川越リバーのブログ

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赤い薬箱

2016年09月19日 10時21分14秒 | ソフトテニス

 「越中富山の反魂丹(はんごんたん) 鼻くそ丸めて万金丹 それをのむのはあんぽんたん(おバカさん)」-こんな言葉遊びを聞いたことがありませんか? 

 少し旧聞です。全日本シニアの宿で庭を散歩していて出会った花のことが、ずっと気になっていました。谷に向かって下りる斜面の中腹に群れ、花弁は10枚前後、花茎7、8センチほどで、背丈は50センチを超える黄色い花です。花の中央はこんもりと盛り上がり、そこだけがこげ茶色でまるで小さな麦わら帽子のようにも見えました。ネットで調べると、多分、「アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草)」。なぜ「ハンゴン」なのかは分かりません。

 「反魂」とは文字通り「死者の魂をよみがえらせる」。冒頭の地口も思い出しました。富山は私が高校の3年間を過ごしたところ。でも地口は富山ではなく、もっと小さな時分に聞いた気がします。反魂丹は元禄時代に江戸城内で急な腹痛に襲われた大名に富山藩主が服用させて回復し、全国に広まったといいます。これが「富山の置き薬」のはじまりとか。小学生のころ、富山の薬売りが置いていった「赤い薬箱」。熱を出しては、よくお世話になりました。大きな風呂敷包みを背負った行商人はもう来ませんが、母から私に引き継がれた箱はいまも我が家にあります。残念ながら雨、テニスはお休み。ブログのあとは、内緒の“初挑戦”の推敲です。 

  (64蛍)