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星空Diary

趣味として星空を楽しんでいます。掲載した画像は何度でも再処理してアップします。このため、時々、季節感がなくなります。

ケフェウス座 NGC6946(花火銀河)とNGC6939(散開星団)のペア

2016年03月11日 17時55分33秒 | ケフェウス座

 

  ”ケフェウス座”は、今、北北西の空の低い位置にいます。”ケフェウス座”の隣には”はくちょう座”があり、この境界付近にNGC6946とNGC6939が位置しています。銀河(2,250万光年)と散開星団(4,000光年)、距離はまったく違うのですが、写真だけをみていると何やらお隣さんどうしに見えてしまいます。

 NGC6946は真上から見た姿なのですが、腕の構造もよく見えていて形の良い銀河です。焦点距離760mmでは銀河の構造まで表現できていませんが、空の状態が良い時に再挑戦してみたい対象ですね。NGC6939は、星が比較的密集していて一目で散開星団とわかる比較的明るい散開星団です。 

 最近は、Photoshopでレベル補正、カラーバランス、彩度等の調整を行ってJPEGで出力したファイルに対して、シルキーピックスで最終調整しています。シルキーピックスは、シャープ能力やノイズ除去能力が強力ですから最終調整に適していて、荒れた画像も”あら不思議”ということがよくあります。シルキーピックスで処理した後にサイズダウンでJPEG記録してブログにのっけています。

 


はくちょう座 網状星雲 

2016年03月09日 20時30分24秒 | はくちょう座

 

 

   はくちょう座の星雲は、どれも北海道の夏の涼しさを感じるんですよね。なぜでしょうかね。

 

 

 

 


4時間粘った結果 M81、M82銀河

2016年03月07日 19時54分46秒 | おおくま座

【撮影データ】
H28.3.3撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro CANON EOS 6D(改造)
ISO3200  80sec×5  PHDガイディング
Rap2でフラット補正 PhotoShopで現像、コンポジット、レベル補正、トリミング

 

 前回のアップで書いていたステラショットとEOS 6Dのファーストライト写真、去年の12月4日以来の3ヶ月ぶりの再処理ではない画像です。5枚コンポジットではM81銀河の淡い腕の部分まで描き出すことはできませんでしたが、3ヶ月ぶりの撮影画像処理はうれしいですね。

 写真の右端と中央付近から左斜め下にかけて緑と赤のカブリがあったため無理かなとも思っていたのですが、練習のつもりで画像処理しています。私のモニターでは目立つカブリは浮き出ていませんが、お使いになっているモニターの種類によってはカブリが見えるかもしれません。

 M81(写真左の渦巻銀河)とM82銀河(写真右の棒状銀河)は同一の銀河団に属していて、お互い15万光年しか離れていないそうです。15万光年というと我々が属している天の川銀河とマゼラン星雲(南半球で満月の20倍の大きさで見えています)の距離と同じくらいですから、M81,M82銀河に属する惑星からは、夜空に大きくお互いの銀河が見えることになりますね。

 

 

 


NGC7789(拡大)

2016年03月05日 16時57分47秒 | カシオペア座

 

 2/28に続いて3/3の夜も快晴、冬の間は晴れてもダメかなとも思っていたのですが、一応、機材をセットして、セットして、・・・・・・、様々な問題が・・・・・。

 極軸を合わせるところまではうまくいっていたのですが、カメラをEOS 6D(改造)に変更したため、これまでと同じ位置ではピントがあわず、ステラショットのライブビューでピントを探すこと30分、なんとかピントを合わせました。

 M81、M82銀河をステラショットで導入して、ISO感度を上げて撮影してみると、M81、M82の影も形もなし。??? どこ行った??? 

 写っている星の分布と星図を照らし合わせながら探すこと30分、ようやく見つけたと思ったら、間違えてステラショットの導入ボタンを押してしまって、もう一度最初から。探し続けていたら、赤道儀のエラーで変な方向へ向いてしまい、強制電源OFF。もう一度最初のゼロポジション設定へ。トホホ。

 ゼロポジションを設定して、またM81、M82を導入。やはり影も形もなし。また探し続けること20分、ようやく見つけてガイド設定し、カメラをISO3200、露出80秒、10枚でセット.......5枚まで撮影した段階で「カメラとの通信が途絶えました」のエラーメッセージ。???

 調べてみると、ライブビューの時間が長かったためカメラのバッテリーの電池切れでした。予備のバッテリーもないため、しょうがなく撤収。4時間粘りに粘って5枚撮影。

 今日、撮影した5枚の画像処理を行ってみたのですが、赤いカブリが画像中央付近にあり、周辺部は緑のカブリがある状態でした。天頂付近を撮影したので、こんなカブリが発生するはずはないのだが??? 望遠鏡をダーク状態(光が入らない状態)にして色々と調べてみると、直焦点ワイドアダプターのわずかな隙間から光が入り込みカブリになっているようでした。結局、寒さに耐えながら撮った5枚も残念な結果にとなってしまいました。

 よくあることなんですよね。こういうこと。こんなことを繰り返しながら新しい機材となじんでいくのです。 

 

 

 

 

 

 

 

 


NGC281 パックマン星雲(拡大)

2016年02月29日 20時19分32秒 | カシオペア座

 

 【撮影データ】
H27.9.14撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000  420sec×8 PHDガイディング
PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 昨夜は、約3ヶ月ぶりに夜晴れました。・・・・・といっても22時までですが。というわけで久しぶりに天文機材を外に出してわくわくしながらセッティングしたのですが、寒さのため手が思うように動きません。2時間、ぎりぎりまでねばってみましたが・・・・、予定していた銀河を導入できず撤収でした。北海道で冬の撮影は厳しいですね。

 このパックマン星雲、中心部に若い星団があり、それらの星からの強烈な光で輝いているそうです。遙かな昔、一つの星が超新星爆発を起こし、その時に飛び散った星間ガスが長い時間をかけて集まって若い星を生み、その星が育って残った星間ガスを輝かせているということでしょうか。星の世界の生まれ変わりの物語ですね。

 

 


NGC6992 はくちょう座 網状星雲

2016年02月25日 20時17分00秒 | はくちょう座

 

【撮影データ】
H27.7.9撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000  180sec×9  PHDガイディング
PhotoShopでコンポジット、レベル補正、シルキーピックスで調整

 

 前回ブログアップしたNGC6960の片割れです。こちらの方が青と赤、そして白、色がはっきりしていて、まさに煙がたなびいているように見えます。専門的にはフィラメント(繊維状)構造と言うらしいですが、よく見ると天女の羽衣のように見えなくもないですね。

 8,000年~60,000年前の重量級超新星爆発の名残と言われていますが、1,600光年も離れているのに夜空の約3°の範囲を占めているのですからとんでもない爆発だったんでしょうね。石器時代の人、突然、明るい星が現れてびっくりしたんじゃないでしょうか。

 ガイドがやや不調だったため、星雲の微細な部分が表現できていないのと、星が流れぎみになっているのがちょっと残念です。NGC6960は去年3回ほど撮ったのですが、NGC6992は7月に1回しか撮影していません。そして、その中間は撮影していないためモザイクにはできないのですが、今年は、ぜひ一連で撮影しモザイク結合してみたいものです。

 

 

 


NGC6960 はくちょう座 網状星雲

2016年02月22日 20時24分59秒 | はくちょう座

 

【撮影データ】
H27.8.23撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000  180sec×5 PHDガイディング
フォトショップでフラット補正、コンポジット、レベル調整等

 

 この写真だけ見たら、宇宙の中で風が吹いていて煙がたなびいているように見えますが、写真左の写っていない領域にNGC6992等のいくつかの散光星雲があり、向かい合った形で現在も毎秒100kmで広がっているようです。

 地球から1500光年以上離れていても15倍程度の倍率で星雲の細かい構造まで写るんですから、この星雲がいかに大きく、そして宇宙空間には光を乱反射する物質が少ないかということがわかりますね。そのおかげでこうして写真に撮らせていただいています。

 はくちょう座の散光星雲は、どれもノーマルカメラでも良く写ってくれます。ノーマルカメラでは写りにくいHⅡ領域(電離水素が放つ赤い光)以外の光が強いんでしょうねといいながら、わずかに赤い部分も写っていますから、単純にHⅡ領域以外の部分が写っているのかもしれません。

 

 


IC1396 ケフェウス座

2016年02月20日 19時56分46秒 | ケフェウス座

 

【撮影データ】
H27.10.10撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000  360sec×18 PHDガイディング
PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル調整

 

 改造カメラでは赤くクッキリと写るIC1396ですが、ノーマルカメラではクッキリとまではいかないですね。フラット補正した段階では星雲の影も形もありませんでした。

 レベル調整等で浮かび上がらせましたが、暗黒帯部分のコントラストがイマイチです。

 星雲自体はかなり大きく、焦点距離760mmではすべてを捉えることはできず象の鼻付近に絞りました。

 

 

 

 

 

 


NGC457 天の川銀河辺境のE.T.星団

2016年02月15日 19時33分47秒 | カシオペア座

 

 【撮影データ】
 H27.8.22撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  300sec×5 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 カシオペア座が天の川の中に位置していることを、最近知りました。夜空を眺めているだけの時には、星の数もそれほど多いとは感じなかったので気づきませんでしたね。

 太陽系から天の川銀河を眺めると、カシオペア座からぎょしゃ座、ペルセウス座方向は、天の川銀河の外側(辺境)で星の数が少ない領域、

 逆に射手座やさそり座方向は、天の川銀河の中心方向で星の数が圧倒的に多い領域です。

 E.T.星団(そういえば明るい二つの星が目のようにも見えます)、フクロウ星団、トンボ星団など様々な愛称が付けられているNGC457は、天の川銀河の辺境方向にあります。

 画面右下には小さな散開星団NGC436も写っています。カシオペア座は辺境方向ですが、散開星団や散光星雲などの撮影対象が多く、私にとっては魅力的な星座です。

 

 それにしても”E.T.”、懐かしいですね。「あの頃のSF映画は良かった」・・・・・なんて考えてます。おっさんの証拠ですねぇ。

 

 

 

 

 


はくちょう座 サドル付近 これまでの画像処理経過など

2016年02月11日 13時39分12秒 | はくちょう座

 

  【撮影データ】                                 
 H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610                    
 ISO2000  180sec×9 PHDガイディング              
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正        

 

 

 去年の8月に撮った写真ですが、何回も何回も再処理をしながら画像処理方法を確立しようと悪戦苦闘しています。

 

 一番最初にアップしたサドル付近の画像です。

 フォトショップのCameraRawでRedを強調処理して現像し、周辺減光している部分をトリミングして作成しました。

 フラット処理は行っていないんですよね。

 

 

 2回目の画像は、同じくCameraRawでredを強調処理して現像し、その後、Redが残るようにフラット補正しました。

 結果、赤いところだらけのサドル付近の画像となってしまいました。

 

 

 3回目の画像では、フラット画像そのものを再撮影しました。

 R200SSにフードを付けて白いポリ袋をかぶせ、ISO2000にしてパソコン画面を真っ白にしてフラット撮影を行った結果、ほぼ一致するフラット画像を得ることができました。

 CameraRaw現像時には、明るさをフラット画像に合うように調整して現像し、その後、フォトショップ上で”差の絶対値”でフラット画像を引き算して、その後、コンポジットしています。

 フラットの一致によって、赤い星雲をより明瞭に浮き出させることができるようになりました。

 はくちょう座付近の散光星雲はノーマルカメラでも良く写ってくれます。

 

 

 そして、今日、再処理したものが冒頭に掲載した画像です。

 画像処理途中で拡大してみると、高感度ノイズがけっこうありました。ダーク補正もしなければなりませんね。

 それと、9枚のコンポジットでは強調処理する段階で画像の荒れがどうしても発生してしまいます。倍以上の撮影枚数が必要かなと思っています。

 はくちょう座のサドル付近は好きな領域なので、今年も再挑戦です。

 

 

 

 


M27 亜鈴星雲

2016年02月08日 20時57分45秒 | こぎつね座

 

 

 【撮影データ】
 H27.8.2撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×8 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 私の目ではキャッツアイのように見えるのですが、星雲内部が鉄亜鈴のような形をしているということで通称 亜鈴星雲と呼ばれています。こぎつね座というあまり目立たない星座に属していて、初夏から晩夏にかけてが見頃ですね。

 写真写りは良い方で3分程度の露出(ISO2000:HEUIBフィルター使用)で、それほど強調処理をしなくても十分な解像度を得ることができました。周辺が赤で内側が水色、なんとも言えない透明感を持ったきれいな色をしています。

 天文学の分野では惑星状星雲に分類され、数千年前に太陽のような恒星が超新星爆発を起こし、その時のガスや微粒子が周辺に飛散拡大している状況を見ていることになります。

 星の寿命は非常に長いのですが、いつかは亜鈴星雲のように超新星爆発を起こし、その時に飛散したガスやチリから新たな星が生まれてきます。新陳代謝を繰り返しながら宇宙も進化しているんでしょうか。

 

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 今日は久しぶりに晴れた暖かい一日でした。夕方17:00頃になっても晴れていたので、家の裏を除雪して、望遠鏡をセットしたのですが、さぁ、これから撮影という頃に曇ってきました。2ヶ月ぶりだったのですが・・・・・、冬期休眠継続中です。

 

 

 


M3 りょうけん座の球状星団

2016年02月05日 20時14分44秒 | りょうけん座

 

 【撮影データ】
 H27.6.11撮影 R200SS+コマコレクター3 LPSフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  LPS 120sec×8
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正 

 

 りょうけん座という北斗七星のお隣の星座にありす。今の時期でしたら、夜21:00頃から地平線上に顔を出し始めて、夜半には高い位置にきます。

 去年の6月にビクセンのコマコレクター3で撮った写真ですが、小さな星まで分解されていて良く写っていると思います。今年はコマコレクターPHで再チャレンジしてみようと思います。

 球状星団の星は、同じ時期に生まれた星が多くカラフルさに欠けますが、これもひとつの宇宙の姿ですから、今の機材で撮影可能な対象は撮っていこうと思っています。ちなみに、球状星団は全天で125個以上あるそうですが、撮影できたのは、まだ2対象(M3、M56)です。先は長いですね。

 

 


NGC869 and NGC884 ペルセウス座 二重星団 

2016年02月03日 14時22分38秒 | ペルセウス座

 

 

 

 【撮影データ】
 H27.9.7撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  300sec×5 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正


 子供の頃、天文ガイドでよく写真を見ました。その頃と変わらずに夜空に在り続けているんですね。 あたりまえのことですが、ちょっと心に・・・響きます。

 通称、'h-χ'と呼ばれている二重星団です。位置は、カシオペア座とペルセウス座の中間点付近、3.7等星くらいの明るさですから、ちょっと空が暗いところだと目視でも確認できます。 距離は7,300光年ほど、75光年くらいの同程度の広がりを有する星団が近接しているという珍しいタイプです。 が、メシエナンバーが付けられていないというのですから不思議ですね。

 今の時期だと北西の空で見ることができます。双眼鏡で見るのにちょうど良い対象ですね。 星空を写真で撮りながら、その間に双眼鏡で探索、疲れたらドブソニアンで探索・・・・・、よだれが・・・・・。

 DEPAPEPEの「いい日だったね」が聞こえてきそうな、リズミカルな雰囲気を感じる星団です。

 

 

 


NGC7789 

2016年01月30日 19時42分06秒 | カシオペア座

 

 

 【撮影データ】
 H27.9.7撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×5 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正 トリミング

 

 夜空でWの形をしたカシオペア座ですが、とにかく散開星団が多い星座で20個以上はあります。2015年に撮影することができた散開星団は、4対象、M52、NGC457、NGC663、NGC7789です。

 その中でNGC7789は星数が多くカラフルな散開星団です。星の年齢からいったら老年にさしかかっている星が多いからなのですが、球状星団よりは若いという状況のようです。カシオペア座には、まだ撮っていない散開星団や散光星雲が数多くありますので、旬となる今年の秋頃を楽しみにしています。

 

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 昨日、新しいカメラ EOS 6Dとステラショットを室内でつなげてみました。私が使っている赤道儀は、iOptron 45Pro なので、ステラショットで直接コントロールすることはできませんが、ASCOMプラットフォームを通じて動かすことができました。

 R200SSの上にNikon D610を乗っけて星野を撮影し、EOS 6Dは直焦点でと目論んでいます。これがうまくいってくれたら、星空撮影の楽しみがまた広がると、冬期休眠状態明けを楽しみにしています。

 

 

 

 

 


はくちょう座  サドル付近

2016年01月28日 21時22分57秒 | はくちょう座

 

 【撮影データ】
 H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×10 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 はくちょう座の十字の中心部分のγ星をサドルと呼び、このサドル付近には赤く輝く散光星雲が雲のように浮かんでいて夏の空のような雰囲気があります。天の川の中にあるため星の数も多く華やかな領域ですね。画像処理していても楽しいです。ちなみにサドルはアラビア語(なぜアラビア語?)で胸という意味だそうです。

 写真の中で明るく写っているγ星ですが、脈動変光星で黄色超巨星のようですね。はくちょう座のα星のデネブも白色超巨星で変光星です。デネブまでの距離は1,500光年もあるのに1等星の明るさですから、デネブ自体はとてつもない明るさということです。全天で一番明るいシリウスは、同じ1等星ですが、たった8光年しかはなれていないんすから。はくちょう座、このように調べてみると、赤い散光星雲が多い、超巨星や変光星が多い・・・・、老年期の星が多い領域なんでしょうか。

 はくちょう座は、北極星に近い位置にあり、見えている期間も長いという特徴もあります。11月には宵の西の空に見えていたのですが、1月下旬には明けの東の空から登ってくるんですから。いずれにしても撮ってみたい対象がいっぱいある縁のある星座です。

 今回、このサドル付近の画像を再処理してみて、高感度ノイズがかなり出ていることに改めて気づきました。10枚のコンポジットでかなり軽減し目立たなくはなりましたが、画像の荒れとしてやや残っています。これまでダーク補正はほとんどしてこなかったのですが、これからはダークも撮らなきゃダメかなと思いましたね。フラットがかなり決まるようになって喜んでいたのですが・・・・・、ダークとフラット、セットでした。