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星空Diary

趣味として星空を楽しんでいます。掲載した画像は何度でも再処理してアップします。このため、時々、季節感がなくなります。

IC5146 はくちょう座 まゆ星雲

2016年01月25日 20時09分49秒 | はくちょう座

 

 【撮影データ】
 H27.8.13撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×8 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 はくちょう座のα星であるデネブからややカシオペア座方向に向かった所にまゆ星雲があります。天の川のど真ん中だけあって星の数が本当に多く、星の中を黒いベルトがまゆ星雲に向かって伸びていて、まゆ星雲を囲んでいる感じですが、なんとも不思議な感じですね。今回の写真では、黒いベルト部分は星が少ない所のように写っていますが、もっと露出時間を増やすと、モクモクと黒っぽい雲のように写るみたいです。

 ちなみに、まゆ星雲の中心の星、10万年ほど前に生まれたらしいです。星の年齢からいったら赤ちゃんみたいなものですね。 

 むかし、コクーンというSFファンタジー映画がありましたが、ワクワクしながら見ました。特に老人3人組がコクーンの入ったプールからエネルギーを吸収して若返った時の踊りが見事だったこと、特に印象に残っています。平和を愛するアンタレス星人、この映画が公開されてからおおよそ30年、海に戻されたコクーンはどうなったのでしょうか。

 

 

 


R200SS 反射鏡のクリーニング

2016年01月23日 17時19分35秒 | 機材

 北海道の日本海側は、12月~翌1月に晴れる日がほとんどないため、現在、天体写真は冬期休眠中で、昨年撮った写真を再度、画像処理して楽しんでいます。

 使用している機材が、反射望遠鏡であるため、どうしても反射鏡にホコリがたまったりシミが付いたりします。そこで、昨年1年間の感謝を込めて反射鏡のクリーニングをしました。

恐る恐るネジを回して反射鏡を取り出してみると、こんな状態でした。ホコリが全体的に付いていて、シミも見えます。

 

本当は、水道水で流してママレモンで洗おうと考えていたのですが、1年間の使用ではそこまでは汚れていないようなので、刷毛でホコリをとってから、精製水でところどころ洗い、眼鏡拭きで傷つかないように拭いてみました。

かなりきれいになりました。今年もヨロシク!

 

 

それと、我が家の天文部(現在の所、部員1名)に新たな仲間(Canon EOS 6D 改造)が加わり、Nikon D610と2台体制です。特に赤い散光星雲、期待しています。

 

夜、晴れる日を待ちながら、ゴニョゴニョと去年撮影した写真の画像処理を行い、そして、2015年天体写真集の作成を楽しみます。

 

 

 


メシエナンバー45 プレアデス

2016年01月21日 20時19分51秒 | おうし座

(再処理画像)

 

 【撮影データ】
 H27.11.4撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  300sec×21 PHDガイディング
 PhotoShopでコンポジット、トリミング、レベル補正等

 

 プレアデス星団の写真はこれまでに何回も見てきたのですが、自分で撮って画像処理してみると、なるほど刷毛でサッ!サッ!と描いたような散光星雲、改めて感じました。誕生してから6千万~1億年くらいの若い星が放つ青い光に照らされて星間ガスも青く輝き、まるで宇宙の風に乗っているような、そんな風に見えます。プレアデス星団までの距離は440光年くらい、宇宙のスケールからみたらご近所の星団ですが、ちょっと行ってきますというような距離ではないですね。

 欧米ではギリシャ神話からプレアデス7姉妹に例えられ、日本では中国の太陽・月の通り道を28に区分した中の昴宿から昴と呼ばれています。文明が誕生し始めた頃から青いプレアデス星団を見て人は何かを感じてきたということなのでしょう。

 今回は、夏に撮った写真と秋に撮った写真を合計21枚コンポジットしています。フラット画像で周辺減光をほぼ補正して21枚もコンポジットすると、ある程度の強調処理でも画質の低下を小さく押さえることができました。ですが、星自体が明るいため、プレアデス星団を構成している星は飽和しているような感じに見えます。プレアデス星団も多段階露出が必要??今年のプレアデスの季節には多段階露光にトライしてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


NGC4565 エッジオン銀河

2016年01月17日 17時55分36秒 | かみのけ座

 

 【撮影データ】
 H27.6.12撮影 R200SS+コマコレクター LPSフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  LPS 120sec×8
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 銀河を真横からみるとこんな形になるようです。このように真横から見た銀河をエッジオン銀河と呼び、M101のように真上から見た銀河はフェイスオン銀河と呼びます。

 かみのけ座のNGC4565銀河は、地球から3000万~5000万光年離れていると言われていますが、お隣さんのアンドロメダ銀河よりも10倍以上離れている遠い銀河です。この銀河にも数千億以上の太陽のような星がある・・・・、どこまで広くて大きいんだ!宇宙は!!

 

 

 


M52とカシオペアバブル(NGC7635)

2016年01月15日 20時49分50秒 | カシオペア座

(再処理画像)

 【撮影データ】
 H27.10.6撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  300sec×15 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 カシオペア座は天の川に位置しているため、星の数が本当に多いです。M52は中央やや右上にある散開星団でカシオペア座にある40個以上の散開星団の中で最大級のもので、NGC7635は泡のように見える散光星雲です。

 バブル星雲は11,000光年も離れていて、こんなに大きく見えるのですから、実際にはとんでもない大きさなんだと思います。バブル星雲の中のやや右側に明るい星がありますが、この星はバブル星雲の中にあり、太陽の約40倍の質量を持っていて、この星から恒星風が吹き出していてバブル星雲になっています。

 最近は、フラット画像の重要性をつくづく感じています。周辺減光と一致するフラット画像があると、画像処理に余裕が出てきますね。ノーマルのD610で頑張ってきましたが、ついにEOS 6D(改造)を購入しました。画像処理の余裕をもう少し大きくしたいともくろんでいます。

 

 


M33

2016年01月12日 21時16分46秒 | さんかく座

 

 【撮影データ】
 H27.10.10撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  360sec×18 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、レベル補正、トリミング

 
 メシエナンバーは、シャルル・メシエというフランスの天文学者が1700年代に彗星探索を行うのにあたり、彗星と見間違うような紛らわしい天体の一覧表を作ったことから始まっているようです。

 メシエナンバー 33は、地球から240~300万光年の距離、とてつもなく遠いのですがアンドロメダ銀河も含めてお隣さんの銀河です。

 銀河のことを英語でgalaxyというのですが、語源はギリシャ語の「galaxias」で「空に広がる乳の輪」つまりミルクという意味だそうです。神ゼウスが死の運命を持つ人間の女性に産ませた幼子ヘラクレスを不死にしようと、眠るへーラーの胸に置いた。子供はほとばしる母乳を飲み、不死となった。しかしヘーラーは目覚め、見知らぬ幼児が乳を飲んでいる事に気づき、突き放した。すると彼女の母乳が夜空に噴き出し、ミルキーウェイの名で知られる軟らかな光の帯となった。というギリシャ神話に由来しているらしいです。ギリシャ神話の時代、現代のような都市の明かりはないですから、そのままの夜空を見て、人は何を感じたんでしょうね。一日の星の動き、1年単位の星の動き、天にいる神々の世界・・・・、今とは違った感覚で星を見ていたかもしれませんね。

 M33は美しい銀河ですが、とても淡い銀河で、腕の分をきれいに表現するのが難しい対象です。冷却CCDで撮った画像を見ると赤い散光星雲も写るようなのですが、そこまではまだまだ・・・・。

 

 


NGC7000 北アメリカ星雲

2016年01月10日 20時45分51秒 | はくちょう座

 

  【撮影データ】
  H27.8.23撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
  iOptron 45Pro Nikon D610
  ISO2000  420sec×5 PHDガイディング
  PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 今回は、フラットを撮り直して北アメリカ星雲を再処理してみました。(注:季節感がほとんどないブログです。冬は、天候の関係でほとんど撮影できないため、過去画像を再処理して楽しんでいます)

 これまでのフラット画像は、フードを付けないで撮影していたため合わないことがたびたびありました。今回は、フードを取り付けた状態とし、ISO感度もいつもと同じように、フィルターまで付けて撮影しています。

 フラットがぴったり合うと多彩な色がでてくるんですね。北アメリカ星雲では特に緑が強く出てきて、カラーバランスで調整しています。

 撮影枚数5枚ですが、やはり画像が荒れてしまいますね。今年は撮影枚数を増やして再挑戦してみます。

 

 


 

 

 

 

 


NGC281 パックマン星雲

2016年01月05日 20時41分35秒 | カシオペア座

 

  【撮影データ】
    H27.9.14撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
  iOptron 45Pro Nikon D610 PHDガイディング
  ISO2000  420sec×3 360sec×5 
  PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 スペースインベーダーというゲームが大学生の頃に流行りました。その頃は喫茶店やゲームセンターにテーブルほどの大きさのゲーム機が置いてあり、100円をカチャリと入れてするものでしたが、時代の変化とともにテレビゲームになり、ゲーム専用機になり、今ではスマホ・携帯になってしまいました。その頃から精神年齢はほとんど変化していないようなんですが、機械の方は著しい進歩です。そう、進歩した機械のおかげで、こうして天体写真を撮ることができます。

 このパックマン星雲、中心部付近に星の集まりである星団(IC1590)があるなど、星雲と星団がペアになっています。もう少し総露出時間を増やすと星団から伸びる青い星雲部分も出てくるんでしょうが、現状の撮影データでは難しいですね。

 パックマン星雲まで9500光年、旧石器時代から旅してきた光を写真に収めさせていただきました。

 

 

 


IC5067 ペリカン星雲

2016年01月02日 17時03分41秒 | はくちょう座

 

 【撮影データ】
 H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610 PHDガイディング
 ISO2000  180sec×8
 PhotoShopでコンポジット、レベル補正、トリミング

 

 明けましておめでとうございます。

 と言いながら、夏を代表する星座であるはくちょう座のペリカン星雲をアップするとは、かなり季節はずれ、季節超先取りのアップです。撮影は去年の夏ですが・・・・・。

 まさしくペリカンの横顔ですね。この星雲、はくちょう座で一番明るい星デネブのすぐそばにあります。ペリカン星雲の隣には北アメリカ星雲という、北アメリカ大陸の形にそっくりな星雲があり、両者はひとつの星雲として広がっているそうです。

 はくちょう座には、このような散光星雲が多く、宇宙が描いた絵画領域のようですね。

 

 

 


M101 フラットエイドで処理してみました

2015年12月31日 09時44分00秒 | おおくま座

 

 

 【撮影データ】
 H27.7.9撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×8 PHDガイディング
 PhotoShopでコンポジット、レベル補正 フラットエイドでフラット補正

 

 思いっきりフラットエイドを使用して処理してみました。

 コンポジット後にトリミングしてフラットエイドにtif画像で渡し、背景の星と星雲に分離した後に星雲のみフラット処理して、それぞれを調整した後にフォトショップで合成という手順です。

 次はフォトショップのマスク処理でM101画像処理に挑戦してみます。

 

 

 

 


M42 多段階露光をやってみました

2015年12月29日 12時28分06秒 | オリオン座

 

 【撮影データ】
 H27.12.13撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610  PHDガイディング
 ISO1000 15sec×7   ISO1000 30sec×7   ISO1000  60sec×8   ISO2000 60sec×9   ISO2000 120sec×8 
 PhotoShopでコンポジット、レベル補正、トリミング 

 今年はダメかもとあきらめていたのですが、12/13に奇跡的に晴れた夜が巡ってきましてM42を撮ることができました。ネットでM42を撮った写真等をみていると、「多段階露光」という言葉が時々でてきます。やってみました。

 画像処理していて(もうM42だけで4回以上処理していますが)、多段階露光が必要となる理由がよくわかりましたね。星雲中央部の明るいところが白飛びしないように(掲載した写真はやや飽和気味ですが・・・・、調整によってはまだまだ明瞭にできました)することができるのです。これはすごい!

 M31も周辺部がとても淡く中心部がとても明るいため、画像処理するのに難儀しました。次回撮影時には「多段階露光」をやってみます。

 

 

 


M51 りょうけん座 子持ち銀河

2015年12月28日 21時42分08秒 | りょうけん座

 

 

 【撮影データ】
 H27.7.8撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×8 PHDガイディング
 PhotoShopでコンポジット、レベル補正、トリミング 

 天体写真を撮りだして初めて撮った銀河がM51です。最初はガイド精度や画像処理などよりも、写ったことがうれしかったのですが、2回目に撮ったときには、露出時間やガイド精度を高めるため機材のバランスにも気を配り8枚撮影しました。何回も画像処理を繰り返して、今段階では、この写真が最上です。

 春になったら、ピントとガイド精度に気を配って、また撮影したいと思っています。

 

 

 


馬頭星雲と燃える木

2015年12月27日 19時59分12秒 | オリオン座

 

 

 【撮影データ】
 H27.12.13撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610(ノーマル)  PHDガイディング
 ISO2000  180sec×16
 PhotoShopでフラット処理、コンポジット、トリミング、レベル補正等

 北海道の冬は、晴れた日ほど気温が下がります。12月13日19:30頃から撮影を開始したのですが、撮影開始とともに気温が下がり始め、2時間で鏡筒に氷が着いてしまいました。この後にバラ星雲の撮影も計画していたのですが、残念ながら断念です。来年こそはと思っています。

 馬頭星雲と燃える木、R200SSを用いた撮影対象として一級品ですね。ノーマルカメラでは馬頭星雲を鮮やかに浮かび上がらせることが難しいですが、将来的には改造カメラあるいは冷却CCDで狙ってみたいと思っています。

 

 


M31 200万年の時間と距離

2015年12月27日 19時54分16秒 | アンドロメダ座

 

【撮影データ】

H27.10.10撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター iOptron 45Pro

Nikon D610 ISO2000  360sec×18 PHDガイディング

PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正  

 M31までの距離は約200万光年、時間的には200万年前の姿を見ていることになります。お隣さんの銀河なのにずいぶんと遠いんです。しかし、大星雲と呼ばれているだけあって迫力ありますね。

  M31はこれまでに撮影は2回行ってきました。最初はISO2000で180secを8枚で処理しましたが、周辺部が浮き出てこなかったため、2回目の撮影で360secを18枚撮り、コンポジットで重ねています。露出時間が長くなったこととコンポジット枚数が増えたことで周辺部まで浮き出てきましたが、中心部は飽和しています。やはり、多段階露出が必要かというところです。  画像処理は再処理も含めると5回程度行ってきましたが、中心部と周辺部の明るさが大きく違うため意外に難しく、画像処理する度にできあがり画像の質が違ってきます。今回の写真は5回目の処理ですが、フォトショップのマスクを使って中心部を減光して周辺部が浮き出てくるように工夫しましたが、まだまだ画質向上の余地はありそうです。