
・先週は、旧明宝村博物館にも行ってきたのでした。現在は、明宝歴史民俗資料館。まぁ、よくある、昔の農機具とかを集めて展示してるだけのところですし、そうも思っていたので今まで行かないでいたのでした。
・が、が、が。所蔵点数47000点。これはどう考えても、この手の資料館の常軌を逸しています。普通なら、せいぜい数百点どまりでしょう。基本的には明宝村一村のモノの集積なんですが、このくらい集まるとどういうことが起こるか。国指定の重要有形民俗文化財に2つも指定されたりします(明方~と奥美濃~)。最近見かける「登録文化財」というのは、持ち主側から文化庁に指定を持ちかけるものですが、国指定は逆。国から指定にくる(でいいかな)。

・なので、農山村関係のものだけでなく、書籍もどーんとあったりします。館自体は古い小学校をメンテナンスして(特に、直射日光をきらって窓をふさぐなど)使っていますが、書籍・文書だけでも教室1つ分をあてるほどです。

・そのなかに、江戸時代の節用集も、最低5点は見つけることができました。なかでも『真草二行節用集』寛文三年刊本は、ここと石川県歴史博物館にしかないものです。しかも、石川県のよりも状態がいい。
・これからはどしどし、この種の資料館に出かけねば。そう決意させる物件でした。
追記)
・同じもの、似たものは収蔵しないのが普通のありようでしょうが、重複をいとわず集めることが利点を生んでいるように思います。唐箕もいくつかありましたが、年記のあるものでは日本で二番目に古いものが収蔵されてるとか。生活史の重要な資料ともなり、古くなった建物の有効活用ともなるので、他の市町村でもやってほしいなぁ。

