(No.139) “沖田”駅周辺

　　ある大学(厳密にはその大学名の入った駅：以下，区切りごとの頭文字から沖田駅と記す。)に関するニュースがあった。こちらは，地元のニュースでも扱われない場合があるなどその大学の関係者(駅利用者)ですら知らない場合も結構あった。
　ニュースの内容は，2009年5月末から，列車や駅のトイレでトイレットペーパーやタイルなどが燃やされるなどのぼや騒ぎだ。3件の事件はある路線で起こっている。下の図にまとめてみた。アルファベットは駅を，当は当駅(つまり沖田駅)を示す。

…Ｙ…Ｙ…Ｔ…Ｏ…Ｈ…Ｋ…Ａ…Ｋ…当…Ｓ…Ｎ…Ｓ…Ｇ…
　　↑　　　　　　　　　　　　　　↑　　　　　　　↑　
　　③　　　　　　　　　　　　　　②　　　　　　　①　
　　　　　　①　５月２６日朝　　：停車中の準急内のトイレ　　
　　　　　　②　６月　３日朝　　：駅の男子トイレ個室　　　　
　　　　　　③　６月　４日8:40頃：走行中の普通列車内のトイレ
　　　　　　　③は駅で乗客を避難させ，列車が遅れる結果に至った。

　③の事件の日の午後は列車内のトイレに貼り紙がされているのを遠くから見たり，車掌がトイレでいたずらがあるため閉鎖していると案内したりとトイレで何かあったのは分かったが，具体的な中身は帰宅するまで知らなかった。その翌日は鉄道警察隊が列車の中でにらみを利かせていたが，停車駅ごとに別の列車(しかも，トイレがない車両)に乗り換えるなどよくわからない巡回だった。
　列車内でトイレに入った人というのは意外と目立ったりするものであるし，②の事件が起きた沖田駅も利用者がそんなに多そうな感じではない。この一連の事件が同一犯によるものかは分からないが，いずれも何を狙ったのか，どうしてその場所だったのかよく分からない犯行に思えた。以下では沖田駅の周辺の様子を見ていきたい。
　
　列車を降りると改札へ向かう階段に人が殺到する。問題のトイレへの案内も出ている。

　個人的には，エスカレーターの左側のお急ぎレーンが一番スムーズに行けるような気がする。

　階段を昇りきると…

　今度は改札機へ向かって人が殺到する。
　もし，ここが有人改札だったらとんでもないことになりそうだ。
　正面にあるのが，写真撮影日の前日に事件の起こった男性用トイレ。
　列車内と違い，出入りも一度にトイレを利用できる人数も多いので，人ごみに紛れてしまえば，誰がトイレに行ったかは分からなくなりそうだ。

　しかし，午前の授業の開始前や午後の授業後など以外では…

　
　人通りはまばらになる。
　写真の奥に例のトイレがある。
　ニュースでは朝としか書かれていないので，犯人がどのタイミングを狙ったかは分からなかった。

　駅の外観。

　線路を挟んで両側に出口がある。改札を出て，向かって左側が大学や公園へ向かう出口で，右側の出口付近には病院などがある。

　病院の前から見た駅舎。

　ホームの下にも空間があり…

　駐輪場となっていた。管理人室もある。
　反対側にも駐輪場があるが，こちらには事務所はない。たまに巡回に来るのだろう。料金は自転車1回200円，バイクが1回300円と高めだ。この駅周辺は，自転車放置禁止地区に指定されている。ということは，自転車での放置で困っていそうな周辺環境にも思えるが…

　この駅の周辺を見てみたい。

　駅から陸橋を少し行ったところにはバス停がある。

　駅と大学間のみを結ぶ路線バスが駅の鉄道会社と同じ会社が運行している。160円区間だが，利用者はそれなりにいるようだ。大学前駅からバスを使ってでも行きたくなるこの大学のあるところって…

　隣の県へ向かう道路があり，それなりの通行量がある。奥の斜面の上を高速道路が通っている。
　駅名と交差点名の書かれた看板が見える。

　

　比べてみると微妙に異なっている。
　駅名に合わせて「○○大前駅前」もくどい気がする。

　大学方面の出口から陸橋へ行かず，階段を下ると…

　親水公園がある。

　川を飛び石で越えて反対側へも渡れる。ただし，17時になると飛び石から奥は閉鎖されてしまう。

　ホームへは階段またはエスカレータを上り下りしないといけず，バリアフリーを意識してか…

　ホーム脇にも出入り口がある。

　反対側のホーム側にも…

　ホームへ向かうスロープがある。
　インターホンで駅員を呼べば開けてくれるシステムなのだろうか。
　奥にトンネルが見えるが，このトンネルは以前はなく，別のルートを走っていたらしい。

　片側のホームの端をみると，何かそれらしい跡が見えるようにも思う。

　この駅は基本的に20分に一度電車が来るぐらいで，特に人を寄せ付ける何かがあるというわけでもないので，周辺住民か学生でなければ特に来そうな場所ではない。このような駅で起こった事件の犯人像はあまりはっきりとは見えて来ない。

今後，特に警戒が弱まった時など，同じような出来事が起こらないことを願いたい。


※　意味があるかどうか分かりませんが，とりあえず大学名は明記しません。