あの台風から、季節が がらりと変わり
セミはもう、鳴いていません。
スズムシがもう、鳴いていました。
扇風機はもう、動いていません。
*
ちょうど今は と言うと
虫の声も聴こえなくて、
ぽとぽと と
雨が。
たまに
シュバアーーーっと、
アスファルトにたまった水を切り散らす車のタイヤの、走り去る音。
あとは もう、
ただ 降り落ち続ける、
しとしとと、
静まりかえった、夜の音。
あの台風から、にわかに 雨が降るようになり
風は「あれ、寒い。」と 感じるくらいに変わりました。
今日はとうとう、長袖を着ました。
*
パソコンの調子が悪く、写真がアップ出来ない、ここのところ。
それに乗じて、
ずいぶんと間が空いてしまったけれど、
元気にこつこつ、働いています。
今日も仕事、
明日も仕事。
*
ええと、どこから話そうか。
ここのところの こと。
*
9月11日。
大学の同窓会がありました。
文学部の、宗教学科の。
世代を超え、先生も交えの、大規模な同窓会でした。
この学科、史上初の試みだったそうです。
知る人は知る、知らない人はいぶかしむ、
俺のなぞキャリア。
なぞの紆余曲折をずんずん深め突き進みゆく「スタート地点」と行っても
過言ではないであろう、
「宗教学」時代。
正式には
「文学部 思想文化学科 宗教学宗教史学専修課程」
ですが。
進学(=スタート)したのは、
2001年。
卒業したのは、2003年。
えっ、もうそんな経ったの?
って、びっくりしました。
会場のお店に着いてみれば、見た事も無い人ばかり。
なぞの若者たちばかり。
2001年進学者(=自分ら)が、何故か、一番年上のOBだったようでした。
必然的に、
同年代でぎゅっと集まる。
*
「宗教」というと、
ここ:ジャパンでは、とりあえず、
「えっ、」
と、なります。
「ど、どういうこと?」みたいな、ね。
確か、別に、深い意味は無く、選んだんでした。
特別、信仰があるわけでもなく。
競争率が低かったから、とか、必要な点数が低かったから、とか。そういう感じ。
「宗教」って関連づければ、何を研究材料にしてもよさそうだなと。
一番自由が利きそうだな、と思ったんだった、確か。
自分の同期に限って言えば、
ほぼみんな、大体そんな感じだったような。
確かに、フリーダムでした。
すでに進学時点から「建築」のほうにぎゅーん!と興味が傾いていた自分は、
卒論のテーマも、当然「建築」で。(当時は安藤忠雄に心酔していました。今は醒めた。)
で、
なかば無理矢理ですが、安藤建築と宗教を絡めた論文を書きました。
なかば、じゃないね。相当、無茶ぶりだったと思います。
いま思えば相当恥ずかしい内容。
(こういうのは大体において、将来振り返ると恥ずかしいもの。)
突飛というか、
ただの妄想散文というか、、、
研究というシロモノではなかったのだけど、
「ああ、建築の君ね!おもしろかったよ、あれ」なんて、
先生に憶い出してもらえたりして、そうお優しく言って頂けたりすると、
「ああすみません!」と思いつつ、
「まあ、良かったのかな」、と。
それで、
さらりと建築学科に入り直した と思ったら、
造園/庭という世界のほうへと、また、傾いていくわけですが。
*
同期は、仲が良くて。
ちょこちょこと、忙しいながらも能動的に、会ったりしています。
「宗教」なんていうと、やはり、ちょっと病んでる人とかも居たりするものらしいです、が、
同期に限っては、みんな、健やかなようです。精神的に。
で、
自分なりの、自分らしい道を、突き進んでる。
すごく「自由」な感じに、
とても楽しんで、生きている。
、、ようにみえます。
もちろん、それぞれに超ーー苦労しているはず!だって、自分もそうだもの。
自分なりの道を突き進むって、意外や意外、結構苦労。
最高の幸せを求めるなら、苦労しないで済むわけない。
でも、
いつ会っても、明るくて、楽しそう。
金儲けとか、立身出世とか、
そういうんじゃないところで、でもとっても頑張っている。みんな。
自分の想う「これぞ俺の楽しい生活!」をまっしぐらに追求する、という姿勢が、
なんでかな、みんな、共通している気がします。
出版業界に行った人が なにげに何人も居る。その他は、
医者になった人もいれば、
歯医者になった、、かと思いきや、また医学部に入り直したばかりの人もいれば、
先生になったひと、
鍼灸師にならんと励んでいるひと、
音楽家、
子どもを産んだひと、
造園家(←俺)
色々、バラバラ。
おもしろいくらい、バラバラです。
でも、集まると わーっと話が明るく華やいで、繋がって、
ぐるぐる輪が回転して伸び上がって、止まらなくて、
とにかくなんだか、
楽しい。
バラバラなのに、分かち合えるものがある。
決して、宗教談義なんかするわけじゃなくて。
共通項が すでに「宗教学科」という型や枠ではない、
別の次元で、妙にしっかり、繋がっている気がする。
みんながそれぞれに、自由奔放に、生きている。
楽しさを求めて、生きている。
それが、すごく、
自分の心の支えになっている気がします。
励み、というか。
「自分は、自分なりに、自分の想うように、
好きなように、やりたいように、生きていっても、いいんだ。」
って、とっぷり信じてしまってもいいんじゃないか?という気持ちに、
判子押してもらえるような。
ついつい後ずさりしそうになる背中を、ぐっと、支えてもらえているような。
何気なく、
心の拠り所にしているみたい。
この同窓会で、そんな自分を、改めて感じました。
同窓会って、
気持ち的に、「原点に立ち返る」ことが出来る気がします。
日常の波の中で、なんとなく見るのを忘れていた 心の根っこ。
*
帰り際、
「いいですねえ。君たち見てると、未来があって、いいですねえ。」
懐かしい、同じ声で、
同じ調子で、先生が仰言た。
「君たちは、いいですねえ。なんだか、希望が持てますねえ。」
と、
「宗教学というと、だいたい、消息がわからなくなる人とか連絡つかない人とかね、必ず出るんですが、」
という前置きのあとに、
淡々と、
「いいですねえ。」と、仰言た。
あー、いいのかなあ。
そうか、いいのかも。
齢三十。「まだわからないと想いますけどね、」
「君たちには、未来しかないですから。」
って
こころなし強めに、先生が仰言た。
*
「自分には、未来しかない。」
その文言。なぜか、
去年 独り立ちし(てしまっ)た時からずーっと、胸に抱えている言葉。
ちらほらと口にもしていた言葉。
辞めた!という時に、胸にばーっと迫って来た感覚が、それだった。
「もう、未来しか、無い。」
それから一年半くらい経っても、
まだまだ、
まーーーだまだ、
未来しかないみたい。
齢三十。
いつまで経っても、駆け出しです。
*
まだまだ、先は長い。
まだやれていないことが、いっぱいある。
すなわち、
これからやれることも、いっぱいある。
まだまだ、まだまだ。
まーーだまだ。
死ぬまでは、まだまだだ。
やりたいことは、ぜんぶやり遂げたい。
*
ところで、
同期の宗教メンバーに、今、
ベビーブームが来ています。ベビーラッシュ。
続々と産まれ来る、新しいこどもたち。
気づけば、
独身者なるものも、片手指折り数えられるほどに(俺含む)。
、、、まあ、
まだまだ。まーだまだ。
やらなきゃいけないことは、いっぱいある。
明日も仕事。
明後日も仕事。
毎日修業。
日日是修業。
、あ、
明日は バレエのレッスン:第二回だー*
楽しみだ。
そして明後日は、お茶のお稽古。これまた楽しみだ。
毎日、楽しみを織り交ぜて。
やりたいことは、極力ぜんぶ、やり遂げたい。
そうこうしているうちに、
秋は深まり、
芋栗かぼちゃの美味しい季節に、なりますね。
*
セミはもう、鳴いていません。
スズムシがもう、鳴いていました。
扇風機はもう、動いていません。
*
ちょうど今は と言うと
虫の声も聴こえなくて、
ぽとぽと と
雨が。
たまに
シュバアーーーっと、
アスファルトにたまった水を切り散らす車のタイヤの、走り去る音。
あとは もう、
ただ 降り落ち続ける、
しとしとと、
静まりかえった、夜の音。
あの台風から、にわかに 雨が降るようになり
風は「あれ、寒い。」と 感じるくらいに変わりました。
今日はとうとう、長袖を着ました。
*
パソコンの調子が悪く、写真がアップ出来ない、ここのところ。
それに乗じて、
ずいぶんと間が空いてしまったけれど、
元気にこつこつ、働いています。
今日も仕事、
明日も仕事。
*
ええと、どこから話そうか。
ここのところの こと。
*
9月11日。
大学の同窓会がありました。
文学部の、宗教学科の。
世代を超え、先生も交えの、大規模な同窓会でした。
この学科、史上初の試みだったそうです。
知る人は知る、知らない人はいぶかしむ、
俺のなぞキャリア。
なぞの紆余曲折をずんずん深め突き進みゆく「スタート地点」と行っても
過言ではないであろう、
「宗教学」時代。
正式には
「文学部 思想文化学科 宗教学宗教史学専修課程」
ですが。
進学(=スタート)したのは、
2001年。
卒業したのは、2003年。
えっ、もうそんな経ったの?
って、びっくりしました。
会場のお店に着いてみれば、見た事も無い人ばかり。
なぞの若者たちばかり。
2001年進学者(=自分ら)が、何故か、一番年上のOBだったようでした。
必然的に、
同年代でぎゅっと集まる。
*
「宗教」というと、
ここ:ジャパンでは、とりあえず、
「えっ、」
と、なります。
「ど、どういうこと?」みたいな、ね。
確か、別に、深い意味は無く、選んだんでした。
特別、信仰があるわけでもなく。
競争率が低かったから、とか、必要な点数が低かったから、とか。そういう感じ。
「宗教」って関連づければ、何を研究材料にしてもよさそうだなと。
一番自由が利きそうだな、と思ったんだった、確か。
自分の同期に限って言えば、
ほぼみんな、大体そんな感じだったような。
確かに、フリーダムでした。
すでに進学時点から「建築」のほうにぎゅーん!と興味が傾いていた自分は、
卒論のテーマも、当然「建築」で。(当時は安藤忠雄に心酔していました。今は醒めた。)
で、
なかば無理矢理ですが、安藤建築と宗教を絡めた論文を書きました。
なかば、じゃないね。相当、無茶ぶりだったと思います。
いま思えば相当恥ずかしい内容。
(こういうのは大体において、将来振り返ると恥ずかしいもの。)
突飛というか、
ただの妄想散文というか、、、
研究というシロモノではなかったのだけど、
「ああ、建築の君ね!おもしろかったよ、あれ」なんて、
先生に憶い出してもらえたりして、そうお優しく言って頂けたりすると、
「ああすみません!」と思いつつ、
「まあ、良かったのかな」、と。
それで、
さらりと建築学科に入り直した と思ったら、
造園/庭という世界のほうへと、また、傾いていくわけですが。
*
同期は、仲が良くて。
ちょこちょこと、忙しいながらも能動的に、会ったりしています。
「宗教」なんていうと、やはり、ちょっと病んでる人とかも居たりするものらしいです、が、
同期に限っては、みんな、健やかなようです。精神的に。
で、
自分なりの、自分らしい道を、突き進んでる。
すごく「自由」な感じに、
とても楽しんで、生きている。
、、ようにみえます。
もちろん、それぞれに超ーー苦労しているはず!だって、自分もそうだもの。
自分なりの道を突き進むって、意外や意外、結構苦労。
最高の幸せを求めるなら、苦労しないで済むわけない。
でも、
いつ会っても、明るくて、楽しそう。
金儲けとか、立身出世とか、
そういうんじゃないところで、でもとっても頑張っている。みんな。
自分の想う「これぞ俺の楽しい生活!」をまっしぐらに追求する、という姿勢が、
なんでかな、みんな、共通している気がします。
出版業界に行った人が なにげに何人も居る。その他は、
医者になった人もいれば、
歯医者になった、、かと思いきや、また医学部に入り直したばかりの人もいれば、
先生になったひと、
鍼灸師にならんと励んでいるひと、
音楽家、
子どもを産んだひと、
造園家(←俺)
色々、バラバラ。
おもしろいくらい、バラバラです。
でも、集まると わーっと話が明るく華やいで、繋がって、
ぐるぐる輪が回転して伸び上がって、止まらなくて、
とにかくなんだか、
楽しい。
バラバラなのに、分かち合えるものがある。
決して、宗教談義なんかするわけじゃなくて。
共通項が すでに「宗教学科」という型や枠ではない、
別の次元で、妙にしっかり、繋がっている気がする。
みんながそれぞれに、自由奔放に、生きている。
楽しさを求めて、生きている。
それが、すごく、
自分の心の支えになっている気がします。
励み、というか。
「自分は、自分なりに、自分の想うように、
好きなように、やりたいように、生きていっても、いいんだ。」
って、とっぷり信じてしまってもいいんじゃないか?という気持ちに、
判子押してもらえるような。
ついつい後ずさりしそうになる背中を、ぐっと、支えてもらえているような。
何気なく、
心の拠り所にしているみたい。
この同窓会で、そんな自分を、改めて感じました。
同窓会って、
気持ち的に、「原点に立ち返る」ことが出来る気がします。
日常の波の中で、なんとなく見るのを忘れていた 心の根っこ。
*
帰り際、
「いいですねえ。君たち見てると、未来があって、いいですねえ。」
懐かしい、同じ声で、
同じ調子で、先生が仰言た。
「君たちは、いいですねえ。なんだか、希望が持てますねえ。」
と、
「宗教学というと、だいたい、消息がわからなくなる人とか連絡つかない人とかね、必ず出るんですが、」
という前置きのあとに、
淡々と、
「いいですねえ。」と、仰言た。
あー、いいのかなあ。
そうか、いいのかも。
齢三十。「まだわからないと想いますけどね、」
「君たちには、未来しかないですから。」
って
こころなし強めに、先生が仰言た。
*
「自分には、未来しかない。」
その文言。なぜか、
去年 独り立ちし(てしまっ)た時からずーっと、胸に抱えている言葉。
ちらほらと口にもしていた言葉。
辞めた!という時に、胸にばーっと迫って来た感覚が、それだった。
「もう、未来しか、無い。」
それから一年半くらい経っても、
まだまだ、
まーーーだまだ、
未来しかないみたい。
齢三十。
いつまで経っても、駆け出しです。
*
まだまだ、先は長い。
まだやれていないことが、いっぱいある。
すなわち、
これからやれることも、いっぱいある。
まだまだ、まだまだ。
まーーだまだ。
死ぬまでは、まだまだだ。
やりたいことは、ぜんぶやり遂げたい。
*
ところで、
同期の宗教メンバーに、今、
ベビーブームが来ています。ベビーラッシュ。
続々と産まれ来る、新しいこどもたち。
気づけば、
独身者なるものも、片手指折り数えられるほどに(俺含む)。
、、、まあ、
まだまだ。まーだまだ。
やらなきゃいけないことは、いっぱいある。
明日も仕事。
明後日も仕事。
毎日修業。
日日是修業。
、あ、
明日は バレエのレッスン:第二回だー*
楽しみだ。
そして明後日は、お茶のお稽古。これまた楽しみだ。
毎日、楽しみを織り交ぜて。
やりたいことは、極力ぜんぶ、やり遂げたい。
そうこうしているうちに、
秋は深まり、
芋栗かぼちゃの美味しい季節に、なりますね。
*
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます