歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

ずぶ濡れる

2010年06月18日 | 徒然 -tzure-zure-
「梅雨入りしました。」

と言われながらも、



煮え切らない、重たい、
どろ~んとした曇りのような 晴れの日が
ずるずる 続いたりしてましたが。

(今年の天気は、“裏切り”が多いような。)


今日は、がっつり降りましたね。東京。

おおつぶの、とろんと甘い雨。

やっと 梅雨らしい、梅雨めいた雨。


甘い甘い水。





雨は好きで、
傘は嫌いで。


やっと降った 梅雨らしい雨は
なんとなく嬉しくて。


「ならば、あえて」


思う存分・全身全霊・精一杯
びしょ濡れになりながら、
今日は、帰りました。


気持ち良い 野川沿いの
夏草の刈られたばかりの草いきれが 雨に濡れて再び香り立つ道を

のんびり半分/急ぎ半分

そろそろ寿命の ガタガタのチャリで、
突っ走って、帰りました。


冷たいようで もう冷たくない雨が、
気持ち良かった。





ところが
帰り着く頃には 雨は止んで来てしまいました。


そしたらまた、

とろ~んと

ぬる~い
甘~いだけじゃない 重~い湿気の
「都会の夏」っぽ~い風(、というか、湿気のゆるい流れ)が 

どろ~んと 

抱きつくように、まとわりついて来て。



夏が一番好きで 「夏びいき」の自分は、

雨にずぶ濡れるのも。
べっとりした湿気に抱かれるのも。

夏に限っては、
全然 オッケー。


だから、

「ああ、

 これもまた、夏っぽいなあ。

 良いなあ。」



別に「嫌いじゃない」このナマぬるい感じを

おそらくそこに重なっている 遠いような近いような記憶の淡い余韻を
うっすら懐かしく想うような気に
酔いかけた心地で

なんとなーく、

あんなことやら こんなことやら 
いつぞやの夏の 色々の想いを
憶い出しそうになりながら





通り過ぎる紫陽花の また色づいた様に
うっとりしながら。


ずぶ濡れで、帰ったのでした。



傘なんてもう
キッパリ諦めて

思いっきり ずぶ濡れになっちゃうときの、心地好さったら!
(ただし夏に限る。)

、、まあ、
ある種の「開き直り」ですけれども。


これで 風邪を引いたら タダのウマシカボーイなので
ただちに着替えて、熱い紅茶をいれました。








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