充電日記     

オフな話で一息を。

岐阜大学馬術部、CF成功。

2021年11月20日 | 語彙・地名
岐阜大学 馬術部|厩舎全焼から復活へ。

・愛情をかけて育てた三頭の馬が、犠牲になりました。関係者の哀しみはいかばかりか。クラウドファンディング、成功したようですね。何よりと思います。

・厩舎が全焼したのは、漏電が原因とされてますが、ではなぜ漏電に至ったのかは、報道資料だけではよく分かりません。ん~。し

・さて、その報道。出火当時のものでは「厩舎」とするものがありましたが、NHKのように「馬小屋」と表記するものもありました。うーん、これはどうかと思います。もちろん、より分かりやすい言葉を選んだ、ということなんでしょうが、日本語にはニュアンスというものがあります。似ている言葉でも、実は別の言葉と見た方がよいものが多々あるのですね。そこまで踏み込んで報道の用語も選んでほしいと思います。別に、差別語の言い換えをしているわけではないのですから、あまりに分かりやすさにこだわるのは、かえって日本語を痩せ細くさせるだけではないでしょうか。

まだまだ、またもや

2021年09月13日 | 語彙・地名


・ふと、新明解国語辞典第5版を手にしました。ぱっと開けたところ。しかし、新明解の用例って長いですね。長いってことは、それだけさまざまな要素・状況が入り込み、かなり「狭い」表現になってしまう。つまり、用例を参考にして、別の表現を作るのにちょっと参考にならないということもありそうです。もちろん、長くなければきちんとした用例を示せない、というならそれで仕方ありません。ならば、利用者が離れるだけなんじゃないでしょうか。みずから門戸を狭くせんでも・・・

・「まだまだ」の最初の用例など、どうしてこういう用例ができるのか、ちょっと分からない。「まだまだ」の語義ど「数知れず」の語義が重複しますから。いや、重複を許すほど、沢山あるんだ、ということなんでしょうかね。

・「またもや」の用例、なんで「最終戦争」後の話になるのか、理解に苦しみます。具体的・現実的なことの方が用例にふさわしいと思うからです。SFが必要なのかどうか。第一、この文脈で「またもや」って出てくるのがミスマッチじゃない? 未来ないし架空の話に、なにやら古げな「またもや」。うーむ。

・ボージョレ・ヌーボー大量輸入が「金満国」を示すことになるのか。。。。んー、これはなるのかな。ボージョレ地方は高級ワインの産地だと聞きますが、1年くらいで消費しないと持たないワインをヌーボー(新酒)として売るのだと聞いたことがあります。出来の悪いワインですね。貯蔵とかに耐えられない、質の低いもの。それを大量に、訳も分からずに大量輸入する・・・なるほど、「金だけ満ちてる国」ということか。な?

発音しないt

2021年08月28日 | 語彙・地名
・Montgomery とかのtを発音してしまって恥をかく、という話をよく聞きます。じゃあ、なんでtなんか入ってるんだ??

・Mont- はなんだかmountainに似てる。お、Mont Blanc(モン・ブラン)もあるじゃない? フランス語とかそっち経由かな。

で、こういうサイトに行き着きました。すごいですね。一番下にtについて注記がありますが、それはその国語での話。国から国へという移動の話はないかな。

『精選日本国語大辞典』の「石臼本」

2021年08月23日 | 語彙・地名
という言葉があるそう。集積の度合いが木の臼では足りなくて、石の臼を持ち出してきたものか。あれも、これもと内容を取り込んで、でも、取り込んだままだとカサ張るから圧縮して・・・・という過程を繰り返すかのようにしてできた本、ということか。

・『広辞苑』などはその趣がありますね。大きくて重いし。これに対抗するかのような『大辞林』『大辞泉』『日本語大辞典』とかもその感じですが、もう少し、具体性のある書き振りのものが、より「石臼本」らしい。

・『広辞苑』で料理をひいても、どのようなものであるかを説明する過程で作り方には触れるで賞が、詳しいレシピは載せませんよね。それを載せてるようなヤツ。もう今では作れないかもしれない。ちょっと古いんですが、1冊で百科事典を構成するものが、作られたことがありました。でも、それもまだ事典的か。『The日本』とかはまだ事典的で、石臼本ではないか。

・で、コトバンクの『精選日本国語大辞典』の記述にもどりますが、「随筆・蘿月菴国書漫抄(1827頃か)」に用例がありますよ、と示されています。たしかに国会図書館所蔵本には、石臼本のことが出ています。ただ、これ、ちょっと複雑で、「蘿月菴国書漫抄」というのは、随筆と言えばいえるんでしょうけれど、あちこちの本から抜き書きしたものなんですね。少なくとも「石うす本」の記述がある部分は、そういう造りが連続するところにあるんです

・冒頭、「同上」とあります。で、直前の項の冒頭をみると「同上」。どんどんさかのぼっていきます。と、冒頭に「異説区 島(ママ)江正路誌」とありますね。そう、この石臼本の記述は、蘿月菴のオリジナルではないのです。そもそも「国書漫抄」との書名からすると、日本の作品を手あたり次第に読んで、気になったところを抜き書きしたもの、なんだと
思います。で、「石臼本」も、烏江正路(上田正路)の書いた『異説区々』という本からの抜き書き、というわけなのでした。

・したがって、『精選日本国語大辞典』としては、〔蘿月菴国書漫抄(1827頃か)所掲、上田正路・異説区々〕とか、〔上田正路・異説区々(蘿月菴国書漫抄(1827頃か)所掲〕とか、書いておくのがよい。もちろん、よりよい本文が見つかれば、〔随筆・上田正路・異説区々〕とするのがよさそう。あるいは今の段階でも、このように書いてよいかもしれません。

それはないかも。

2021年06月13日 | 語彙・地名


・岡山駅からお城方面へぶらぶらしていて出会いました。いや、ホテルから記録資料館にいく途中かな。平平平平。居酒屋さんでしょうか。近くには寄贈した大きな時計もありました。

・ん~、「平」、ヘッと来るのか。「へぇべぇ」じゃだめかな。まあ、それは「兵衛」が前提になるから苦しいか。

原木

2021年06月10日 | 語彙・地名
・どこで撮ったものか・・・



・まるっとハムにした肉を、どうやら「原木」というようなのです。原語でもそのように言っているので、そのまま直訳した、ということなのかな。

「生ハム原木を買ってはいけない」というブログ記事を見つけました。もう、仰せのとおりにいたします。

「雷都」

2021年04月23日 | 語彙・地名
「雷都」宇都宮の雷が凄い件


・そんなに落雷が多いのか・・・・ それにしても、ネガティブな修飾要素に「都」がつくのは、なかなかないかも。

・霧の都・ロンドン・・・スモッグだという説を聞いたことがあるなあ、そういえば。


『めぐるめく季節の中で』

2021年01月19日 | 語彙・地名
めぐるめく季節の中で × kalmia「ブルースター」


・という題名のマンガがあるようです。「めくるめく(瞚く)」という言い方はありますし、「めぐる季節のなかで」という歌詞の一節もあります。そうした表現が混線したのかなというのが第一印象。

季節の中で/松山千春


・あるいは、何か意図的に作った表現なのかもしれません。次々に季節が移り変わり続けていく、しかも、目まぐるしく・・・それを一語で表すべく造語したのが「めぐるめく」だったりしないか。

・そうしたことがあってもよいでしょう。「恋人よ」では、「マラソン人」という造語がちょっと話題になりました。造語というほどでもないかな。

五輪真弓 恋人よ






丸三つ

2020年12月22日 | 語彙・地名
・FBで、子供のとき、「いくつ」と訊かれて「満3歳」と答えたら、マセタ子ダと思われて笑われた、という話に接した。まあ、なんでこの子は「満」の使い方まで知ってるのだろう・・・・とか何とか思われたのでしょう。

・私は「丸三つと言いなさい」と教わりましたねぇと自答しつつ、ひょっとして「丸+年齢」という言い方、今ではもう誰もしないのだろうか。

・ちょっと心配になったので、辞書をひく。一応、コトバンクの『精選版 日本国語大辞典』の〔2〕①、「まる一年」などの応用形と思い至りました。「丸1年」ならいまでも言いますよね?(ちょっと自信なさげ)

・これも「一周年」と言ってしまってはニュアンスが違ってくる。いや言ってもいいのだけれど、なるべく、「一年たったことにほっとする。一年経ってよかった」との雰囲気があります。「父が亡くなって」だと、まあ使いづらい。「丸一年」ならOKでしょう。こんなところにも日本語の厄介さがありますね。ニュアンス大国・日本!