おしゃべりピアノの今日の一言♪

考えたこと感じたことを 気ままに徒然に〜

発表会、終わりました~♪

2017年05月07日 | ピアノ
第20回発表会、終わりました~♪今年、一番印象に残ったのは…
ひとりひとりが本当に歌心をもって、それぞれの曲を大切に演奏されていたことです。

舞台での挨拶でも触れましたが、ピアノは弦楽器、管楽器、声楽など他の楽器に比べてメロディだけでなく、複雑な伴奏も同時に演奏しなくてはならないことと、1音1音が弾いた瞬間から増幅することのできない楽器である為、とかく音色よりテクニックに重きを置きがちですが、でも、音楽で一番大切なことは、どんな楽器でも変わることなく、その方それぞれがどのような音色で演奏し、聴き手に届けることができるかということだと思います。しかし、残念なことに、現在ピアニストを生業にしている方の中にも、なかなか音に魅力のある方は多いとはいえません。
ピアノにとって、弾く、指を動かすこと以上に大切なのは、自分の音を聴く、音楽を感じる、これができるかできないかで、その方の音楽性にはかなりの差が出てしまいます。
レッスンでは、生徒たちにいつもそれを伝えたいと努力していますが、今回の発表会では、見事に皆さんそれぞれが音を聴こう、音楽を表現したいなという気持ちの伝わる名演が多くて、陰でアナウンスをしていた私は、驚きと興奮を感じながら、見守っていました。そして、レッスンでは発見できなかったような(舞台で初めて!)凄い光を放つ方も何人もいらっしゃいました。これは、20回目にして初めて経験したこと、あるいは今までの積み重ねにより、こんな瞬間が生まれたのかはわかりませんが、これからこの原石を更に磨きをかけられるように頑張らなくては…と心に誓った1日でした。



そして、その3日後には東京にてザラフィアンツ先生門下生によるコンサート。
エフゲニー・ザラフィアンツ先生のピアノは、(また重複してしまいますが)一つの音がまるで歌声か弦楽器のように増幅し、そしてその上にそれぞれの曲に対する幅広い研究と深い洞察力が加えられ…現代の演奏家で私が最も尊敬するピアニストです。※先生の演奏会が5月、6月に行われます。詳細はこちらをご覧下さい。
自分自身の演奏の方は、まだまだ納得はできませんでしたが、この2日間の全てが終わった充実感と共に、音楽のできる幸せを感じて感謝の気持ちいっぱいに終えることができました。



やっぱり、ピアノって好きだなぁ~楽しいなぁ~子供の頃に感じた気持ちそのままを、これからも皆さんに伝えられたら良いなぁ~と思いました。
☆彡おまけ…アリアちゃんがラッピングに入っているところ