2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2522ページ
ナイス数:249ナイス
忍法創世記 (小学館文庫)の感想
「うふふっ」「あふ!」「・・・」これ、実は射精する時の声で、官能小説でも無いのに、射精が果てしなく出てくる。必殺技が促すせいなのだが、この物語では特に多い気がする。多分射精回数No.1小説であろう。特徴をもう一つ、「頑なに守られた柳生側と伊賀側のシンメトリー」で、ここまで来ると、もはやパロディであろう。(無名の作家だったら書き直しをさせられてるかも)解説によると「作者が単行本化を許可しなかった。発表は忍法帖最後期の作品」との事。ひょっとして、風太郎センセ、飽きちゃってる?そりゃ無理も無いか。続く
読了日:8月27日 著者:山田風太郎
人生、成り行き―談志一代記 (新潮文庫)の感想
勉強し損なったなぁ、と悔いが残るのが、ジャズと落語。しとけば、もっと渋い小父さんになれたかもしれない。談志のファンだと云うわけでもない。でも、まあ芸事に興味を持つ身としては、無視出来ないでしょうね。唯一持っている、落語CDが談志のセレクトした夢の寄席と云う奴で、これが実にいい!これだけで談志の寄席への愛着が分かる。本の話へ仲々行か、ややないのは、内容が濃過ぎて躊躇しているからで、さりとて半端な賛辞は談志に見透かされそうで、遠慮しておこう。よって今回は箇条書きで逃げようと思う。 続く
読了日:8月21日 著者:立川談志
オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史 (ちくま文庫)の感想
小生、オタクの要素は有る。年齢的には誇っていいとさえ思っている。ただし、この本で扱われている世界で小生の占める割合は、まあ、五パーセント位だろう。初期のマンガと怪獣映画(此方は人並み)。マンガは好きだったが、アニメはそれ程でも無いし。但しレポートとして読むと、色々な世界が広がってくる。例えばオモチャメーカーの献身振り、これも町工場。日本の性に対する寛容さ、キリスト教国の厳しさ、流行り物に対する便乗はいずこも同じ、等々。話題のTPOだって考察出来そう。続く
読了日:8月17日 著者:パトリック・マシアス
明治かげろう俥: 時代短篇選集 3 (小学館文庫)の感想
巻末の発表年を見ると、全て1955年辺りである。ヒエ~、生まれる前だ。山田風太郎に目覚めたのが五十過ぎからだから、考えてみると約半世紀 宝の山に気がつかず生きて来たことになる。小生にとっては新作同様なので、違和感無く喜んだり、びっくりしながら読んでいる訳だが、(言い尽くされているであろうが)「全く古びてない!!」歴史物は古くならないのだ。こうした初期の作品群が後期の大傑作「明治物」を構成して行く事になるのがはっきりと確認できる一冊となっている。続く
読了日:8月14日 著者:山田風太郎
斬奸状は馬車に乗って: 時代短篇選集 2 (小学館文庫)の感想
これも、半分は既読。「陰萎大将軍」って、まあ何と言うか、筒井康隆ではないか(笑)。中身も他の奴とチョット違う。確かに家斉、家慶、家定と続く三代中祖父、父が異常に子供が多いのに、この人だけ、実子無し。(ウィキペディアで確認)この事実が作者の構想の発端だったのでは無いか。そして慶喜嫌いの理由もその父の多産に置く。この告白には思わず唸り、感嘆。これぞ小説の醍醐味。本当はどうだった?なんて実はどうでも良いのだ。最後の「暗黒星」も星享の暗殺者が剣客伊庭家の跡取りだったと云う史実から構想されたに違いない。続く
読了日:8月11日 著者:山田風太郎
幕末妖人伝: 時代短篇選集1 (小学館文庫)の感想
実の所、購入の際かなり逡巡した。買うかどうか、全三巻中何冊買うか、何れを買うか、ここまで悩むのも珍しい。持ち合わせに余裕が無かったせいもあるが、優柔不断なことである。最も愛する山田風太郎明治物である。悩むことなど無いはずだが、半分が既読の短篇集だと流石にパクリとは食い付けない。結局中途半端にも1と2の二冊購入。恐らく3も買うことになろう。初読の「からすがね検校」は「この名前、どっかで読んだなあ、誰だっけ?」と思いながら終末で、サッと腑に落ちる。続く
読了日:8月9日 著者:山田風太郎
読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2522ページ
ナイス数:249ナイス
忍法創世記 (小学館文庫)の感想
「うふふっ」「あふ!」「・・・」これ、実は射精する時の声で、官能小説でも無いのに、射精が果てしなく出てくる。必殺技が促すせいなのだが、この物語では特に多い気がする。多分射精回数No.1小説であろう。特徴をもう一つ、「頑なに守られた柳生側と伊賀側のシンメトリー」で、ここまで来ると、もはやパロディであろう。(無名の作家だったら書き直しをさせられてるかも)解説によると「作者が単行本化を許可しなかった。発表は忍法帖最後期の作品」との事。ひょっとして、風太郎センセ、飽きちゃってる?そりゃ無理も無いか。続く
読了日:8月27日 著者:山田風太郎
人生、成り行き―談志一代記 (新潮文庫)の感想
勉強し損なったなぁ、と悔いが残るのが、ジャズと落語。しとけば、もっと渋い小父さんになれたかもしれない。談志のファンだと云うわけでもない。でも、まあ芸事に興味を持つ身としては、無視出来ないでしょうね。唯一持っている、落語CDが談志のセレクトした夢の寄席と云う奴で、これが実にいい!これだけで談志の寄席への愛着が分かる。本の話へ仲々行か、ややないのは、内容が濃過ぎて躊躇しているからで、さりとて半端な賛辞は談志に見透かされそうで、遠慮しておこう。よって今回は箇条書きで逃げようと思う。 続く
読了日:8月21日 著者:立川談志
オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史 (ちくま文庫)の感想
小生、オタクの要素は有る。年齢的には誇っていいとさえ思っている。ただし、この本で扱われている世界で小生の占める割合は、まあ、五パーセント位だろう。初期のマンガと怪獣映画(此方は人並み)。マンガは好きだったが、アニメはそれ程でも無いし。但しレポートとして読むと、色々な世界が広がってくる。例えばオモチャメーカーの献身振り、これも町工場。日本の性に対する寛容さ、キリスト教国の厳しさ、流行り物に対する便乗はいずこも同じ、等々。話題のTPOだって考察出来そう。続く
読了日:8月17日 著者:パトリック・マシアス
明治かげろう俥: 時代短篇選集 3 (小学館文庫)の感想
巻末の発表年を見ると、全て1955年辺りである。ヒエ~、生まれる前だ。山田風太郎に目覚めたのが五十過ぎからだから、考えてみると約半世紀 宝の山に気がつかず生きて来たことになる。小生にとっては新作同様なので、違和感無く喜んだり、びっくりしながら読んでいる訳だが、(言い尽くされているであろうが)「全く古びてない!!」歴史物は古くならないのだ。こうした初期の作品群が後期の大傑作「明治物」を構成して行く事になるのがはっきりと確認できる一冊となっている。続く
読了日:8月14日 著者:山田風太郎
斬奸状は馬車に乗って: 時代短篇選集 2 (小学館文庫)の感想
これも、半分は既読。「陰萎大将軍」って、まあ何と言うか、筒井康隆ではないか(笑)。中身も他の奴とチョット違う。確かに家斉、家慶、家定と続く三代中祖父、父が異常に子供が多いのに、この人だけ、実子無し。(ウィキペディアで確認)この事実が作者の構想の発端だったのでは無いか。そして慶喜嫌いの理由もその父の多産に置く。この告白には思わず唸り、感嘆。これぞ小説の醍醐味。本当はどうだった?なんて実はどうでも良いのだ。最後の「暗黒星」も星享の暗殺者が剣客伊庭家の跡取りだったと云う史実から構想されたに違いない。続く
読了日:8月11日 著者:山田風太郎
幕末妖人伝: 時代短篇選集1 (小学館文庫)の感想
実の所、購入の際かなり逡巡した。買うかどうか、全三巻中何冊買うか、何れを買うか、ここまで悩むのも珍しい。持ち合わせに余裕が無かったせいもあるが、優柔不断なことである。最も愛する山田風太郎明治物である。悩むことなど無いはずだが、半分が既読の短篇集だと流石にパクリとは食い付けない。結局中途半端にも1と2の二冊購入。恐らく3も買うことになろう。初読の「からすがね検校」は「この名前、どっかで読んだなあ、誰だっけ?」と思いながら終末で、サッと腑に落ちる。続く
読了日:8月9日 著者:山田風太郎
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