桜桃生存日記

桜桃が気ままに書きたいことを書く日記。
日常のこと、趣味のこと、思ったこと、など。

余命10年

2024-04-19 | 映画を観よう

2022年の邦画。人間ドラマ・ラブストーリー。

 

茉莉(まつり)は20歳の時に難病を患い、余命10年を覚悟する。

2年間の入院で大学も中退し、就職もしていない。

中学の同窓会に参加し、当時の同級生と再会するが、

病気のことを知らない同級生の前で嘘をつく。

和人は上京して就職していたが、引きこもりになっていた。

和人が自殺未遂をし、茉莉はタケルに呼ばれ病院へ。

 

生きる気力を失った和人の話す言葉に

茉莉は自分の病気のことを隠し、「ズルい」と言い残して

その場を去る。

別の日に和人は茉莉が母親と病院にいるのを見かける。

茉莉の発した「ズルい」という言葉は、茉莉の母親が病気だからだと

気付いた和人は、茉莉と和解する。

 

茉莉は早苗のつてでコラムのライターをし、和人も居酒屋で働き始める。

茉莉、和人、沙苗、タケルはグループ交際を始める。

 

しかし、数年経っても茉莉と和人は一線を越えることはなく、

茉莉の煮え切らない態度に業を煮やす和人は結論を迫るが、

茉莉が倒れて初めて茉莉が病気だということを知るのだった・・・。

 

 

主人公の余命が短かったり、登場人物が亡くなる作品はできるだけ避けてきたのですが、

余命10年を主人公がどのように生き、

恋人を作らないと決めていたのにどのように恋に落ちていくのか、

興味を抱いたので録画して観ました。

桜が印象的に出てくるので、タイミング的に今見てよかったと思いました。

 

重いテーマだし、映画の内容も暗めではあります。

茉莉自身も家族も努めて明るく振る舞いますが、

茉莉が冷たい態度をとる時は自らを守るためのような気がします。

自殺未遂をするほど追い詰められていた和人が「生きよう」と思えたのは

茉莉のおかげ。

和人の想いも茉莉の想いも形は違っても強くて、泣けました(;_;)

あと、茉莉が母親の肩にもたれて泣くシーンがあるのですが、

この時も泣きました(;_;)

クライマックスはもう涙が流れて流れて・・・。

 

四季が色鮮やかに表現されていたりと、映像が美しかった。

茉莉がビデオカメラで撮影している映像も出てきます。

 

気になった点は、患者が亡くなる前にビデオカメラをもらっていたけど、

遺族は使わなくてよかったのかしら?

それと、肝心なセリフが小さくて聞き取れないのが残念。

 

 

小松奈菜さんも坂口健太郎さんも素晴らしい役者さんですね。

茉莉を演じる小松奈菜さんは艶っぽい表情が印象的だった。

和人を演じる坂口健太郎さんは、

和人が病んでいた序盤は頬がこけるほど痩せていましたが、

回復して以降は中肉中背になっていました。

前髪が長いのと短いのとじゃ、人の印象って変わりますね。

あと、いい声してますね。

 

黒木華さんは茉莉の姉を演じています。

個人的に好きな役者さんで、特に声が好きかも。

原日出子さんは優しく朗らかな母親役を演じています。

松重豊さんは寡黙ですが優しい父親役を演じています。

居酒屋の店主役のリリー・フランキーさんもいい味出していました。

他、タケル役は山田裕貴さん。

沙苗役は奈緒さん。

平田先生役は田中哲司さん。



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