その1・その2・その3・その4・その5・その6 |
その3からの続き。
※今回紹介する場所への行き方も大雑把に書いていますが,そこへ行くことを勧めているわけではありません。
皇徳寺団地の北口を過ぎて,県道より1段低くなったところに降りる。ここには,バイキングの店もある。そこを川に沿っていくとこんな場所に着く。
(2008年11月17日撮影)
道なりに行くとしばらくは川と離れた箇所を進むことになる。しかも川と道路の間には木が茂っていて川の様子すら確認できない。
その写真向かって左側の道をしばらく進むと上り坂の途中でややカーブしている箇所がある。そのカーブの付近に森の中に入っていけそうな場所がある。そこを進んでいくと・・・
(2008年8月1日撮影)
県の名前で危険なので遊ばないようにという内容の立札が立てられている。
この段階ではまだ何が危ないのかは分かりにくいだろう。
自己責任でさらに奥へ行くと・・・
(2008年8月1日撮影)
2つに道が分岐している。登る道と下る道があるのだが,登る道のほうが道がよりはっきりと確認できたので登り道へ。
しばらく行くと川が見え,ロープにつかまって川原の石の上に降りることができる。その空間はこんな感じだ。
(2008年10月18日撮影)
初めてここへ来た時(8月1日),地元の男性と女性に出会った。
しばらくその方々とお話をした。周囲は暑かったがこの空間は本当に涼しかった。お二人は,「ここが永田川でもっともいいところではないか」と言っておられた,この場所の紹介もして下さった。
上の写真の奥のほうへ行く,その先は・・・
(2008年8月1日撮影)
滝になっている。この滝,一部のみが2段になっており,この写真は2段の上の方だ。その横から,滝つぼを見てみる。
(2008年8月1日撮影)
落差10mぐらいはあると思う。滝つぼもそれなりに深く,かっぱが出ると言われるぐらい溺れやすい場所もあるそうだ。
丁度,滝の下の川原では大学生ぐらいの団体が遊んでいた。おそらく,入口に停まっていたワゴン車に乗ってやってきたのだろう。
さっきの分岐点を下のほうへ行けば滝つぼに降りられることを聞いて,お二人とは別れた。不思議なものでこのとき出会った女性とは,今回の記事の最初に載せた写真の場所で再会することになった。そのときは橋の下に鯉が泳いでいて,ここまで鯉が昇ってくることも珍しくないという話をした。確かに住民にの少ない地区ではあるが,不思議なものだ。
今度は下のほうからこの滝を見てみる。先ほどの分岐へ戻り,今度は下の道へ。下り道には滑るのを防ぐためかロープが付けられていた。夏のときは違ったが,秋のときは斜面を水が流れていた。一番下につくと川原までは一度水の中へ足を入れないといけない。斜面には木の根が飛び出しているとこもあるので難しいところだが,坂を下る前に足元を群れてもいい装備に履き替えておいた方がいいかもしれない。
(2008年8月1日撮影)
滝の上でも涼しかったが,ここはさらに涼しかった。
10月にこのブログからもリンクを張っている「夢見る風力発電機」の作者のskycommuと一緒にここへ来たのだが,そのときの印象はまた違った。
(2008年10月18日撮影)
水量や日の当たり方の違いもあるが,結構違った印象に見える。秋のほうは滝つぼに虹も確認できた。
先ほどお二人が言われていたように,永田川最大のスポットだと思う。県だったか市だったかは忘れたが,ここを公園化しようという動きもあったようだ。しかし,それはいまだ実現に至っていない。素晴らしい場所であると同時に,自然に対して人間がどれほど無力であるのかを思い知らされる場所でもあるのだ。
先ほどの滝の脇を見てみる。
(2008年8月1日撮影)
左側にビニールシートとポールでできた構造物がある。これは仏壇のようなものでここで亡くなった人を供養する目的で設置されているそうだ。定刻になるとお経をあげに来ているという。死因としては滝の上から飛び降りや,滝つぼでの遊泳があげられる。水が落ちているあたりは底の方へ向けての水流がとても強く,泳力があったにせよ上へ上がるのは困難になると聞いたことがあるように思う。これが公園化が白紙化された理由だ。そして,この場所は周囲(といってもそこそこ距離がある)の小中学校のホームページで危険箇所と指定されている。鹿児島市内にこの規模の滝を見られる場というものはなかなかなく,子どもの冒険心をくすぐる場所であるのには間違いない。危険な場所には違いはないが,行くなというのは少し惜しい気もしないではない。自然の美しさと恐ろしさを実体験として焼き付けるのには格好の場のようにも思える。(死んでしまってからでは焼き付けることができないのもまた事実だ。)
注:この記事はこの場所へいくことを推奨していません。場所の紹介として書いています。
この場所での遊び方は滝を見たり,水に浸かったりだけではなく,他の目的で来る人も多いそうだ。夕方18時ごろになると大学生がやってきてあることをしているそうだ。その形跡が川原にはっきりと残されていた。
(2008年8月1日撮影)
使用後の花火が散らばっていた。滝の上の方にも,下の方にも・・・
地元の方の話ではオムツが捨ててあったこともあるそうだ。
ここの水は,人によって個人差はあるのだろうが,きれいな方だと思う。ここはだいぶ上流に近いところなので,下流への影響も大きいだろう。その2で紹介した谷山北公民館周辺の川原ではよく遊んでいる子ども達を目にする。彼らは上流でこんなことが起こっていることを知らない。わざわざこんなアクセスの悪い場所に来るだけの意思があるなら,片付けぐらい大した労力ではないだろう。夕方からこの街灯もなく,ちょっとしたことが死につながるこの場所へやってくること自体理解に苦しむのだが,散らかし放題にはあきれてしまう。
この場所の負の側面はこのぐらいにしておいて,この滝へ来るにはもう一つ方法がある。考えれば分かる方法だが,川の中を歩いていく方法だ。この記事最初の写真を撮った橋の下流側の土手はこうなっている。
(2008年8月1日撮影)
階段状になっているところから川原に降り,後は上流に向かっていけば滝に着く。しかし,川の両端まで水面が広がっているところもあるので,水に入らずに行くことはできない。
河道が曲がっているので,滝は結構おくまで行かないと見えない。
(2008年10月18日撮影)
この近くにもう一つ滝がある。
先ほど紹介した滝の上をさらに上流へ行ったところにある。
(2008年8月1日撮影)
ある程度進むと,片側の木がなくなり明るくなる。
さらに進むと・・・
(2008年7月19日撮影)
目の前に滝が現れる。
さっきの滝ともは違い,垂直に落ちるというよりは,斜面を流れていく感じに近い。
8月にここを訪れた時には用水路の工事をしていた。この脇にスズメバチの巣があったのを工事の方に紹介してもらった。
10月に来るとその工事はもう終わっていた。
(2008年10月18日撮影)
この用水路に沿って登っていくと松元へ向かう県道にたどり着く。確か石材屋の看板を目印にしていたように思う。
これより上流にもいい場所はまだあるが,今回の滝は別格のように感じる。
※その5へ続く。
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