日陰でも頑張る花

　昨日、テニスから帰って郵便受けをのぞくと、喪中のハガキが2枚。１枚は奥様宛で、もう１枚は私に。「父、○○○が９月８日に逝去いたしました…」。誰がお父さんを亡くしたのかと、読み進めると、亡くなったのは大学時代の親友の１人。74歳。亡くなった状況は書かれていません。２年ほど前、数年ぶりに連絡を取りあって、もう１人の親友と３人で会ったときには、大学時代の思い出やこれからの夢を昔のように腕組みをして笑顔で話していたのに…。

　半世紀前の思い出です。激しい学園紛争で授業のない日が続き、迫る卒業。久しぶりに出会った彼が「週刊○○○でアルバイトを始めた」。お互いにマスコミで働くのが夢。良く読む週刊誌だったので「どうやって“潜り混んだ”の？　うらやましいな」。彼は卒業後も、このときに開拓した人脈を生かして活躍していました。息子さんとは会ったことがありませんが、最期の様子を知りたくて電話をかけましたがご不在。もう１人の親友に連絡すると、「エッ…」と絶句。コロナ禍が落ち着いたら、お墓を聞いて２人でお参りすることにしました。

　セピア色の青春が少しずつ消えていきます。でも、生かされている以上は、残された時間を大切にして、シニア色に輝く新しい夢を精一杯追いかけようと思います。今朝はたまっていた雑用を片付け、午後からは買い物。帰宅して散歩へ。西日が当たる森の木陰で咲く「ツワブキ（石蕗）」に出会いました。冬の寒さに耐え、日陰でも頑張る花。明日は桜の練習日です。

　（64蛍）

ぽつんと咲く花

　右手の人差し指と中指に小さな火傷を負いました。昨夕、居間の石油ストーブで温め直していた「けんちん汁」の鍋を台所に運ぼうとしてです。すぐに水で5分ほど冷やしましたが、ヒリヒリと痛み、今朝見ると両方の指先は1㌢余りの大きさで白く変色していました。かろうじてラケットを握れますが、「明日の水曜会テニスは欠席かな…」。

　一夜明けて雨戸を開けると、ベランダが濡れています。予報よりも悪そうだと、思っていたら8時前から再び雨。仕事に出掛ける奥様を駅まで送り、ガソリンスタンドに向かうところで電話が鳴りました。「コートが使えないので、連絡してくれますか」と、水曜会の仲間から。LINEに「練習中止」とノートを書いてお役目は完了。指の火傷は、まだ少し痛むので、良い休養日になりました。テニスの日に雨が降って「良かった」と思えるのは、あまりないですね。

　ということで、雨が上がるまではブログ書き。花は花縮紗（はなしゅくしゃ）を見に出掛けた月曜日の散歩で見つけた黄色い「キンレンカ（金蓮花）」です。ナスタチウムやノウゼンハレンとも呼ぶようです。冬支度でならされた花壇で1輪だけぽつんと咲いていました。南米生まれの花で赤色の花もあり、丸い葉が小さな蓮の葉のようだから付いた名前。雨が止んだら、午後は散歩。そして明日はリバーの練習日です。目標に向けてこれからの練習が大事になります。決めたことを我慢強く続けて、いつの日か夢を実現するぞ。

（64蛍）

出会い直した花

　勤労感謝の日。古くは「新嘗祭（にいなめさい）」として天皇陛下がその年の収穫物を神々に供えて感謝を表す祭事が行われてきました。そして、太平洋戦争後には「勤労をたっとび生産を祝い国民が互いに感謝する」という趣旨で祝日となっています。

　ほとんど生産性に貢献していない身。まずは生きて元気に日を過ごせていることに感謝しつつ散歩に出ました。腕にはめたスマートウオッチが「ブルブル」と震え、「○○さんが目標を達成しました」とメッセージ。3週間ほど前からハワイで暮らす娘とアクティビティー（活動状況）を競っています。どのくらいエネルギーを使ったかという「ムーブ」、1日に何分間体を動かしたかという「エクササイズ」、そして“1時間に1分”1日12時間以上立ち上がったかの「スタンド」の3項目で自分の目標値を決めて暮らします。時差の関係なのか、早起きの娘の方が先に目標に到達しています。今朝も娘が先に「ムーブ（300㌍）」達成です。こちらも負けずに7㌔歩いて「エクササイズ（30分）」をクリア。目標500㌍のムーブも90㌫に届きました。

　きょうの花は「ハナシュクシャ（花縮紗）」。先日の散歩で出会い「ショウガみたいだけど大きいな…」と、帰宅して調べました。きょう改めて対面。背丈は1㍍ほど。大きな葉の間から顔を出す花は甘い香りがしました。インド、ネパールから東南アジアが原産地で江戸時代に日本に来たそうです。明日はリバーの練習日、風が止むと良いですね。

（64蛍）

日溜まりの花

　休養日。散歩と本探しを兼ねて2㌔余り離れた駅前の書店まで歩きました。目当ての本を1冊だけ買って店の外に出ると、ジェット機の轟音が聞こえました。近くの航空自衛隊の基地で、離発着訓練が行われているようです。訓練を間近で見ることにしました。

　500㍍ほど歩くと、基地を囲むフェンスが見えてきました。見晴らしがきく南側に回り込むと、東側から大型の輸送機が接近中でした。車輪が滑走路に触れたかと見えると再び上昇して右旋回しながら我が家の方角へ。「タッチ・アンド・ゴー」の訓練です。戻ってくるまで時間がありそうなので、北側のフェンスに回ってみました。東の空を見上げていると、熟年のご夫婦らしき方もやって来ました。格納庫の前に駐機している飛行機ことを男性が女性に説明しているのが聞こえました。タッチ・アンド・ゴーをした大型機の名前をたずねると「Ｃ２ですよ。Ｃ１輸送機の後継機です」と、すらすら。そう言えば、Ｃ２を中東の国にセール中だというニュースを目にしました。東京に住んでいたけれど、ご主人の飛行機が好きがこうじて狭山に引っ越してきたそうです。お礼を言って先に引き上げることに。

　絶好の飛行日和ですが、めぼしい花に出会えません。なのできょうの花は先日の散歩で日溜まりに咲いていた「ノコンギク（野紺菊）」です。「小寒い風に揺れながら気高く清く…」大好きな唱歌「野菊」と同じ別名も。次の日曜日は大事な大会です。頑張ろう。

（64蛍）

風よけの花

　昨日は「人がいないので…」と西武沿線大会に呼んでいただきました。予選リーグの相手は西東京と国分寺。結果は1勝1敗でしたが、チームは2勝して決勝トーナメントへ。ここでは水曜会のメンバーにあっさりとやられ、チームも2－3で敗退。1部復帰はなりませんでした。

　明けて休養日。朝食をすませて散歩です。堀兼の畑地に出ると、少し強めの北寄りの風が吹き抜け、青空が広がっています。そう言えば7日が立冬でした。空気が乾燥しているからか、奥多摩から秩父に続く山並みが良く見えます。西の大小2つの瘤（こぶ）を連ねた山は大岳山。目を右に転じると三角形の武甲山も見えました。脚本家の田中澄江は随筆「花の百名山」の中で、大岳山ではイワウチワを、また武甲山ではセツブンソウを紹介しています。

　農道を進むと軽トラが止まり、ご夫婦らしい二人が農機具を積むところ。畑にビニールの覆いを掛けていたようです。10㌢ほどの丸い穴から植えて間もない緑の葉がのぞいています。「これは何ですか」とたずねると男性が「ほうれん草。寒くなる前に覆いを掛けるんだよ」。見回すと収穫が終わった里芋畑には役目を終えた親芋が転がり、隣の大根は300㍍ほど続く畑の半分ほどが収穫済み。青々とした葉を茂らせている人参は間もなく収穫するのでしょうか。農家は大変です。そんな畑地の風よけの「チャノキ（茶の木）」に白い花。葉を摘む茶の木は、花を余り咲かせないはず。多分、茶葉としては収穫しないのでしょうね。

（64蛍）