充電日記     

オフな話で一息を。

「ありがとうございません」

2020年06月11日 | 文体・表現
という言い方が、どうも大まじめに使われているらしい。

・もちろん、この一件だけでは、何かの間違いだろうと思うのだが、メルカリでも見かけた

・これでは、「ありがたくない」と言っているようなものなのだが、メルカリは、こうしたやりとりでの暴言には眼を光らせている。そのことは、一度利用した人なら分かるはず。その旨の注意書きが明記されているからだ。とすれば、この質問者の「ありがとうございません」は、誤り・暴言の類ではなく、むしろ、このうえないお礼の言葉として使っていると見るべきもののようだ。

・「ありがとうございます」の前半と、 「お手数をかけてすみません」の後半が合体でもたんだろうと思う。もちろん、そんな合体なんてぞんざいな言葉の使いようではないか、といわれそうだが、ちょっとだけ違う。

・「ありがとうございます」も「どうもすみません」も丁寧な言い方だから、その丁寧さを強調あるいは表明しようという意気込み(?)が混線させたんだろうと思う。ごく緊張した場面では、普通では使わないような物言いをしてしまうこともあるところ。その種のものと思います。

・もちろん、さらに、挨拶の言葉であることも、こうした変形を呼ぶことになっていそうだ。挨拶って、意味が分かってなくても使いますよね? 「おはよう」はまだなんとなく分かるけれど、「その日に会った人への初めての挨拶」としては、某業界では夜だろうが夕方だろうが使っているそうだし。「さようなら」の語源を知っていて使っている人も少ないだろうし、「ごめんなさい」ってどうなのか。

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