拝啓 陸の孤島から

いいことがあってこその 笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃいいこと あると思えたら それがいいことの 序章です

プライド

2006年12月11日 22時44分21秒 | お仕事の話
もしみなさんが、生活のためにプライドを捨てる…とまではいかなくても、
プライドの行使を一時保留(変な言葉)しなければならなくなったらどうします?


まー、要するにつくもが今そういう立場に立たされているんですが。


考える時間が24時間も無かったのですが、
迷って結論が出ないときには、
プライドを保つ方を選択してみようと思います。



なぜなら、
今の自分の仕事というのは、
夢を語る仕事であって、夢を売る仕事ではないと思っているからです。




なんのことだか、良くわからないですよね。
そのうち語る日も来ようかと思います。

働きますよ。

2006年10月03日 22時42分43秒 | お仕事の話
先週は、毎日夜10時まで小論文指導をする日々で、
週末には体育大会まであるという、かなり厳しい日々でした。

今週は少し楽できるかなあ、と思っていましたが、
なかなかそうはいかないですね。
今日も夜9時まで志望理由書の添削&愚痴の聞き役でした。
(生徒の愚痴を聞くのも立派な仕事だと思っておりやす)
朝からすこし頭が重かったので早く帰りたかったんですけどね…。

求められればそれに応ずる。
それが自分の存在意義。


働きますよ。

時に運命は残酷

2006年09月17日 22時06分30秒 | お仕事の話
おとといは某大学のAO入試の1次試験合格発表の日でした。

夏休み中につくもが合宿に連れて行ってまで志望理由を書き上げさせたあの3人が受けた入試です。


結局3人受けて1人だけ1次入試に合格することができました。
1次入試の倍率がおよそ3倍だったようですので、
うちの学校でもその倍率が適用されてしまったようです。

もちろん、うちの学校から1人でも合格したのは、
手前味噌ながらすごいことだと思います。
田舎の商業高校から国公立大学の推薦1次に受かっちゃったわけですから。
本人も泣いて喜んでました。
(まだ合格したわけじゃないですけどね)


ただ、推薦は落ちて当たり前と良いながら、
やはり全員を受からせてあげたいという思いはあります。
それで二人が落ちるというのはやはりショックなもんですね。
そういう失敗を糧にして成長していくんでしょうが、
やはり落ち込んだ姿を見るのは辛いです。
特に、3人ともつくもが指導して、
それぞれの志望理由書に思い入れがありますから、
責任の一端を感じてしまいます。


ここまで来たら、一人だけ受かった子、2次も合格させてやりたいなあ…。
ここ1週間、3人のうち一人だけ落ちる夢を見続けたそうです。
発表の日が近づくと、毎日つくもの前で泣いていました。
一生懸命がんばる子(受験する子はみんなそうなんだろうけど)だから受からせてあげたい…。

普通科から出願してる奴は一般入試でも受かるだろ! だから譲れよ!って言いたい(笑)
商業科の子は一般入試ではまず無理ですからね…。

オチはおぎやはぎ風。

2006年09月11日 20時36分33秒 | お仕事の話
生徒が絵本をスキャナーで読み込んで、
その画像をパワーポイントでの発表に使おうとしていたときの話。







生徒(女子):先生、先生。画像を何種類かスキャナーで読んだんやけど、
   どの画像が一番綺麗かなあ?











つくも:ん? お前が一番綺麗だよ。












・・・何か問題でも?(笑)

希望。

2006年09月06日 21時02分35秒 | お仕事の話
勝手に毎学期頭初の恒例にしているんですが、
A4一枚に生徒にその時その時に伝えたい言葉をしたためています。
今回はかなり暗いものになってしまいましたが、
これから就職して行く子たちにどうしても贈りたかったです。

改行メチャクチャだから読みにくいかもです。


「希望」

 しつこいようだが、ミスチルの「くるみ」という曲が好きである。

  希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
「どんな事が起こるんだろう?」
想像してみるんだよ     (Mr.Children「くるみ」)

 しかし、現在はこの「希望」が危機にさらされている。

 現代ほど、「希望」という言葉が注目されている時代はないと言っても過言ではない。ある調べでは、「希望」という言葉が題名に入っている本の数が、1998年から急増しているという。また、「希望」という言葉をインターネットで検索してみると、約一億一千万件ヒットした(ちなみに、「夢」は九千万件、「愛」は八千五百万件だった)。ではなぜ、「希望」という言葉がこれほどまでに注目されるのか。

 それはもちろん、人々が社会に「希望」を見出せなくなって来たからである。

 「格差社会」という言葉を聞いたことがあると思う。「勝ち組」だとか「負け組」だとか。この「格差社会」が何を基準に勝ち負けを判定しているのか、と聞かれれば、ほとんどの人がお金と答えるだろう。連日テレビを賑わせるIT長者の姿を見れば、「ああ、あいつらが勝ち組か」と思うだろう。しかし、自分が「負け組」だという自覚はあまりないのではないか。「勝ち組」でなくても、海外旅行に行ける、家にはケータイやパソコンがあり、時々であればちょっと贅沢な外食もできる。決して「負け組」=「貧乏」ではないのである。

 だが、この図式は「一億総中流」という考え方に支えられている。日本が戦後に高度経済成長を遂げて、いかにも日本的な横並び意識によって日本人全員が「金持ちというわけではないが貧乏ではない。自分はいわゆる「中流」なんだ」と思った考え方である。そして、努力して良い学校や会社に入れば上流にもなれると信じていた時代だ。

 しかし、この「一億総中流」は崩れてしまった。日本がアメリカ型の市場主義を受け入れていく以上、金持ちに金が集まるシステムは強化されていく。マイクロソフトの社長ビルゲイツ一人で、下位45%(およそ一億五千万人)分の資産を有していることは有名な話である。アメリカの南部を襲ったハリケーン・カトリーナを思い出してほしい。あの時、自家用ジェットなどを持っているわずかな富裕層は真っ先に逃げた。その他の大多数の下流層は避難することもできず、電気や水道がストップして衛生状態の悪化によって病気になっても、健康保険を納められないために病院にも行けなかった(そのかわり、ここぞとばかりに街を襲って略奪を繰り返したが)。現在、アメリカは1%の富裕層と99%の下流層によって構成されている国である。

 やがて、日本も、そうなる。

 経済的に格差が出始めると、次第に「希望」にも格差が生まれてくる。金持ちはますます金持ちに、貧乏はますます貧乏にというシステムが見えてくると、教育・就職・結婚などの局面で「どうせがんばってもはい上がれない…」という思いが芽生えてくるのだ。これを社会学者の山田昌広は「希望格差社会」と呼んだ。日本が資本主義社会、つまり競争を強いられる社会である以上、すべてが平等というわけにはいかない。それに関しては、「スタートラインが同じならゴールで少々差が出るのは仕方がない」として目をつぶってきた。しかし、「希望」の喪失はスタートラインにも格差を生む。現在は、平等な社会などでは、ない。これらの弊害は日本においては、フリーターやニートという形で出てきたし、不満は「ナンバーワンよりオンリーワン」や「自己責任」という言葉で誤魔化されている。

 暗い話ばかりである。右を向いても左を向いても。時代のせいだと言ってしまえばそれまでだが、じゃあ、戦争やってた時代に戻るか?と言われるとそれも困る。大変陳腐な結論で申し訳ないが、どんな時代状況であろうと、一生懸命に「希望」を持って生きるしかないのである。自分に見切りをつけてはいけない。自分を諦めちゃいけない。安西先生だって言ってた。「諦めたらそこで試合終了だよ」と。

紫 式部

2006年08月30日 22時31分09秒 | お仕事の話
課題考査の問題を作っていて、
とある問題集を参考にしていたらこんな表記があった。


(ア)川端康成
(イ)芥川龍之介
(ウ)紀 貫之
(エ)夏目漱石
(オ)紫 式部


違和感を感じませんか?


「紀 貫之」はまあいいとしても、
「紫 式部」の「紫」と「式部」の間のスペースはいいのか? って思ってしまうんですけど。
「紫」は別に苗字でもなんでもねーだろ、と。
レイアウトの問題かもしれないけど、
どうせ「芥川龍之介」が出っ張っちゃってるんだから、
正確性を追求した方がいいんじゃないかなあ。
「清少納言」を「清 少納言」と書くわけではあるまいに。


以前、小学校だか中学校だかのローマ字の授業で、
「人の名前は苗字と名前を逆に言うんですよ~。」という説明の中で、
紫式部を「Shikibu Murasaki」と例示したという話を聞いたことがある。
(さすがに最近では、それはおかしいだろ、ということになったらしいけど)

何を細かいことを、と思うかもしれないけど、
日本人として「紫式部」って何を意味する言葉なのかくらい知っていないといけないと思います。
国語教師だから言うんじゃなくて、
日本人のアイデンティティの問題として。

志望理由書

2006年08月21日 20時05分00秒 | お仕事の話
3日もブログをサボってました。
と言っても、台風の中、部活の合宿等で忙しかったせいです、と言い訳させてください。


しかし、それ以上につくもの精神を圧迫していたのが、
大学の推薦入試を受ける生徒の志望理由書です。

あまり詳しいことは書けませんが、
それはそれはひどい缶詰具合でした(^^ゞ

もう、正直に、
「家から近いから」とか、
「たまたま出願要件を満たしてしまったから」とか、
「専門学校に行くつもりだったけど、担任に大学進学を勧められたから」
とか書かせて~~!! と何度も思いましたが、
すんでの所で思いとどまり、
本日、一応決済をもらいにいくところまでこぎつけました。


もうしばらくは志望理由書を書きたくも見たくもない…。
(と言いながら、また明日見なければいけないんですが)

神鳴り

2006年08月11日 22時11分24秒 | お仕事の話
カミナリは「雷」もいいけど、
やっぱ「神鳴り」って表記の方が好きですね。
昔の人の英知を感じます。

今日は昼過ぎあたりからすごい夕立でした。
久々の雨はものすごい神鳴りとともにやってきました。

帰宅して夕方のニュースを見たら、
ローカルニュースで漁船に落雷してちょっと炎上したって報じてましたよ。




でもね。




つくもはそのニュースにびっくりしませんよ。



なぜなら。




うちの校舎に落雷しましたから。



も~、ものすごい衝撃でしたよ。

よく、「あっ光った!」って言った後に数を数えるじゃないですか。
どのくらいの距離感があるのかって。
生まれて初めて、光と音が同時に周囲を包む(「包む」なんて生やさしいものじゃなかったけど)経験をしましたよ。

校舎の外から見た先生の話によると、
「屋上の2本の避雷針の間に電気がバチバチッ!ってなってた」
らしいですから。
マッドラボか、ここは。


ちなみに、サーバーと警備システムがやられたらしいです。
そのくらいの被害で良かったよ、ほんと・・・。

生徒を泣かす。

2006年08月07日 19時16分32秒 | お仕事の話
いや、別にいじめたわけじゃないですよ。


大学の推薦入試に出願するための志望理由書が書けないと言って泣いちゃったんです。


つくもだって鬼じゃないですから、
「この内容で出しちゃえばいいよ。」とか言ってあげたい。
言い方悪いけど、
指定校推薦や出願者が全入しちゃうような私立大や専門学校の志望理由書なら、
そんなに細かく指導しません。
もうほんとに誤字脱字を見るぐらいで。

でも、その子が出願しようとしているのは、
国公立大学のAO入試のもの。
確かに出願時に提出しなければならない志望理由書だけでも数枚あって、
そのそれぞれが数百字も書かなきゃいけないものなので大変です。
(数枚とか数百字という曖昧な表現を敢えて使っています)
でも、その出願書類で一次選考が行われるって言うんだし…。
やっぱ低いレベルで出させるわけにはいきません。
そのためには少し厳しい言葉も言わなきゃいけないし。


それと、少し苦労して欲しいという思いもあります。
大学入試を経験された方なら心当たりがあるかもしれませんが、
推薦入試ってちょっとずるい感じがしません?
ずるいって言ったら語弊があるかもしれないけど、
一生懸命、学科の勉強をしている横で、
面接だけですぅ~っと合格しちゃったりして。
とりわけ、うちの学校の子が突然国公立大なんかに合格しちゃったりしたら…。

だから、苦労して欲しいんです。
そして、その覚悟は本物か? と問いたい。
指定校推薦とか専門学校とか楽な道はいっぱいあるんだから。

試験が近づいたら泣いてる暇なんてありません。
だから、今のうちに苦労して、泣いておいて欲しい。