たい焼きを探しに、東京都中野区に来ました。中野区のJR中央線の中野駅から少し離れると、そこは住宅地が立ち並ぶ静かな街で、高層マンションより一軒家が多いように思えます。広い幹線通りはありますが、一歩中に入ると道も狭く、場所によっては一方通行が多いです。そんな街並みの中に、たい焼き屋さんがありました。
今回のたい焼き屋さんはJR中央線ではなく、西武新宿線の沼袋駅近くにあります。沼袋駅から新青梅街道方向に歩いて行きます。この通りも一方通行で、新青梅街道からの進入になります。それなりには道幅はありますが、ここは商店街になっていて、対面通行は難しいかも?時々中野駅行きのバスが通りますが、常に徐行運転です。
この通りを一方通行を逆に歩き、新青梅街道方向に進みます。すると右側に、公園が見えて来ます。そしてその反対側に、今回のたい焼き屋さんがあります。
こちらのお店は越後屋さんといい、たい焼きがメインではなく、お団子・おにぎりなどを自家製で製造販売しています。商店街でよく見かける、昔ながらお団子屋さんです。その片隅で、たい焼きも販売しています。
実はこの越後屋さんを、だいぶ以前から知っていて、年に一度沼袋に来る用事あり、時間がある時にはたい焼きを買っていました。時にはおにぎりも一緒に買った事がありました。越後屋さんのおにぎりは、やわらかくにぎられてた丸い俵型です。
さて越後屋さんのたい焼きですが、昔ながらの連式のたい焼きです。現在の種類は、あんこ・クリーム・チョコレート・チーズ・キャラメル・ミルク小倉があります。あえて「現在」と書いたのは、以前はミルク小倉は売っていなかったような・・・?その証拠に、赤い字で「たいやき」と書かれたところのキャラメルの下に、小さく「ミルク小倉」の文字が付け加えられているからです。
陳列ケースには、既にたい焼きが焼かれて置いてありました。前にあんこは食べているので、今回はミルク小倉のたい焼きを買いました。人気があるのか、それとも数を焼いていないのか、このミルク小倉が最後の一匹でした。それを沼袋駅に向かいながら食べました。
越後屋さんのたい焼きは、連式の昔ながらのたい焼きです。それを頭からがぶり。「昔ながら」とは言いましたが、ただやわらかいだけではなく、たい焼きの表面が少しサクッとして香ばしく、そして中はやわらかい。思ったのが、越後屋さんのたい焼きを以前にたべた時、たい焼きの表面も含め、ふわっとやわらかかったような感じでした?でも今回は、その食べた感じが進化しているように思いました。 そしてたい焼きの中に、ミルク小倉が入っています。
ここで皆さん、ミルク小倉と聞いてどのようなイメージを抱きますか。多分ミルククリームと小倉あんが一緒に入っているのでは?僕も最初はそう思い、たい焼きを食べました。すると、あんこが無い?そしてミルククリームが見当たらない?あれー・・・?たい焼きを一口食べて、その中を覗いてみました。そこには白っぽい餡でしょか?勿論白餡ではないです。これはミルク餡では!そして小倉はというと、そのミルク餡の中に、赤い小豆の粒が見えます。確かにミルク味と小倉のほんのりした味があります。これは洋菓子の味わいではなく、むしろ和菓子の味わいです。整理すると、ふんわりしたミルク味と、小倉の甘さとの融合がとてもおいしい。
すごく大げさに表現しましたが、越後屋さんは老舗というだけではなく、アイデアと工夫でおいしさを作り出していると思いました。
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