恥ずべき理由があります。
それは、何度か語ったことのある「くだんの生徒」ですけど、
母親が入院して全ての家事を彼女が背負わなくてはならなくなったとき、
「顧問の自分は、実家で三食まかなってもらい、洗濯やら何やらやってもらっている…」と思い、
これじゃだめだ、と家を出ることにしました。


嗚呼、なんて偽善。

つくもが家を出たからといって、
彼女の負担や苦痛が減るわけでもないし、
そもそも、負担の度合いなど及ぶべくもないのです。

もちろん、この偽善は今も続いています。



ただですね、ただですよ。



この偽善がいつかどこかにたどりつきはしないか。
偽善を積み上げていけばまがりなりにも「積善」になりはしないか。

「いつかどこか」とか「まがりなりにも」などと、
大変頼りないものではあるけれど、つくもはそう信じています。
信じなきゃ心が折れてしまいます。
(つくもにしてはえらく前向きだな・・・(^_^;)
もちろん、今までそうやって生きてきて、
もう簡単には生き方は変えられないというのもありますが…。


それが叶うのであれば、喜んで偽善者の汚名をきたいと思います。