おしゃべりピアノの今日の一言♪

考えたこと感じたことを 気ままに徒然に〜

ありがとう、櫻!

2015年07月26日 | ピアノ
こうして、このブログを長期間書けなかった、なが~い理由も終わりです。

今は、櫻に出会えたこと、櫻につながる多くの素晴らしい方々に出会えたことに感謝し、また1歩づつ進みます。



櫻が亡くなって10日ほど経ったある日、櫻のお墓の上に、まあるい跡ができていました。

「?」

本当に、櫻の形に丸く円を描いているのように見えたので、これでようやく昇天したのかな、と思っていました。

すると、ほぼ同時期に、ある「里親募集」のサイトより、1匹の猫を飼うお話が舞い込むことになりました。

もちろん、櫻の生まれ変わりではありません。

でも、また、私のピアノのパートナーとして、すくすくと育っていってくれたら良いなぁと思っています。
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もう夏…そして、ブログを長期間休んでしまった理由=その3=♪

2015年07月26日 | ピアノ
毎日毎日、本当に暑いですね~28度の室内から1歩外に出ると、きっと廊下は45度くらい?でも、80度のサウナに入るよりも、衝撃的…

ここのところ、受験生やコンクールを受けられる生徒さんの指導で、忙しく、昨日は目が回るほどだった。そのぶん、私の頭のめぐりも、少しは速くなってくれていると良いのですが…
こうして、「ブログを書くのが遅れた理由2日分」を読み返してみると、「突然」という言葉を繰り返し使い過ぎたり、乱文だらけでお恥ずかしい…ただ、私にとっては、心の準備が全くできないあまりに突然の出来事の連続だったことがお伝えできたら、良いなぁと思います。

さて、コンサートの後、一刻も早く櫻に会いたい一心で祈りながら車を飛ばした…病院は、土曜日ということもあり、かなり混雑している。かなり待たされたあと、私の順番がやってきた。ドアを開けると、そこには、一応、櫻がいた。ただ、その身体全体からは、もう最初に入院した後のような元気さは微塵もなく、疲労感とただ、そこに「いる」という感覚だけだった。
それでも、私は、まだ死んでなかったと安堵するとともに、先生に経過を伺うと、「まぁ、餌はちょこちょこ食べてました。2日間、お預かりしている間、いろいろな事がわかりました。心臓、腎臓だけでなく、腸に大きな硬い異物があるのもわかり、治したいことはいろいろあるんですよ。でも、それぞれにリスクを抱えることになる、食欲がないのは、その異物のせいかもしれないので、できればバリウムを飲んでレントゲンで見てみたいんですが、でも、それは、誤飲する可能性もあるし、途中で腸でバリウムが固まって排出できない可能性もある、でも、リスクを抱えながらでも、前向きに治療を望まれるかどうかにかかっています」と言われた。。。。。。腸の中に異物?今頃?もう、こんなに弱っている生き物に、途中で固まってしまうかもしれないバリウムを飲めと……?しかも、それで腸の異物が何かがわかったところで、根本的は心臓病の解決には、なんの役にも立たない…そんなことを、医者が薦めるとは…
動物は、心を人間に伝えることはできても、言葉をいう事は出来ない、だからこそ、その動物にとって、最善の治療をするのが、医者の役目ではないか?それは、こんなに小さな身体なのだから、1本の注射が命取りになることだってある。が、医者側にしたら、動物実験の1つに考えることだってできる…
ここまで、最初の診断はどうであれ、一生懸命に診て下さるお医者様として、信頼して最後までついていくつもりだったのに…

家に到着し、キャリーバックを開けると、よろよろとした歩き出した櫻…と、部屋だとわかると、いきなり何かに怯えるような逃げ出したくて居ても立っても居られないような不安が感じで体力もないのに部屋の四隅に向かって歩こうとしても、よろついてうまく歩けない、でも、歩こうとする…とたんにそこにへたばる…「櫻!大丈夫だよ、もうおうちだよ」声をかけても、もう私の声にすら反応はなく、ただひたすら逃げることしか考えていないようだった…
その夜、本当は、打ち上げ会場に遅れて入る予定だったが、今にもどうかなってしまいそうな櫻を置いて出るわけには到底いかない、しばらく、様子を見ていたが、もう一度、病院へあまりにひどいので電話をかけると「ちょっと、犬たちと一緒の場所に入院していたから興奮しているのでしょう、胸水は抜いてないですから、様子を見てダメなようだったらまた来てください」と言われた。元気な猫でさえ、犬には怯えるのに、心臓の悪い重体の子が犬と一緒の檻に入れられていたなんて…最初の入院の時は、別室でゲージを作っていただいたので安心していたら、今回は何も言われずにこんな事とは…だったら、よほど家に居させたほうが良かった…

結局、月曜日、もう一度医者に行くが、胸水はもうあまり溜まっていないと言われたので私は、もしかして利尿剤のおかげで少しは改善されているのかと心の中で少しはほっとしたが、先生に、バリウムは行ってほしくないことを言うと、何か冷たい空気を感じ、今後の診察予定の説明も何もなく、薬は10日分(今まではせいぜい5日分だったが)いただいただけで終わった。今、考えれば、もう、その先生にしたらお手上げの状態だったから、次の手としては、その「バリウム」しか思いつかなかったのかもしれない…

混沌とした気持ちのまま、なんとなくもしかして、もうダメなのかもしれない…とうっすら思いつつ、ただ、櫻にとって、少しでも楽になる方向はないものか、もし、ここで先生から「もう、死期は近いかもしれませんので、あとはおうちでできるだけ楽になれるように一緒に過ごしてあげて下さい」と言われれば、そんな事も考えられたのかもしれないが、まだ私は諦められない…最後の最後の手段として、その後、古河で一番良いと言われているお医者様をFさんから教えていただいたので、そこに電話をした。
突然の電話で、お忙しい中も、丁寧に私の話を聞いて下さり、すぐに櫻を連れて行くことができた。

また、最初から検査のやりなおし…そして、診断名が初めてついた。心筋症で、拘束型と拡張型の両方の可能性がある極めて重篤な状態、この状況から完治することはほぼ不可能だが、ただ、うまくコントロールできれば、まだ生きられる可能性はある、これからこの病気について一緒に勉強しながら、治していけるように頑張りましょう…と、とても前向きな言葉をかけていただき、3番目にようやく出会うことのできた病院に感謝の思いでいっぱいだった。。。

それからは、毎朝毎晩、5種類の薬を細かく砕き栄養のある餌に混ぜて注射器で口から流し込む、嫌がる櫻をなだめたり時には怒りながら、それでも、絶対に治ると確信に似たような気持ちを抱きながら、強制的に頑張った………が、もうそれまでに使っていた薬の副作用が徐々に櫻の身体を蝕んでいたのだった。投薬治療を始めて3日後、脱水症状が激しくなり、先生から「ここに来るまでに使っていた利尿剤が強すぎて、腎不全に陥っています。これほどひどいと、胸水を気にするよりもまず点滴から栄養分を与えないといけないから、毎日点滴に来て下さい」と言われる。頭の中が真っ白だった。。。あれほど、医者に行くのが嫌だった私と櫻。病気を治すために与えた薬の為に身体が悪くなることを一番恐れていたのに、結局、そうなってしまったのだ…
でも、もう考える余裕がない。とにかく、翌日もまた翌日も医者へ行った。

土曜日、もうキャリーバックに入れるのさえされるがまま、嫌がらなくなった櫻だったが、車で病院へ向かう途中、眼を嫌というほどバックの窓に押し付けていた、最後の最後まで、そんなことで抵抗を試みていたのかもしれない…私の中では、医者を信じて、行けばどうにかなる、行かなければ死ぬのを待つしかない、と思いこみ、ここまで毎日医者に通う事しか考えていなかったが、本当は、そんなこと、櫻にしたらどうでも良かったのかもしれない…大好きなベッドで、好きな餌をちょこっとだけ食べて静かに暮らせたら…それで満足だったのかな…

先生は、櫻を見るなり「慣れた看護婦さんに変えて!」と緊迫したような表情…もう体温も冷えかけている…聴診器を当てたり、胸水のレントゲンを見たり、今までと同じことを一通り行った後、「今晩が山場かもしれません、もう、薬も嫌がるようだったらやらなくていいです、身体を温めて楽にしてあげてください」
本当は、また3日分の高タンパクの缶詰を買って帰るつもりだったが、もう、その必要もなくなったようだった…今日が最期…
先生には、やっとの思いで「いろいろとありがとうございました。最後に先生に診察していただいて、感謝しています」と言い、病院を出た。

家に着いて、櫻を部屋へおろして、土曜レッスンを行って…そして、また部屋へ戻ると、もう今日が最期と言われた櫻がベッドから弱弱しいが、ちょっと飼い主が戻ってきてくれたことを喜んでいるようにかすかに「ニャー」と迎えてくれた。ようやく、櫻と二人きりになれる…
そして、ようやく感情をあらわにすることができた。思い切り泣いた…この11年間、本当にいろいろなことがあったけど、いつも癒してくれてありがとう!こんなにあっという間に早く逝ってしまうとは、まさか思わなかったけど、これが運命だったのなら、仕方がないのかな、先に逝ったペルシャの家族たちによろしくね…語ったり、なでたり、水をあげたり…いつがその瞬間なのかわからないけど、呼吸の荒い状態を抜け出して、いつか静かにその時が迎えられるように付きっ切りでいた…でも、いつの間に眠ってしまったのか…
午前1時半、ベッドで寝ていた櫻が突然物凄い速さで駆け降り、猫用トイレに入り込んでうずくまった…そして、今まで聞いたこともないような人間のような音で、ケッケッケと咳をした後、心臓が止まった…
信じられない気持ちで、トイレから櫻を抱き上げ、砂をはらうとまだ、柔らかかった…病気になってから今まで、抱かれることをとても嫌がっていた櫻だったが、ようやく落ち着いて抱くことができた。腹水も溜まっていたためか、本当に赤ちゃんのように暖かく柔らかな櫻、ただ、苦しかったのか、眼と口が開いている…そこで、眼は私の手で閉じることができたが、口はどうしてもだめだった。
1時間ほど経っただろうか…しっかりとお別れすることのできた私は、綺麗なタオルの上に櫻を横たえ、少しだけ眠りについた…

浅い眠りの後、まだ信じ難い櫻の死、もう一度確認すると、先ほどまでは苦しそうに開いていた口が閉じられ、まるでお地蔵様のように安らかな顔になって眠っていた。もう、この世からは本当に、旅立ってしまった…
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もう夏…そして、ブログを長期間休んでしまった理由=その2=♪

2015年07月23日 | ピアノ
おはようございます。

さてさて、今日も昨日の続きを…

私と猫との付き合いは、子供時代からだが、実際に家で飼うようになってからは、もう30年近い。最初は、藝大美術学部の方より、ヒマラヤンとアメショーmixの子をいただき、それから、拾ってきた子、ヒマラヤン、それから20年ちかくペルシャの家族飼い、を続けてきて、最後がチンチラシルバーの櫻だった。櫻は、私の家にやってきた時から、ペルシャ家族4匹が先住していたので、たった1匹の時代というのは、後半2年間だけだったが、やはり、1匹飼いは、かわいそうな気がした。外出する時も、仕事の時も、いつも寂しい思いをさせて知らず知らずのうちにストレスを与えてしまったのかもしれない…

さて、昨日の続きだが、「心臓病」かもしれないということで(この時もはっきりとした診断名は出ていない)その治療は、コンサート1週間前から始まり、時には、夜中の11時になって危険な状態になり胸水を抜いていただいたり、その胸水もいつ溜まるか油断できない日々の為、コンサートの前日から入院させていただいて、翌日、終わってから迎えに行くことにしていただいた。
コンサートに関しては、これほど練習不足、集中できずに、どうなるかわからない状態で迎えたのも初めてだったが、なぜか、本番で集中力が高まったのか、病床に居る櫻から力をもらったのか、意外にも上手くいった…特に、ラフマニノフの「愛の悲しみ」は、櫻の病気を知ってから、この曲を練習するたびに、涙があふれ出して止めることが難しかったが、本番は、すーっと入り込むことができ、私の中では、初めて思うように弾けた気がした(いつか、この日の映像は、YouTubeにアップしたいと思います)

いろいろ感慨深いコンサートになったが、コンサートが終わると、もう頭の中は、どうしているかな、大丈夫だったかな、と櫻のことでいっぱいになり、打ち上げも後から参加ということで、ひとまず預けられている病院へ向かった………

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もう夏…そして、ブログを長期間休んでしまった理由=その1=♪

2015年07月22日 | ピアノ
本当に大変ご無沙汰しています。これだけ長期間、ブログを書かなかったこともめずらしいかも…しれません。

毎年恒例の「浴衣でコンサート」の準備、お知らせも載せなきゃ~と思いつつ、時間だけが過ぎ…

まだまだ自分の中では、解決できてないのですが、少しづつお話します。その理由は………

6月のO先生とのリサイタルの前後、私にとって、今まで生きてきた(音楽に携わり始めて以来)中で、最悪に大変な月日でした。
それは、11年間寄り添ってくれた飼い猫「櫻」との悲しいお別れがあったからです。。。。。。。。

櫻の異変に気が付いたのは、4月の発表会が終わり、5月、東京でのZ先生門下生発表会が終わる頃、ようやく普段の生活を取り戻しつつ~という5月半ば、突然始まった。最初は、突然、何かに憑かれたようなてんかんのような発作、突然のことに驚いて、それでも様子を見ながら、しかし10日間のうちに3回も発作が起きることはネットでの情報によるとただ事ではない、そこで、近くの動物病院へ行くと、特に異常なし、の診断をいただき、それから、また10日。今度は、日に日に元気も食欲もなくなり、あまりにもおかしいので、もう一度その医者へ行くと、ようやく血液検査へ…特に異常なし、膵炎の検査も異常なし。そこで、診断名は出ていないけれど、様子を見ながらということで薬をいただく、しかし、3日後、また容態がおかしくなり…ここまで来て、病気知らず、あと5,6年は少なくとも普通に生きるだろうと仮定していた櫻の猫生(人生)が、「もしかして…」と胸騒ぎを覚え、慌てて、今の医者では若いし経験不足と思い、以前、尿管結石の手術で命を救ってもらった医者へ行った。診断結果は、てんかん要発作で、脳に腫瘍か加齢によりなんらかの梗塞がある可能性を指摘され、その種類の薬を調合していただいた。そして、3日後、更にますますおかしくなり、また医者へ行くと、心臓の動きがおかしいことに初めて気付いていただき、レントゲンを撮ると、心臓が隠れて見えないほどの胸水が溜まっていることがわかり、急いで胸水を抜く、そして「伝染性腹膜炎」と診断され、この病はもう死を待つしかない病ということを知っていた私は、かなり動揺する…しかし、そんな大変な病気だったら、なぜ最初の血液検査でわからなかったものか、腹立たしさと怒りで、もう一度、最初の医者へ行くことになる。そこで、「伝染性腹膜炎」ではなく、心臓病と診断され、腹膜炎よりは治る可能性があるということで、その医者にもう一度お願いすることし、コンサート1週間前から、毎日、医者通いが始まる…うちの櫻は、キャリーバックに入れられること自体、大嫌い、その上、もともと自尊心が高かった為、自分の思い通りにならないことをされると、精神的に参るようで、性格もだんだん落ち込んでいくのを感じた。でも、これで治療をやめたり、薬をやめれば、悪くなる一方だ……そんな葛藤を戦いながら、心の中では、泣きながら、毎日連れて行った…
一時は、持ち直してくれたようにも思えた時期もあったが、胸水を3日に一度は抜き、胸水を抜くのをなるべく少なくするために利尿剤の薬と注射をうち…先生も、一生懸命に治して下さっているようだった…が、そのうちにとんでもないことが起きた………

そろそろ生徒さんが来るので、この続きは、また………
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