
夕べから雨でこの先ずっと悪天候が続くらしい…。
気温も週末からぐっと下がるようだし、このまま自転車シーズンは終了かなぁ…今度こそ。
ま、実際になってみないと解らんけどね、例によって。
昨日の天気も薄曇りというか、いつもの堤防の上はこんな感じで、西の方からなにやら黄砂?っぽいものが近付いてきているようにも見える…変な空の色でした。
少なくとも、天候が下り坂なのは間違いないし、期待は出来なそうだね。
というわけで、でもないけれども、新しく入手したNikon1-J3絡みの話。
1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6 Nikon1-J3ボディと同時購入した標準ズームレンズです。
Amazonの「Nikon1祭り」なんてものが開催されていまして、そこでこれにケースを加えた3点セットで販売されていたものですね。
ケースは要らなかったんですがそれでも単体の組み合わせよりも安上がりでしたし、色も白が良いかなと思ってたのでちょうど良いという事で。
標準ズーム付きセットにしなかったのは、こっちのレンズの方が小型軽量で良さそうに感じたから。
最初は標準ズームセットで考えていたのですが、調べるうちに気になり始めて、小さく軽いという事は持ち歩きには良いし、自分の用途的にはこっちの方が良いかな、という感じでね。
1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 とほぼ同じ画角域の標準ズームですが、カバーする画角の範囲がやや狭い、最短撮影距離はこっちの方が長い(寄れない)、手ブレ補正機構が無い、その分小さい、軽いという特徴があります。
で、メーカーHPで詳細をみると、レンズの構造や特性がまるで違うんですね。
構造もズームレンズの割にシンプルだし、MTF曲線の図を見ても、全域で良く特性が揃っているし、全般に欲張らない設計で高画質を狙ったもの?と思います。
という事で、可搬性の良さに画質の良さも期待しての選択でした。
で、実際に使ってみてですが。
一番上の2枚の写真は同じ場所で同じ時間に、同じような構図で撮ったもの。
広角側と望遠側ですね。
ほぼ真正面の逆光で、望遠側はハイライトに合わせて全体が暗くはなっていますが、潰れてはいませんね。
そして、隅々に至るまで均一でシャープな画質。
ハイライトがきつい状態でも抜けが良く、暗部の潰れも無し、元の画像では隅っこのブロックのザラザラ感も流れたりぼけたりせずにきちんと写っていましたし、実際良く撮れているなぁ…と思いました。
写真の善し悪しを言えるようなセンスは無いんであれですが、こういう雰囲気の写真は個人的に好みですし、こういうものが苦も無くさらっと撮れるのはとても嬉しいですねぇ。
期待以上に画質は良いと思います。
撮像素子がフルサイズ、APS-Cサイズ、マイクロフォーサーズ等の一眼レフは実際に使ったことは無いので何とも言えませんが、そう見劣りするもんでは無い様な気がします。
それから携帯性ですが、自転車のフロントバッグに入れて問題なく運べる大きさですね。
フロントバックはハンドルバーにベルクロ付きのバンドで固定しているだけなので、中身が重いとお辞儀してフロントタイヤと摺れたりしますが、そういう気配も無し。
或いは大きめのウェストポーチでもいけそうなサイズと重量ですねぇ。
確かにコンデジのS640よりもかさばりますが、このサイズなら十分許容範囲と感じます。
気楽に持ち出す気になる大きさ、軽さですね。
勿論、レンズを含めたトータルでという事です。
…少し使ってみて、Nikon曰くの「ミラーレス一眼では無くて、レンズ交換式アドバンスカメラ」というの、購入前はぴんときていませんでしたが、何となく言わんとする意図がわかる気がしてきました。
大きさ、重さは撮像素子の大きさ含む光学系の仕様、構造で大体決まってしまうと言うか、撮像素子の大きさが変わらなければボディだけ幾ら頑張って小さくしても、レンズのサイズが変わらないのでシステムとしてはそう小さくも軽くもならないのが現実で。
逆に本当に小さく纏めようとしたのがペンタックスのQシステムなんでしょうが、あれはあれで今度は機構設計上の制約というか、幾ら光学系がコンパクトでも、それを形作る入れ物はこれ以上小さくしようが無いという、そういう歪なものを感じる成り立ちに思います。個人的にはですが。
道具として無理の無い、使い勝手の良い大きさに見合う光学系を作り込んだらこうなった、というのがNikon1のシステムなのかなぁ…という。
35mmフィルムカメラのサイズに縛られること無く発想したらこうなった、コンデジから上を目指すとフルサイズは勿論、APS-Cでも大きすぎたのかと。
コンデジの弱点を解消しようとしたというか、利便性をより高画質で実現しようとすると、こういう形にまとまったという事なのかな…と。
ある意味過去の資産や財産やら、継続性、そういったものをなるべく「忘れて」作ってみたのかな。
そうした物への「色気」は「FT1」という形で実現しつつ…使い勝手の面でカメラ本体の大きさは大体決まってくるので、それに見合う光学系をデザインしたらこうなった、というのがNikon1なのかな、という風に思います。
ま、理屈はともかく、良いカメラシステムです。気に入りました、という事です(笑)。